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2005/02/05

とれいん誌03年4月号 NAPMのコンクール作品

back issue Vol.135 March 30, 2003

 トレイン誌4月号に私が所属するNAPM、North American Prototype Modelers in Japanというクラブの競作作品が掲載されました。ご覧いただけたでしょうか。

 どれもこれも力作ぞろいですので、ご同好の士には必ずや参考になるものと存じます。私自身は都合が悪くて、選考会に参加できず、それぞれの作品を実際には拝見できていません。まあ、雑誌の写真から窺える範囲で勝手な感想を述べさせてもらいましょう。

 まず、1位の栗栖千夫氏GP50は、キャブとショートノーズを切り貼りするという大作です。実は私も同機を加工中ですから、「やられちゃった!」という思いが募ります。
 とれいん誌2002年12月号の写真は同氏が実際に撮影されたもので、拘りには脱帽です。ブロンバーグ台車の枕バネを板バネに改造する方法を是非伺わなければいけません。元製品はアサーンが最初に発売した品番4626でしょう。後にアングル・ダクトとした品番4580(フェーズ2)が出ていて、私はこちらを弄っています。
 なお、「ファイブマン・キャブ」の5人という内訳は、エンジニア、ファイアマン、コンダクター、それにブレーキマンが2人ということなのでしょうか。

 2位の寺澤和雄氏SD60は、一度に3両、それもハンドレールを全て金属に作り替えるという力の入ったモデルです。CSX特有のバッテリーボックスのスリットは、どうやって開けられたのか知りたいところです。

 3位、松本迅右氏の3両は製品のメーカーや発売時期から考えると多分、一度に作られたものではないと推察します。一番手の掛かっているモデルはアサーンのSD40T-2でしょう。サイドシルに丸穴がないことやグラブアイアンが線材となっていることなど、大変だったと思います。UP色のSD40-2は、ブロアーダクトやバッテリーボックスの上面がイエローとなっているのは、一寸疑問です。

 渡部敏氏のサンタフェ色SD40-2も、古いアサーン製品を元にされています。現行製品(品番6300など)だとキットバッシュは遥かに楽です。こちらはキャブ周辺のディテール調査とパーツ買い集めに頭が下がります。

 柴田貴司氏のアムトラックGP38は多分、実機の資料をお持ちなのでしょう。ディテールの撤去が主な加工個所ですから、パーツ類を買い集める必要が無くてお金のかからない美味い題材といえます。

 西橋雅之氏のP40、2両は、私もストックしてディテールアップを計画している形式です。車体側面の3色帯にデカールを貼り重ねたとのことで、マイクロスケール製品はこの帯が一本物ではないので、その継いだ部分をどうされたのか是非、伺いたいところです。

 新宮啄哉氏のBNアメリカ・ハブ・トレーラーも当方にストックがあります。実物に存在した全11種のうちアサーンは10種を発売したきりで、欠けているデンバーの目処が付けば着手の予定なのですが……

 佐々木也寸志氏のBNSF、C30-7は、今回のコンクール全作品の中で一番手の掛かっているモデルです。アトラス社のこの製品は、どこを弄ったらいいか悩んでいますから是非、各部をアップで拝見したいものです。ハンドレールをアサーン式の金属製に変更されたのは全く同感です。

Gimg_3109

 私のセメント・ホッパーは、BN塗装“済”がベースと書かれてしまいました。
 もちろん、未塗装品に自作デカールを貼り込んでいて、そのように添え書きをしたはずなのに、どうしたことでしょうか。
 また、このレタリングを知るためにカー・ワークス社のOスケール製品を買い込むという散財をし、おまけにこれを床に落としてしまうというアクシデント付です。どなたかこちらのスクラップを引き取るという御仁はおられませんかねぇ。

 さて、この号のもう一方の白眉は、松尾彦孝氏のサンタフェ3751号機ファン・トリップ報告でしょう。アメリカ型急客機の醍醐味がストレートに伝わってくる大判写真は正に感動ものです。

 私もATSFのノーザンはカツミ製の2900を保有していますが、プアー・ペイントで安価に手に入れたもので、いつかは剥離したいと思っています。
 2900といえば戦時設計でオリジナルの3765より重くなっているとカームバック社のエンサイクロペディア1にも書かれています。そんな2900がモデル化される訳を、サイド・ロッドが太いテーパー形でカッコイイからと解釈していました。ところが松尾氏の記事中に3751が1941年にローラーベアリング化されたとあって、写真の実物は太いテーパー形のサイドロッドを持っていたので、ちょっと面食らっています。どなたか、この辺りをお教えいただけないでしょうか。

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