カブースのキット総覧
back issue Vol.152 May 15, 2005
エリエイ出版レールズ・アメリカーナ1のカブース解説は“凄い”の一言に尽きるのですが、ブラス・モデルはいざ知らず、その他のプラスチックや木製のキットについては、少々もの足らないと思われた方もおられることでしょう。
記事では「現在市場で見られる代表的な塗装済み製品」と断ってしまったため、確かに漏れているものがゴマンとあります。そこで今回、ウォルサーズ・カタログや雑誌の広告などから、昔ながらの木製キットやレジンを含めてHO製品を徹底的に拾い出してみました。【製品の画像はウォルサーズのサイトから転載しています】
Centrallia Car Shops AT&SF CE-2
もちろん、ウォルサーズ社が扱う製品については、同社の検索ページで、スケールを「HO」、Keywordに「caboose」と入れてクリックすれば、たちどころに出てくるものではありますが、「こんなにたくさんあるんだ!」ということを実感してもらおうと、ずらっと並べてみました。
まず、プラスチック製品です。たぶん古くからのファンはアサーンやMDCぐらいしか思いつかれないかもしれませんが、記事に出た倍ほどの数があります。
もちろん今の時代ですからR-T-Rを含みます。
AT&SF CE-2 :Centrallia Car Shops (Intermountain)
http://www.walthers.com/exec/productinfo/85-1086
AT&SF 1300 Wood :Walthers
http://www.walthers.com/exec/productinfo/932-7582
NH NE-6 :Atlas
http://www.walthers.com/exec/productinfo/150-63032
PRR N6B Wood :Walthers
http://www.walthers.com/exec/productinfo/932-7643
PRR N8 :Bowser(N5とN5Cは紹介されている)
http://www.walthers.com/exec/productinfo/6-56304
http://www.bowser-trains.com/hon8main.php
UP CA-3 & CA-4 Centrallia Car Shops (Intermountain)
http://www.walthers.com/exec/productinfo/85-1065
UP CA-3 :Marklin(Trix)
http://www.walthers.com/exec/productinfo/441-24901
http://www.walthers.com/exec/productinfo/441-T24904
USRA NE :Proto 2000
http://www.walthers.com/exec/productinfo/433-31256
http://www.lifelikeproducts.com/proto/archivedcars/roads/cupolacabooserds2nd.htm
USRA NE :Eastern Car Works
http://www.walthers.com/exec/productinfo/117-4000
International Bay Window :Walthers
http://www.walthers.com/exec/productinfo/932-7621
International Steel Cupola :Atlas
http://www.walthers.com/exec/productinfo/150-13041
International Steel Cupola :Atlas
http://www.walthers.com/exec/productinfo/150-63081
伝統的な木製キットといえば、かつてはGloor Craftでしたが、今はアメリカン・モデル・ビルダーズ社AMBのレーザーキットがお株を奪った形になっています。ウォルサーズ・カタログに掲載されていますから、既にご存じの方も多いことでしょう。比較的ノーマルなプロトタイプが揃っていて、入手し易いはずということで、参考までにウォルサーズの製品紹介頁を示しておきます。
http://www.laserkit.com/laserkit.htm
ACL Wood Cupola
http://www.walthers.com/exec/productinfo/152-859
AT&SF Wood Cupola
http://www.walthers.com/exec/productinfo/152-865
CB&Q NE-1 4-window
http://www.walthers.com/exec/productinfo/152-855
CB&Q NE-1 3-window
http://www.walthers.com/exec/productinfo/152-866
CB&Q Side Door
http://www.walthers.com/exec/productinfo/152-858
Frisco Wood Cupola
http://www.walthers.com/exec/productinfo/152-863
CGW Wood W-V 33'
http://www.walthers.com/exec/productinfo/152-856
CGW Wood W-V 28'
http://www.walthers.com/exec/productinfo/152-857
GN Wood Cupola 25'
http://www.walthers.com/exec/productinfo/152-861
