UPファン日記◆BIGBOYに対する疑問の数々
back issue Vol.47 Sept. 1, 2001, re-edited on Nov. 27, 2010
by Bullmoose稲垣
今日の日記は模型と資料についてのとりとめのないお話です。
最近KEY-サムホンサ製カスタムシリーズのBIGBOYと、OMI製の1992年製BIGBOYを買いました。それぞれよくはできていますが両者を比べると色々な疑問が湧いてきます。なお、KEY製は4000番BIGBOY 1次型の1号機、OMI製は4022で2次型です。
まず、OMI製は煙室と火室が銀色!これは保存機の塗装で、実際に運用中のBIGBOYはグラファイトです。最近の模型でこの間違いはさすがになくなりましたね。(私はグラファイトを塗りました)【写真はブログ"Streamliners"から引用のOMI製品】
フロントデッキはKEYが網目の滑り止めつき、OMIはただの板、1次型のデッキに滑り止めがついているのは明らかです。色々な本に写真が載っていました。しかし、2次型のデッキが滑り止め無しかは手持ちの資料からはわかりません。2次型は5輌しかないうえに、保存されておるのは1輌! なかなかこの1輌のデッキの写真というと難しいです。でも、鉄板に滑り止めがついていなければ、雨が降ったときすべって仕方がないような気もしますし……。
次は4000のテンダーの給水口。BIGBOYのテンダー給水口はFEFの物とは違い、結構小さいものです。ふたは1枚板です。しかし、KEYや天賞堂の旧製品は2枚分割で幅の広い、FEFに使われていた物をつけています。カルムバックのエンサイクロペディアもそうなっています。
そんな写真は見たことがありません。1次型の給水口も1枚板のはずです。
ただ、4000番のテンダーの上部写真は見たことがありません。ひょっとしたら4000番だけはそうであった可能性もあります。
模型を見ても、資料を見ても謎は多いですね。いつか、モデラーの目で見たBIGBOYの工作本でも出ないかな……。
■“UPファン!”はBullmoose稲垣さんが発行されるメールマガジンですが、このたび、当「アメリカ型鉄道模型情報」と合併して発行することになりました。同氏はチャキチャキのUPファンですから、興味深い話題をドンドンご提供いただけるものと期待しております。(ワークスK)
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