UPファン日記◆COLAの再現は着々と……
back number Vol.70, Oct. 28, 2001, re-edited on Nov. 27, 2010
by Bullmoose稲垣
"Ask, and it will be given to you; seek, and you will find; knock, and it will be opened to you".
とは聖書の言葉ですが、模型趣味にも同じことが言えるのではないでしょうか。
最近の私の興味はCOLA(City of Los Angels)編成の再現ですが、欲しい!と思うとちゃんと欲しかった商品が入手できるものですね。今日はワサッチ製のsleeperを2輌、あるオークションで市場価格よりかなり安く落札しました。また先日は5輌のクマタ製客車を入手していますので、この2ヶ月で15輌ほどを増備できたことになります。しかもすべて格安で、とてもラッキーです。【画像はクリックで拡大します】
【「写真で楽しむ世界の鉄道(2)」に掲載。牽引機はE8のA-B-B】
当面の目標は1950年のCOLA 103-104 9th編成の再現です。現在13輌編成のうち10輌が揃い、あと少しです。この時代は戦前製の客車が中心で、クマタ製1939年編成や1941年編成の客車が適合します。台車や側板のトリム等が揃っていないもちょっとおしゃれな気がしています。
クマタ製は比較的、出物があってお金さえあれば買えますが、アメリカでは客車の人気が根強く、普通はかなりの価格です。エリエイ出版のArt of Brassによればクマタの品番F-100番台は1970年代の製品にもかかわらず100ドルを越していますから、日本から買うと2万円近いことになります。特にスムースサイド物は上回りについてはそれほど古さを感じないので良いのかもしれません。
Brass Car Side社のキットを組み上げても1万円近くかかってしまいますので、正確性、取り扱いの点を考えれば古くてもブラスの方に優位性があると思います。クマタ製客車のインポーターはSoho、Cascade、CY(The Coach Yard)が主ですがSohoのものはやはり時代遅れの気もします。
さて、現在のThe Coach Yard社も、客車を盛んにリリースしていて、1955/56年COLA、COST(City of St. Louis)、COPT(City of Portland)のDomeliner 3兄弟が2002~2003年の発売予定となっています。
私が予約しているのはCOLA 1955年編成のKEY製品で、企画がダブっています。そして、どちらもサムホンサ製でしょうから悩んでしまいます。
ただ両者では編成の内容に微妙な相違があって、KEYはPACIFICシリーズのsleeperが4輌も入り、他にIMPERIAL、PLACID、OCEANシリーズが各1両でchair car、RPO無しなのに対して、CYはchair carが2輌、しかも内1輌はdome chairです。CYのsleeperはPACIFIC、PLACID、OCEAN各1輌となっています。どちらがいいか本当に困りますね。今でも薄い髪がさらに薄くなりそうです。
先日、CABOOSE HOBBIESが年に2度のバーゲンを実施したので色々購入された方も多いのではないでしょう。私も何点か購入しましたのでその中から気になる製品を紹介させていただきます。
まず、Train Station Products社製台車41-CUDOで以前、Walthers製sleeperには41NDOというホイルベースが8フィート6インチの台車が付属していて、9フィートのプロトタイプと違うことを紹介させていただきましたが,その交換用に購入しました。
結論的にはやはり失敗です。軟質プラスチック製で圧倒的に強度不足です。あくまでリバロッシ製の軽いものが精一杯で、ブラス車体なんかを載せればあっという間に脱線となるでしょう。また、ディテール面においてもコイル・スプリングがモールドで、今のレベルでは物足りませんね。CYから41-CDOという外見がほとんど同じ9フィート・ホイルベースの台車が発売されていますので、こちらを使う方がよいようです。でも45ドルもします。ちなみにTrain Station Productsの説明書は「9フィートと8フィート6インチで、この6インチの差はHOサイズでは見分けにくい」などと書いています。
次は、Hi-Tec Detail社GP-9B用コンバーションキットで、UPとPRRが保有したキャブレスBユニット用の、プロト2000改造パーツです。加工はキャブを取り除いてキットをはめ込むだけと、とても簡単です。ただ、プロトのボディは柔らかいプラスチックでできていますから、カッターにちょっとでも力を入れ過ぎると簡単に真っ二つに切れてしまいます。プラモデルになれている方でもビビルこと間違い無しです。
Smokey Valleyからも同じ趣旨のキットが発売されていますが、確かプロト2000が発売される遙か以前のフロント・レンジ社製品用だったと思います。
問題はハンドレールでしょうね。ロスト製を使えば他の部分も全部交換しなくてはなりません。メーカーからスペアパーツを買って切り接ぐ方法が残されています。
みなさんは近頃、何を購入されましたか? 是非教えてください。
【追記】Bullmoose稲垣さんはその後、STREAMLINERSというブログを立ち上げられました。現時点では野鳥撮影に御執心ですが、2006年3月から翌年2月に掛けて、モデル関係の記事をアップされていたことがありました。2010-12-02
‥‥と、2011年9月に再開です。ラインナップはこんな感じです。2011-09-05
‥‥うぅ~ん。2012年9月にブログを閉められてしまいました。2012-09-22
2006-03-14 Challenger Imports, City of Los Angels
2006-03-14 Challenger Imports, Train of Tomorrow w/E-7
2006-03-29 Overland Models Inc., FEF-3
2006-04-02 Overland Models Inc. 2002, DD35 74
2006-04-09 Precision Scale Co., SP's Lark
2006-04-15 Coach Yard, City of Portland
2006-04-15 Challenger Imports, SP EMD E7 A+B Daylight scheme
2006-04-23 Overland Models Inc. 1991, Bigboy 4022
2006-05-14 Overland Models Inc. 2000, Double-End Gas Turbine 50
2006-05-20 Overland Models Ing. 1998, 3-unit Coal Turbine 80
2006-06-11 Challenger Imports, EMD E9
2006-08-05 Athearn, Mack Truck B. Classic M. W., International R-190
2006-10-09 Trix, Alco PA-1
2006-11-12 Overland Models Inc., Bullmoose 3539
2007-02-04 Challenger Imports, SA-57 (ex-C&O H-7)
2007-02-11 Precision Scale Co., MC-57 (ex-N&W Y-3)
2011-09-03 Challenger Imports, Early Challenger 3707
2011-09-05 Key Imports, FEF-3 8444
2011-09-18 Overland Models Inc., SA57 (ex-C&O H-7)
2011-09-25 Key Imports 1992, Bigboy 4021
2011-11-13 OMI FEF-1 802, & Coach Yard passenger cars, two-tone gray
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