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2004/11/10

ハイライナーズF7用のグリル

melma! Back Number Vol.110 2002.05.22

High_linersf7gril2
 このところ私はモデリングから遠ざかざるを得ない状況になっておりますが、しばらく前に発注していた製品が次々と到着していまして、家族のヒンシュクを買っている事態には変わりがありません。その中から現物に目にして、“失敗”とはいかないまでも少々ガッカリしたものが二、三ありましたので、お伝えしておきましょう。書籍と同じで、現物を見ないで発注する悲しさです。

 今回は、中でも特に心外だった、ハイライナーズ社F7A用のオプション・パーツで、ステンレス・エッチング抜きによるサイドグリルに対する愚痴を聞いてください。Vol.94(2月17日号)に書きました通り、本体キットは素晴らしい出来栄えでしたから、大いに期待していた一品です。

  で、袋を開けて驚いたのは、組み立てが面倒過ぎる構造なんです。予想していたシャープな仕上がりは全くそのとおりだったのですが、0.2mm厚を抜いたグリル自体が横桟とフレームに別れていて、それを折る形で重ね合わせ、瞬間接着剤で貼り合わせるように指示があるのです。また、車体への取り付けは、フレームと一体に抜かれた爪で固定するものとなっています。
  これは当然、瞬間接着剤の白化が恐いところですし、爪は両端だけなので中間が浮かないか心配になります。この面倒なパーツを既に組み立てたという方がおられましたら是非、ご報告をお願いします。また、アサーンのジェネシス製品ではどうなっているのでしょうか。

 ところでこのセットにはサイド・グリルの他に“おまけ”よろしく、丸窓付きの連結面ドア、山形のドア枠、それにGMのメーカーズ・プレートなどが付いてきます。
  ドアは、四角窓となっているキット本体の上に被せて使うパーツで、ステンレス板の薄さから言えば格好のアイデアなのですが、残念なことに短手方向でカールしてしまっています。これは窓縁だけを残して大面積の板厚の半分を腐食させているためだと思います。
  ステンレスのエッチングといえば、プレイノ社のラジエター・ファン・ハッチも同様にカールしていて、てこずった経験からして、これは直し難いはずです。ステンレスの薄鋼板は多分、冷間圧延工程の中で安全ガラスの様な残留応力を内在していて、片面を削ぎ落とすとバランスが崩れて紛ってしまうのだと思います。ちなみにプレイノ社のこのパーツは、EMDのディーゼル機で丸いラジエター・ファンを載せる、周囲にボルトを浮き立たせた五角形ホームベース型の単なるシートです。
  なおドア枠の方は、私がライフライクのE8をE9に改造したときに自作したものと同じです。トレイン誌1996年1月号に発表した記事で、この当たりの苦労を分かっていただけていたでしょうか。

 メーカーズ・プレートは新旧2種を選べます。ただこれ、一般にはマイクロスケール社のデカールで間に合わせるところで、実物でもエッチング板のはずですから、スケール的にも、また色入れの手間の面でも無意味かも知れません。
  以上の理由で、欲しいFユニットがアサーンのジェネシスラインから発売されるのなら、何もハイライナーズのキットを弄る必要はないと思い始めている今日この頃です。

■近着のメインライン・モデラー誌2002年6月号にまた、内野日出男氏の作品が紹介されていました。こんどはホィットコム社の30トン2軸ディーゼル機です。実物については、カームバック社のサイクロペデア第2巻ディーゼル機図面集のp30をご覧ください。で、旋盤や割出器を駆使して動輪を自作し、切断機を利用してリベット付きの帯板を切り出し、またハンド・プレスでガラリを打ち出すなどと、小さい機関車に渾身のエネルギーが注ぎ込まれています。我々のような凡夫には縁のない話か……と溜息をついたところで、氏がこれら機械や工具を持つに至ったこと自体が、ご自身のコダワリや情熱なのだと気が付いた次第です。こちらは、まだまだ打ち込み方が足らないということなのでしょうね。

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