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2004/07/05

UPファン日記◆リバロッシの客車を使えば

back issue Vol.65 Oct. 13, 2001, re-edited Nov. 27, 2010

by Bullmoose稲垣

 ウォルサーズから新発売のBUDDシリーズはかなりの人気を呼んでいるようです。以前も申し上げた様に、台車が異なる以外はSleeperがUPのPACIFICシリーズをプロトタイプとしていますから、安上がりにCOLAやCOSFを編成してみたいという欲望が湧きあがってきます。

 ところで、現在発売されている客車で一番ポピュラーなのはリバロッシ製品でしょう。
Rivarossi_passengercar_up

【写真はeBay出品の"Light Weight Streamlined 1930s Style"より引用】

 これにはスムースサイド・シリーズとBUDDシリーズがあって、アメリカのモデラーの間でもこれらのプロトタイプの詮索がいつも話題となります。例えば…harman/passmod.htm【現在はリンク切れ】 に拠れば、UP物は全部で4種類が該当するとあります。

 第一にスムースサイドのBaggageが5664~5678、1957年ACF製です。第二はスムースサイドDome Coachで7000~7009、1955年ACF製。第三にはDinerで4800~4816、1949年ACF製。そしてBuddのSleeperがPACIFICシリーズです。Sleeperはウォルサーズとバッティングしていますので、都合3種類がUPをプロトタイプとしたStreamliner客車として使えることになります。

 問題はここからです。果たしてこれらの製品が模型として通用するのか、また、通用するならどんな編成が考えられるかです。

 まずBaggageから見ていきましょう。側面についてはかなり正確です。最大の欠点は屋根にリベットがないことで、これは痛く、悩むところです。

 次はDome Coach、UPではCoachではなくてChair Carと呼びます。こちらはほぼ正確で、屋根上にもリベットが打たれていて、窓割もOKです。屋根上ウォークウェイのグレーチング?表現は一体モールドですので、交換したいところです。床下機器も弄りたいのですが、他のリバロッシ客車が屋根を透明プラ製パーツに塗装して窓ガラスと一体化しているのに対して、このDome Coachは床が窓ガラスと一体です。透明プラは切ったり、穴あけするとひびが入り易いのでちょっと考えてしまいます。

 Dinerは、バッテン・ストライプがありませんのでプラ板などを貼る必要がありますが、屋根はリベット付きですからグッドです。

 各車に共通する問題は、窓フレーム、窓ガラス、それに台車です。
 窓のフレーム表現については窓に深い凹モールドの枠があることがUPらしくないので、これを埋めなければなりません。タミヤの造形パテを使うとうまくいきます。
  窓ガラスは、すべてのプラ製品に言えることですが、塩ビ板を正確に窓の形に切ってはめる方法が一番安く、かつそれらしいと思います。四角に切るのは別に難しくないので、そこから窓のRをうまく出すことがポイントです。

 台車はEastern Car WorksやTrain Station ProductsまたはIHCが使えます。

 ところで、リバロッシの客車の工作を楽しんでいると気になってくるのがBrass Car SidesとLaser Kitでしょう。私は弄ったことがないので、これらの製品が本当に完成まで持っていけるのか分かりませんが……。中でも前者の9000シリーズDome Observationが注目で、なんたって右側面と左側面が一体となっていて、リバロッシの車体にぐるりと巻きつける形なのですから、チャレンジしたくなるキットです。

 リバロッシの客車は窓割を変更出来さえすれば、たいていの客車に化けさせられそうです。窓を全部パテで埋めて開け直すか、ヘビーウェイト客車の場合は窓と窓の間を切り抜いて、車体全部に透明プラ版でも貼り付けて窓をマスキングなどという方法を使えば、何でも出来ちゃいそうですね。

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