MR誌2002年7月号 Oスケール・ツディ
back issue Vol.114 June 9, 2002, re-edited on Nov. 28, 2010
昨日届いたモデル・レールローダー誌の7月号で一番、興味を引いたのは、Oスケールの現状を概観した記事です。
要約すれば、1980年代半ばまで暗黒の時代だったが、それからセントラル・ロコモーティブ・ワークスやウィーバー社などが求め易い新製品を投入して盛り返し、近年ではアトラスO社が続々と出している。これは3線式ハイレールの恩恵が大きい。ウィーバー社社長によれば、2線式は3線式の20~30%とのこと。ただ3線式に飽き足らないベビーブーマー世代の連中が2線式に転換するという動きが出てきていて、バックマンOn2 1/2(16.5mmゲージ)の成功もある……ということです。
またこの記事に関連させて、Muncel Chang氏というカスタム・ビルダーが紹介されています。
これ以外の記事では、塗装のヒントとして、軟質プラスチック製のハンドレール塗装に、ラジコンカー用の塗料を使うことが紹介されています。タミヤかパクトラのポリカー
ボネート塗料は、ハンドレールを包み込む様に塗れば、ひび割れや剥がれが生じないとのことです。
私は以前に某氏からこのアイデアを聞いたことがあったのですが、なんだか必要以上に塗膜が厚く、ハンドレールが太くなってしまう様な気がすることと、色を自由に混ぜ合わせられないらしいという話があって、試みるまでにいっていません。一度、やって見なければいけませんね。
質問コーナーでは、センターキャブ機C-415が登場した理由を答えています。この型式は、BNがSP&Sからの引継機2両を持っていたので、私は発売を首を長くして待っているのですけれど、やはりアメリカでは特異なスタイルですから人気がないのだと思います。SPもキャブと台車が違う10両を保有していました。写真転載元
プロダクツ・レビューには、カトーNのジェネシスが“エレガンス&パワフル”と紹介され、ライフライク・プロト2000はスイッチャーでSW600/8/900を論評しています。コンコーNのSP GS-4は来月8月号で詳細を載せるということで、この号では1枚の写真だけです。マイクロ・トレインズからはNn3でリオグランデの木造ボックスカーが出ました。
広告では、例のブロードウェイ・リミテッド・インポーツがNYCハドソンの製品写真を公開しています。 同社サイトを覗きましたら、型式は判らないもののディーゼル機を2003年に出すともあって、このメーカーの大風呂敷には呆れさせられます。
OMI社は、多分ロストワックス製の567エンジン単体を発売です。広告に見える16シリンダーだとすると、使える型式は……。中国のCheyenne Industries製造で、値段にもよりますが、日本でもこれに食指を動かす人もおられるはずです。
また珍しくバウザー社がMRに広告を1頁大で載せています。内容に新鮮みはありません。
PSC社からはNYCマーキュリー流線型4-6-2が予告です。
書籍では“DCC Made Easy”というデジタル・コマンド・コントロールの解説書がカームバック社から秋に12.95ドルで発売だそうです。
■モデルとは関係ない話ですが、コンピュータ・ウィルスに関しては本当に苦労させられますね。
私は2度目のパソコン再フォーマットを経験した時点で、お金を払ってワクチン・ソフトであるウィルス・バスターを導入してから、やっと感染を防止できるようになった次第です。それにしても引っ掛かるウィルスの数と、ワクチン・ソフトの更新頻度には、驚くべきものがあります。ただ、ワクチンが効かないことも考えて、アドレス帳を空っぽにしておくという自衛手段を採って、もし自分自身が感染しても他所へ影響を及ぼさない様に考えています。
しかし、これだけ対策していたにもかかわらず、思いもよらぬ被害を2つも受けてしまいましたので、ご参考までに披露しておきましょう。
一つは知り合いからメールで「さきほど知人より、ウィルスに感染したとの連絡を受けて調べたところ当方も感染していた。アドレス帳に載せている貴兄へも感染の恐れがある。jdbgmgr.exeという名前で、14日間静かにしていてシステムを破壊する。ノートンやMCAfeeのワクチンソフトでは駆除出来ない。至急、エクスプローラーで検索して削除せよ」と言ってきたものでした。早速調べると、なんとこのファイルが当方にも存在するではありませんか。慌ててゴミ箱に移し、さらにゴミ箱を空にしたのは言うまでもありません。
ところが、jdbgmgr.exeはウィンドウズに必要なファイルで、メール自体がデマ情報だったのです。詳しくはここをご覧ください。デマに乗って既にjdbgmgr.exeを消してしまったという方は、ここです。
二つ目のウィルスも、友人からのメールで「貴兄を発信者とするクレズというウィルス・メールを受信した。至急対策を講じられた方がよい」と知らせてきたことが発端です。もちろん直ちにパソコン全体をチェックしました。しかし、おかしなことに何も見つからないのです。
ワクチン・ソフト会社のサイトを参照して判ったことは、このウィルスは感染するときに、感染コンピュータ内で得られた他人のアドレスを発信人として設定するという、感染源を突き止め難くする機能を持ったものだということでした。
他にもう御一人からお知らせいただいたので、ことによると私はもっと多くの方に御迷惑を掛けたことになっているかも知れません。なお、クレズの方はデータの破壊という実害を与えますので、本当に感染している方は、直ちに駆除が必要です。
手を替え品を替え、よくもまあハッカー連中は色々なことを考えるものです。そのエネルギーをモデリングに注いでくれれば……
| 固定リンク
「メディア情報」カテゴリの記事
- とれいん誌2018年7月号 砂焼き小屋と芦屋変電所(2018.06.22)
- RMC誌2011年4月号にスクラッチ記事(2011.03.25)
- MR誌2018年1月号を手に取って(2018.01.18)
- ポーラー・エクスプレス(2005.03.07)
- RMJ誌03年4月号 SD60シリーズは今が旬だが(2005.02.08)
コメント