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2005/01/10

製品寸評 プロト2000のSD60MフェーズⅠ

back issue Vol.130 Oct. 15, 2002

 久しぶりに、発売されたばかりの新製品を買い込みました。ライフライク社プロト2000のディーゼル機、SD60Mの3枚窓バージョンです。“愛嬌がある”などと表現されることもあって、それほど人気のある風貌ではありませんが、BN、バーリントン・ノーザン鉄道では50両を保有したこともあって、当方も3両を買い込みました。

 まず嬉しかったのは正面ドアに窓の有無があったことで、9206号機(品番30155)が無し、9226(同30156)、9242号機(同30157)が有りとなっていました。BNの実物は、無しで登場し、暫時、追加されています。説明書のイラストを見ると、この鼻のモールドに3種類があって、BNバージョンにあった砂投入口が四角でドアに窓の有り無しの外に、砂投入口が丸でドアに窓有りというUP用などのバージョンも出ています。
 また、キャブとブロアー・ハウジングの間にあるエレクトリカル・ボックスはBN形の様で、当方としては万々歳です。

 この前の製品であるスタンダードのSD60からの改良点は、車体四隅のステップ左右に位置する手摺りが白となったことと、前後面の窓縁に色差しがなされたことです。

 前者は、SD60でも別モールドになっていましたから、やって出来ないことではなかったはずのものです。ただ、ロングフードに沿った手摺りは一体ですからグリーンのままです。後は、アトラスやアサーンなどの様に、手摺りを始めとする軟質プラスチック部品のツヤと透明感を消して欲しいところです。

 窓縁の色差しは、これで人相がグッと良くなりました。ただ、サイドの2連窓はサッシの銀が省略されてしまった上に、牛乳瓶の底の様な窓ガラスと、お情けだけのモールド表現のワイパーは進歩がありません。

 ところでプロト2000でのお楽しみの一つは、潤沢に付いてくるパーツ類ですが、今回も同様に付属していました。ただ、SD60にあった鉄道バージョン毎の有無の表や、キャブ屋根の孔明けジグは無しです。自分で研究して付けろということなんでしょう。

 まあ、この型式に関しては"EMD's SD60 Series"というDiesel Era誌を発行するWethers出版の本が1996年に出ていますから、資料には困りません。どうも現在、出版元で品切れのようです。本ブログVol.35や、アメリカ型資料室もご参照ください。

 また製品に添付された説明書には既に、2枚窓バージョンの部品構成がイラストに加えられていますから、同社のURLで伝える12月発売は確かな様です。

 正に今がSD60シリーズをコレクションする“旬”の時期と言えます。

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