UPファン日記◆クマタの客車を弄る話

back issue Vol.63 Oct. 7, 2001, re-edited on Nov. 27, 2010

by Bullmoose稲垣

　私の模型のテーマはユニオン・パシフィックのみです。それも1945年～1965年に限っています。他の時代や他の鉄道に興味はありますが模型として楽しむことはありません。限られた予算の中で充実した趣味にしたかったからです。

　UPといえば大型機関車と、長大な貨物列車ということで、私のコレクションも連接機と貨車が多くなっています。貨車はアサーンが中心で運転会用ですのでグレードが低く、悩みの種ですが、プラスチックの精密貨車は、すぐステップとか折れますので、消極的です。先日もプロト2000の貨車を運転会で走らせた後にチェックしたところ、10輌中5輌にダメージがありました。他の方々も、何輌もある貨車を馬鹿丁寧に扱うこともできず、箱に掘り込むような形になり相当壊れているようでした。やはりブラスに移行したいと思っています。

　その一方で、50年代のもう一つのテーマは旅客列車です。おそらくはこの時代をテーマにされている方は、かなりの比率でこちらにも興味があるのではないでしょうか。

　と、やっと前振りが終って本題に入らせていただきます。
　最近、客車が大好きになっていろいろ研究しています。というのも、ヤフオクでクマタの客車を超格安で入手したからです。それも、全然統一性のない9輌をです。今までも客車はコレクションしてきましたが、編成を決めて買ってきたので、どの客車がどの列車に使われていたとか考える必要がありませんでしたが、今回は9輌が全然ばらばらですし、何という客車かもわかりませんので、既に所有している客車と編成が組めるかをゼロから考えなくてはいけません。ただ、これが以外と楽しくて、日々遊んでいます。

　また、今回落札したのは塗装済み上回りと上回りとマッチしない床板でした。これのディテールアップも楽しく進行中です。しかし、一番安く落札した時はたったの1,300円でしたが、ちゃんとしたスケール物で、塗装済です。ブラス・カー・サイド社のキットを揃えても1万円近くかかって、屋根はリベット無しになってしまうのにです。

　というわけで、ここしばらくは客車をテーマにしたいと思います。
　まずウォルサーのBUDDスリーパーが発売となった話題です。私にとっての今年も最大のニュースはトリックス社のBIGBOY発売ですが、それに負けず劣らずのニュースがこれです。特に、スリーパーはUPのパシフィック・シリーズと言うことですから、関心を持たざるをえません。

　中でも私が期待していたのは台車です。既に所有する客車はワサッチ製とクマタ製で、ワサッチ製の方は台車もすばらしいものがついているのでまったく問題がないのですが、クマタ製はここが大問題なのです。中には中村精密製のすばらしい3軸台車もありますが、大半はドロップ製かロスト製の軸箱不可動タイプです。

　コモンウェルス・タイプの台車ならIHCのすばらしいダイキャスト製であるのでこれでOKですが、50年代製の客車には41-CUDOがついていますので、このタイプが欲しいのです。これはトレイン・ステーション・プロダクツ社から発売されているものの、アメリカのYahooの掲示板などを見ていると、到底走らせられるものではないとのことで、プラの台車枠に軸受けを埋め込むか、内側に別途フレームを作らなくては駄目な様です。また、それにもかかわらず、車輪無しで8ドルもします。

　もし、ウオルサーのBuddシリーズに41-CUDOがついていたら、たったの30ドルで車輪も車輌の内装、さらに可動式の貫通幌もついてくるということで、期待していたのですが、残念！  41-NDOでした。ホイールベースがちょっと短いのです。しかし、クマタの41-CUDOよりは遙かにそれらしいですが……。

　それにしても、アメリカのYahoo掲示板はすごくいいですね。鉄道模型のものも多く、しかも活発です。私も最初は面白くていっぱいメーリングリストに登録しましたが、配信されるメールの数が半端ではないので、今は4つくらいに絞っています。中でもPassengerCarListはかなりグレードが高いです。  http://groups.yahoo.com/group/ PassengerCarList です。実は今この駄文を書いている間にもここから2通が届きました。

　ところで、みなさんの中にも客車を集めておられる方は多いことでしょう。編成、特にCOLAやCOSF以外についての資料をお持ちの方は是非、御披露いただきたいと存じます。