大阪豊中のイチフジ・モデル
back number Vol.61, Oct. 2, 2001, re-edited on Nov. 27, 2010
所用で阪急宝塚線沿線に出掛けたものですから、ついでにイチフジ・モデルへ寄ってきました。付近の高架工事がほぼ完成して駅前も見違える様に立派になり、またお店までの線路に平行する道も綺麗に整備されています。
ここに私は10年ぐらい前からお世話になっていて、在庫の山をひっくり返して、ご主人が趣味で集めたとしか思えない珍品を探すのが楽しみだったのですが、このところはご無沙汰でした。【写真は2011年7月撮影です】
店内の方は相変わらず、雑誌や書籍類が豊富です。カルンバック社とハンドマン社の蒸機図面集を始め定番本が目白押しですし、少々古いところでFreight Car Journalのエアクラフト・パーツカーとオートラックの特集号が未だ在庫していました。この薄っぺらな2冊は魅力のある本にもかかわらず、出版元の貨車歴史協会が活動を停止している様なので大変貴重でしょう。
私が求めたものは、Train Shed CyclopediaのNo.75です。このシリーズは、古い実物技術者向けのCar Builders Cyclopediaなどからの抜粋で、昔からのファンは必ず1冊ぐらいはお持ちのはずです。
この巻には1943年版からのボックスカーやホッパーの写真や図面と共に、当時のレタリングに関するAAR基準が載っています。この時代のレポーティング・マークの字体高が9インチで、番号が7インチだなんて、知ってましたか?
1970年以降がテリトリーの私には用がないのですが、衝動買いです。お店には、もう一冊だけ残っていました。
ブラスの方もショーケースを埋め尽くしていてヨダレが出そうです。日本製、韓国製を問わず、どちらかというと塗装済が多い様に感じました。Oゲージも増えて、OMI等に混じり、なんとライオネルのPRR、S-2がありました。
プラスチックの方で目が行ったのはライフライク、ビンテージ・ブランドの0-8-0です。う~む、良く出来ています。それにコレクション向けのシッカリした箱が羨ましい限りです。プロト2000のディーゼル機の方も是非、こうして欲しいものだと思います。アトラスは8-40Bのサンタフェ色など、アサーンはジェネシスを始め、定番商品が揃っていました。
なお、このお店の“宝の山”はプラスチックの客貨車キットで、かき分ければアサーンを始め、ウォルサーズやラウンドハウスなどのカタログ落ちがゴロゴロ出てきます。今回も私は幾ばくかをゲットしました。
中古品ではトミーが昔、出したTDLのHOn2・1/2蒸機が出ていて、「アメリカ型だ!」と感激しましたけれど、「これ以上、手を広げたらあかん」と、グッと堪えています。Nゲージも在庫が多いものの、こちらは専門外ゆえ、よく判りません。ただ一つ、コンコー製だと思いますが、C855AのBNSF色には目を剥きました。
なお、同店の広告で「鉄道エンブレム500円」とあるのは、30×20cmほどの鉄板にアメリカの鉄道のロゴを描いたものでした。どれも皆、カラフルで、インテリアには打って付けとはいうものの、BNは残念ながら売り切れていました。
というわけで、アメリカ型ファンにはお薦めの一店です。関西で他に、神戸は灘区のロッコー、穴場は京都のマツモトといったところでしょうか。
【追記】久しぶりに寄ってきました。店内の様子をたくさん撮ってきましたので、魑魅魍魎振りを是非ご覧下さい。2011-07-30
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