マイクロスケール社の工場訪問はRMM誌
back issue Vol.42 Aug. 22, 2001, re-edited on Nov. 27, 2010
日本の月刊3誌の中で、どちらかと言えばアメリカ型に“冷たい”RMM誌ですが、最新の2001年10月号にはデカールで我々が世話になっているマイクロスケール社の訪問記が、半ページほどですけれど、掲載されていました。同社が発行する姉妹誌の「Model Cars」スタッフが取材してきた内容の転用ということです。CADを操作する設計室の写真を見ると家内工業ではない様子が見て取れて、新製品が続々と発売されているのも当然と納得した次第です。
同社のデカールは、ディーゼル機や貨車を中心に品揃えが豊富で、フィルムも十分に薄いので我々の趣味に無くてはならないものですけれど、増刷の時でも間違いを直さないことと、アムトラック用などでロットにより色調が明らかに異なることは、何とかして欲しいと思っています。ところで、Model Cars誌の方には多分、もっと詳しい記事が掲載されているはずで、一度、立ち読みぐらいはしてみたいですね。
このRMM誌で山下修司氏が連載されている「模型徒然草」は、絶妙なイラストとあいまち、工作派には一々肯かされる内容の多いエッセイということで、私も毎号、思わず読まされています。で、今月号ではカトーHOのD51を塗装剥離する話が出てきて、「シンナー行水」を敢行したところ、一番大事なボイラーが「パックリ」という顛末が披露されていました。
カトーの使っているプラスチックがシンナーに弱いのは、アメリカ型ファンなら先刻ご承知のことですが、これには本当に悩まされます。アサーンやプロト2000では何ともないのですけれど、カトーは駄目です。同社が席巻する日米のNゲージをやっておられる方々は、どの様に解決されているのか知りたいところです。
2年前、HOのSD40-2を発売したときにはアンデコが品薄となり、シアトル近郊のエクスプレス・ステーションという模型店がストリップド・アンデコ、すなわち、塗装をわざわざ剥離したものをプレミア付きで売り出したことがありました。なんでもガラスの粒か粉を吹き付けるブラスト装置を使うという説明があって、野次馬根性で私が取り寄せた1台は表面が粉っぽかったもののディテールの潰れは全く無く、感心させられました。
yardbird/岸本さんからはBBS掲示板の方に「ブラスト装置がマイクロ・マークで売っている」とケシカけていただいていて、もちろん、ブラス・キットの塗装前処理にも使えるしと、食指は動いているのですけれど、なかなか踏ん切りが付きません。
また、この号の新製品紹介にある、杉山模型から発売された凸形小型電機は、第3軌条、もしくは電源コードで給電という風変わりなプロトタイプです。これをJAMコンベンション会場で早速購入して悦にいっているO氏を目撃しました。
その一方でS氏からは超細密に加工中のイリノイ・ターミナルのBB箱型電機を見せられてもいて、トロリー・ウィルスの蔓延を実感した次第です。病気を移されないために予めワクチンを接種するという方法があるのですが、これ、疑似感染で体内に抗体を作るというものですから、失敗すると……
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