IC Wood Cupola (Iowa Division)
http://www.walthers.com/exec/productinfo/152-862
Illinois Terminal Bay Window
http://www.walthers.com/exec/productinfo/152-870
MKT Wood Cupola
http://www.walthers.com/exec/productinfo/152-850
Minneapolis & St. Louis Bay Window
http://www.walthers.com/exec/productinfo/152-867
N&W Wood Cupola
http://www.walthers.com/exec/productinfo/152-864
NKP Wood Cupola
http://www.walthers.com/exec/productinfo/152-851
SAL Wood
http://www.walthers.com/exec/productinfo/152-854
SAL 5CC (Plywood Sheathed)
http://www.walthers.com/exec/productinfo/152-860
SP C-30-1
http://www.walthers.com/exec/productinfo/152-853
木製キットは他に、Old and Weary Car Shopというところに東海岸系のちょっとアブノーマルな中小鉄道のものがあります。
http://www.theoldandwearycarshop.com/
客車キットで有名なベスレヘム・カー・ワークス社も東部系でCNJやRDGを、バスウッド、エッチング板とホワイト・メタルの混成キットで出しています。
http://www.bethlehemcarworks.com/
Funaro & Camerlengo社というところからはthin flexible styro-urethane castingという材質で種々出ています。これはウォルサーズ社扱いですから、紹介頁を付けておきます。
Central Vermont 4000 Wood
IC Outside-Braced
Long Island N52A Wood
http://www.walthers.com/exec/productinfo/279-502
Long Island N22A Steel
http://www.walthers.com/exec/productinfo/279-503
NH NE
http://www.walthers.com/exec/productinfo/279-508
Rutland Four-Window #11-14
SRR Wood
レジン・キットは今、なぜかカナダが盛んで、カスロ・ショップスKaslo Shops( http://www.kasloshops.com/ )や、Sylvan Scale Models( http://www.isp.on.ca/Sylvan/ )がアメリカ物も含めて製品を出しています。両社ともOやNがあります。
パシフィック・マウンテン社は所在地がカナダなのにB&O専門です。同社のHP(http://www.pacificmountain.ca/ )では製品の全容が解らないので、カスロ・ショップの http://www.kasloshops.com/pmss.htm をご覧ください。
我が国で一般的なエッチングによるキットは、Athabasca Scale Modelsがカナダ物を供給しています。Nもあります。
http://www.athabascashops.com/
また、ちょっとその気になって捜すと、MM誌2005年5月号にMononのトランスファー・カブースをガレージ・キットから組む記事が見つかりましたので、まだまだ、ご当地モノが無尽蔵にある様な気がしています。各鉄道のヒストリカル・ソサイエティのHPや会報をこまめにチェックしていると意外な発見があるのではないでしょうか。
ところでグレードアップ・パーツは、レールズ・アメリカーナ1に紹介されたTomar社のマーカーライトの他にも、Plano社(Walthers Mfg #565)がステンレス・エッチング板でウォークウェイ類を、AMB社(Walthers Mfg #152)が透明アクリル板のレーザーカットで窓ガラスを、それぞれ各社の製品専用として出しています。前者は繊細さを盛り上げるには最適で、後者はビシっとシャープな窓を実現できる優れものです。
ロストワックス・パーツのカル・スケールは現在、バウザー社から発売されていて、ウォルサーズ・カタログに掲載されていますし、インターネットでもリストをダウンロードできます。
http://www.bowser-trains.com/ho_calscale.php
プレシジョン・スケールの方は、ここのカタログを買わなければ何がラインナップされているのか分からないという面倒くささがあるものの、一見の価値はありそうです。
http://www.precisionscaleco.com/
意外な品揃えをしているのがOMIで、UP用台車など、貴重なものがあったのですが……。
http://www.overlandmodels.com/
デカールについては、マイクロスケール社の製品が潤沢に流通していますから全く問題ありません。廃業すると宣言していたチャンピオン・デカール社も、リチャード・メイヤー氏の奥さんと娘さんによって、しばらくは直販体制が維持されるようです。
以上、思いの外、我々のクラフツマン・シップをくすぐる材料が今でも揃っていることを分かっていたでしょうか。
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