MR誌2001年8月号 HKポーターの解説本が新発売
back issue Vol.34 July 8, 2001, re-edited on Nov. 29, 2010
ここしばらく各誌でディーゼル機の加工記事が滞っているなあと思っていましたら、昨日届いたMR誌にキットバッシャーのお手本という様な作品が発表されていて、嬉しくなりました。
プロトタイプは、サンタフェが1960年頃に購入したSD24を、1970年代に自社工場で改装してSD26という型式名を与えたCC軸配置のディーゼル機で、モデルではウォークウェイ回りをRPP社のSD7、ロングフードをコンコー社のSD24、ショートフードとキャブをライフライク社のGP18、シャーシと台車をアサーン社のSD9という案配に全くの寄せ集めで作られています。
こういう風に出来てしまうところがEMD機モデリングの真骨頂だと思います。【画像はクリックで拡大します】
“Prototype Info”という実物鉄道に対する読者の疑問に答えるページに、「ダブル・トラック=複線では右側通行が一般的だが、一部の鉄道は左側通行で、中で旧C&NW線はUPに合併されてからもそのまま」という様な記述があります。こういうことは、一般的知識としてアメリカ型ファンが覚えておかなければいけない事柄なんでしょうね。
“Ask Paint Shop”では、ペンシルベニア鉄道ボックスカーのレタリングについて解説しています。同鉄道のファンでなくても、サークル・キーストーンとシャドウ・キーストーンの年代は知っておいて損はない知識です。
広告ではディテールズ・ウェスト社で、燃料タンクと空気タンク回りのパーツ(AT-304とDP-305)の新発売とあり、これを歓迎する加工派の方々も多いことでしょうが、私は逆に“ここまでディテール・アップするのは大変だ”と心配してしまいましたけれど… www.detailswest.com
NMRAの広告にある「Porter Steam Locomotives: Light and Heavy」という300頁を超える本は、アメリカ型というよりも、古典蒸機のファンにウケる一冊でしょう。"H. K. Porter & Co.: A Catalog Reprint & Roster"というのですから、当時のカタログ復元と、製品一覧なのでしょう。
日本でポーターといえば、幌内鉄道の弁慶などごく一部にとどまっていますが、産業用ロコに目のない方も多いはずです。ただし www.nmra.org に、まだこの本は出ていませんでした。
ところで、8月号での目玉は「読者が選ぶProduct of the Year Award」でしょう。昨年一年間に発売された製品の中で、何が総合部門第一位になったと思われますか?
【追記】このポーターの本が、居ながらにして立ち読みできるという時代になっています。怖い話です。2010-11-29
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