曖昧模糊 シャシーとは何ぞや?
back issue vol.93 Feb. 15, 2002, re-edited on Nov. 28, 2010
What is the "chassis"?
本誌vol.88(2002年2月2日号)でRPP、レール・パワー・プロダクツの製品群を話題としましたが、実はRMC誌2月号のp28に別のメーカーが、RPPとアサーン用のシャシーchassisを売り出しす旨の広告がありました。ただその時、なぜ言及しなかったかといえば、この“シャシー”が何を差しているのか、私に混乱があったためです。【画像はクリックで拡大します】
この広告には写真が無くて、次のように理解出来る単語が並んでいます。まず種類が4軸機用63.50ドルと6軸機用67.50ドルの2つ。オーバーランド・モデルズのパワー、バランスを取ったモーターの組立、全てのシャシーはテスト済
み、調整済み台車、それにサード・パーティによる台車側梁付きは8ドル高、UPのSD90MAC-H用のシェル+シャシー+台車側梁+ハンドレールのセットは115ドルという様なことです。
ここで疑問になるのは、最初の4軸用と6軸用がRPPのどの形式に適応する商品なのかということと、この商品の構成がフレームだけなのか、モーターや駆動ユニットまで含んでいるのかということです。すなわち、RPPのキットが、車体シェルだけ、または燃料タンクと一体となったフレームの形のシャシーと車体シェルを組み合わせたセットで販売されているために、どちらを買えばいいのか、大いに問題となるのです。もちろん、このメーカーでRPP製品も調達出来そうな雰囲気はあります。
そこでまず、“chassis”をインターネットで調べると、EXCEED英和辞典には、(自動車の)車台・シャーシ、(ラジオ・テレビの)シャーシー・組込み台。エキサイト新英和辞典では、 (自動車などの)車台・シャシー、(砲架がその上を移動する)砲座、(ラジオ・テレビの)シャシー 《セットを組み立てるフレーム》、 (飛行機の機体を支える)脚部。英辞郎on the Webに、胴体、《車》シャーシ・足回り、筐体・(本体)ケース・外枠、フランス語「枠組」の意、などとありました。
なるほど、フランス語なら最後尾の子音を発音しないことが納得いきます。しかし、表記方法だけでもシャシー、シャーシ、シャーシーと、3種類がありますし、謎が解けたことにはなりません。
ところで車体上回りを差す“ボディ・シェル”または“シェル・モールド”の“shell”は、そのものズバリで“貝殻”を意味していて、中身の無い外殻をそれに見立てていることは明白です。
アサーンの別売部品でシャシーと呼ぶ品番は、アルミ・ダイキャストのフレームだけです。一方、オーバーランド社のRPP用ではフレームからモーター、動力ユニット、おまけに台車側枠まで一体となっています。
結局のところ、現物を見ないと決着が付かないということで、念のためメーカーの宛て先を記しておきますと、Diesel Services, 2276 East 6360 South, SLC, Utah 84121で、faxは+1-801-631-7200となっています。VisaとMCが使えます。どなたか勇気を出して取り寄せて見ていただけないでしょうかねえ。
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