アトラスとライフライクの新製品
back number Vol.56, Sept. 19, 2001, re-edited on Nov. 27, 2010
バックマン社の新製品情報を9月16日号でお伝えしましたが、なんと既に日本の模型店“さかつう”のHP http://www.mars.dti.ne.jp/~sakatsu/ に案内されていました。これは9月4日付で、E33についても写真付きで解説されています。同店にはまたウォルサーズHOカタログの2002年版が入荷したとのことです。
ところで、よく考えてみると、今までスペクトラムが評判を獲得した製品は蒸機ばかりで、ディーゼル機となると8-40CWやSD45ぐらいまでさかのぼることになりますから、出来栄えに一抹の不安はあります。
ついでに大手メーカーのサイトを覗いていくと、アトラス http://www.atlasrr.com/ ではSD35とSDP35、ライフライク http://www.lifelikeproducts.com/ にはSW8/900/600が、それぞれアナウンスされていました。
アトラスのSDP35は、貨物用のSD35に蒸気発生装置を追加した旅客用機で、モデルではロングフードを取り替えるだけです。先頃、同じペアで同社がOゲージ・バージョンを発売していますので、ソコソコの需要が見込める形式だと判断したのでしょう。
私の認識は、35ラインでノーマルなのはGP35だけで、それ以外はDD35AやDD35Bを含めてマスプロ製品化には向かないというものでしたが、調べてみると、SD35は360両も生産されています。GP35以外はBNが保有していなかったので無知だったというお粗末でした。これがSD40とSDP40、さらにSD45やSDP45とかですと完全に守備範囲なんですが……。【後日、BBS掲示板で、BNにもSD35改造のSD38があったことを鈴木俊一氏が指摘されています】
ライフライクのプロト2000の方では、過去に発売されたSW9/1200と、今度のSW8/900/600とで、どこがどう違うのかという点について、疑問を抱かれる方が多いことでしょう。この辺りの型式名と出力がEMC/EMDは支離滅裂ですので、いつもの“The Second Diesel Spotter's Guide”によって以下、整理を試みました。
製造年 出力 煙突 型式 両数 発売メーカー
1939~53 600ps 1 SW1 660 Walthers
1939~49 1,000ps 2 NW2 1143 Kato
1949~51 1,200ps 2 SW7 493 Athearn × 幅大
1950~54 800ps 1 SW8 306 Proto2000 ★今回
1951~53 1,200ps 2 SW9 815 Proto2000
1954~62 600ps 1 SW600 15 Proto2000 ★今回
1954~65 900ps 1 SW900 260 Proto2000 ★今回
1954~66 1,200ps 2 SW1200 1,024 Proto2000
1966~ 1,000ps 1 SW1000 259+ Athearn
1966~ 1,500ps 2 SW1500 807+ Athearn
これを見ると、時代時代によって低出力機と高出力機がペアでラインナップされてきたことと、1954年に型式体系をガラッと変えたことが判ります。というわけでプロト2000は、今回が600~900psの低出力機で排気煙突が1本、前回が1,200psの高出力機で煙突が2本ということの様です。
それにしてもNW2からSW1200までは、同じスタイルと大きさで、外観ではルーバーの数だけで区別しなければならないのでは難しすぎます。また今回のプロト2000の発売で、標準形式総てが発売となることにも驚きました。
なお、×印のアサーンSW7は、フード幅がスケールより広いので、キャブレス・ユニット共々、お勧め出来る製品ではありません。走行性能の悪いウォルサーズのSW1も出来ればソロソロ新製品が欲しいところです。
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