RMJ誌02年2月号 ロングレール運搬貨車の技術
また、喜ぶ顔が目に浮かぶ記事は、ペンシィのGLa、2ベイ・ホッパーの解説記事で、ちょうどバウザーから発売になったばかりのプロトタイプです。全11頁に1909年から1965年までの車両数の変遷、ボディ組立図、それに各バリエーションの写真が満載されています。
近代型貨車ファンのためには、1970年代に一大勢力を誇った黄色のレール・ボックス・ボックスカーのウェザリング例が出ています。色の抜けたXマークの描き方など、一見の価値があります。
ディーゼル機では、DM&IRのSD9をプロト2000から加工するものがあって、ラジエターファンを取り替えて、ロングフードの付け根や燃料タンクの一部を弄っているものの、この時代の変化を掴んでいない私にとってはチンプンカンプンなのが、残念なところです。いつかは役に立てるべく、自分の索引に登録をしておきました。
実物参考写真+パーツ一覧は、サンタフェのU23Bが登場で、これはアトラスにHOモデルがあります。
ところで、この号で一番印象深かったのは、ロングレール運搬貨車をNスケールで再現したものです。
11両のフラットカーの上に、45インチ=1m14cmという長尺レールを8列2段に載せて、クネクネと渡り線を無事に通すというのですから、正に感動モノです。もちろん、積み荷のレールはN用の金属製品ではなくて、プラスチックの帯材をI形に構成したものだったり、レールが前後にスライドするようにしておくなど、“こつ”が必要な様ですけれど、「やってみたい」と思われるのは私だけではないはずです。
同じ趣向の製品がHOmのベモにあって、探し回ったことがありました。JRにも3両連結が存在したと思います。運転会で“受ける”こと必定のアイテムではあります。
RMJ誌の抜粋や定期購読は http://www.railmodeljournal.net/ ですけれど、この2月号は何故か現在、アクセス不能になっています。そのうちにまた、開通することでしょう。【画像を追加しました。RMJ誌は廃刊となってしまいましたが、現在なんと、TrainLifeというサイトで、この雑誌の過去号誌面全てが閲覧できます。2012-01-10】
■代用塗料データベースの方に、スイス型メーターゲージの13色をアップしました。しばらく前にRMM誌で自作モデルを連載されていた高間恒雄氏にご提供いただいたノウハウです。
さて、東洋電機製造株式会社といえば、我が国の電気車においてカム軸式制御装置や中空軸カルダン・ドライブで先駆的な役割を果たした専業メーカーですが、一方でパンタグラフにおいて圧倒的なシェアを握っている事でも知られています。
その集電装置の発展過程についての解説が、同社の技報で連載され始めました。しして何と、そのままズバリがHPで公開されていましたので、ご案内しておきます。
http://www.toyodenki.co.jp/ の中で、右中程の「東洋電機技報」をクリックしてください。第108号の「日本におけるパンタグラフの歴史と東洋電機 I」という記事です。
これ以外に技報のバックナンバーでアメリカ型に関係する事柄は、第105号のパナマ運河曳船電気機関車ぐらいですが、この会社には“好き者”が多い様で、オンラインショップには製造銘板の復刻版や、自社が製造した電気機関車を案内するページもありますから、皆さんのプラウザで“お気に入り”に登録しておいても損の無いHPだと思います。
ホキ5700だったかのエアースライド貨車を、アメリカのGATC(General American Transport Corporation)と技術提携して製造していたなどという情報も得ることが出来ます。
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