MR誌2001年6月号:金色に輝くディーゼル機関車
back issue Vol.8 May 21, 2001, re-edited Nov. 23, 2010
モデル・レールローダーMR誌の“Ask Paint Shop”欄は、読者の塗装上の悩みを毎号、平易に解説してくれるので、私のような半可通モデラーには大変役に立つ記事として必ず目を通すこととしています。
ただし、先日届いた2001年6月号では、戸惑った方が多かったのではないかと想像しています。というのは、「GM50」というナンバーが付いたディーゼル機関車が紹介されていて、本文には「GM=ジェネラル・モータース社が1972年に、機関車製造50年を記念してチェシー/B&O鉄道向けの1両だけに“金色”塗装を施した」と書かれているのに対し、添えられている写真はどう見てもシルバー・メタリックに光り輝いているからです。【画像はクリックで拡大します】
私も驚いて、Extra 2200 South誌などで確認したのですが、どの記述でも確かに金色の1両としかありません。
総合的に考えると、どうもMR誌の写真が、光線か印刷の具合でシルバー気味になってしまったというだけことの様です。こんな写真では知識を持たない読者に疑問を持たせるだけの効果しかないと思うのですが……。
えっ、「本当に金色をしたディーゼル機関車があったのか?」ですって! お疑いでしたら、X2200誌では72年7月号や88年7月号、さらにDiesel Era誌の95年11月号、またはインターネット上で探し出してきた以下の写真をご覧ください。
www.trainweb.org/chessiephotos/html/GM50.html
なお、モデルの方はアサーン社より、そのものズバリに塗装した製品(品番2220)が出ましたが、1997年の発売でスペシャル・エデションと銘打った限定生産でしたから、今では入手困難でしょう。以前に巣鴨はサカツウの店頭に並んでいるのを見たことがあります。アサーン社のGP40-2でフェーズ1は、このチェシーB&OのGM50にドンピシャリの形態ですので、独特のスノープローを取り付けるだけでサマになると思います。
今では幸いなことにマイクロスケール社から専用のデカールが発売されていますから、アンデコから塗り上げることが出来ます。品番はMC-4257、Chessie System Diesel - EMD 50th Anniversary 1972 です。
ところでGM50以外の金色塗装といえば、蒸気機関車ではCB&Q鉄道のO-5a、5632号機が有名です。トレイン誌78年6月号に松謙氏がPFM/トビー製品に本物の金粉で塗装する試みを紹介されています。
貨車では、同じCB&Qが塗装した40フィート・ボックスカー6両があって、アサーン社がスペシャル・エデション(品番2314)で1997年に3両セットを発売しました。こちらのほうは実物が1966年の登場なので、BNに統合されてからもその姿で存在したはずという屁理屈を付けて、BNファンの私はアサーン製品を一応1組、仕込んでおります。このモデルについてはCascade Green Forever!をご覧ください。
【追記】「GM50」号機のアサーン製品は、レタリングの色がブラックでエラーという話があります。右写真はeBayオークションに22.99ドルで売り出されたシェルです。
また、マイクロスケールのデカールの方は、ダーク・ブルーは正しいけれど、当初に発売されたロットでは、正面の「50」の文字が1枚しか印刷されていなかったので、2枚を購入する必要があったそうです。2010-11-23
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