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2005/11/09

Oゲージ路面電車の大構想

ラジコンを仕込むアイデアはどうでしょう
melma! Back Number Vol.161 2005/10/28, total 260 copies

Streetcar2

 先日のアンケート・コメントで"のしたる"さんが「気を失いそうな遠さでしたが、お店の屋外レイアウトは周囲の景色にとけ込み、夢のようでした」と発言されたのに興味を惹かれ、言及された模型店RGSRR HobbiesのHPを探したところ直ぐに見つかって、レイアウトも美しい写真で鑑賞することが出来ました。Fスケールというのは1/20.3、Gスケールは1/22.5、共に3フィート・ナローを45mmゲージで走らせるモデルです。
  http://rgsrrhobbies.com/
  http://antiques-internet.com/colorado/rgsrrhobbies/dynapage/IP153.htm

 これを見ると、樹木が本当に生えている植物で、バックの雪山はなんと本物の景色、日本庭園でいうところの借景になっていて、そのスケールの大きさに驚かされます。眺望を考慮してレイアウトを建設するなどと……、正にその財力、執念には絶句です。こんな風景の場所は人家から離れているはずですから、さぞかしヘンピなところなのでしょう。模型店の所在地のRidgwayを地図で調べたものの、ロッキー山脈の真ん中でよく判りません。
 こんなの、日本では、億万長者じゃないと無理です。

 さて、このHPでのもう一つの注目は「バッテリー駆動でラジコン」という表示です。航空機や船、自動車といった他の動力模型に対して鉄道模型が持つアドバンテッジである、レールからの集電とコントロールという特性を捨てるということなのですから、ビックリです。まあ、戸外という環境ではレールが錆びたり汚れたりして、集電が不安定になるので、大いに肯けることではあります。
 昔のTMSで、チャールズ・スモール氏がLGBのB型蒸機を重連にして集電車輪を増やしたという記事を思い出しました。さらに現代のDCC時代となって、動力としての電力と、コントロール信号としてのデジタル・データを安定的、かつ確実に供給することが、モデルの最重要課題となっているということですね。

 実をいうと私は、Oゲージで路面電車のモジュール・レイアウトをやりたいと思い続けているのですが、これでラジコンを使えないかというアイデアを閃きました。
 数年前、たぶん MTCC というグループによる、HOゲージでのDCCコントロールの実演を目撃してしまったのです。ただし、私の思惑は、ボギー車ではなくて2軸車。例のGマークの1/45、路面電車の活用です。明治時代の木造車ですから、スタイルは私好みのアメリカン。30年ほど前の金型ですが、シッカリした良いモデルだと思います。モデモというブランドで再発売されたものを含めて、数台をストックしている状態です。

 これに使うつもりの動力装置は、Q-Car Company からロストワックスのブリル21E台車をモーター付きで入手しています。このセットでユーザーが解決しなければならないのは、絶縁側への集電ブラシの追加です。アメリカでは架線集電が基本で、車輪が絶縁されていないのが通例なのかもしれません。
 ところで2軸車での大問題は、レールへの追随性と集電です。昔の3線式でEB58を走らせたことを思えば、車体重量をソコソコ確保して、カントさえ付けない様に注意すれば、軸受固定でも、"いける"とは思っています。
 しかし、分岐器を設ければ無電区間が出来るし、課題は集電、というわけで、ラジコンが切り札にならないかと思い付いたのです。

 RGSRR Hobbiesのページを読み進むと、CVP Products というところが発売する AirWire900 というDCCラジオ・コントロール装置を利用することが判ります。ただし、電圧が18ボルトということでOゲージに積むにはバッテリーが障壁となり、装置自体の値段も相応ですが、無線DCCそのものですからGゲージ以上には確かに有益です。

 電池駆動については、30数年前に1周が40mというHOの大レイアウト設営に関わったときに作った、マブチ・モーターで動く試験車の快調な走りっぷりが忘れられないということもあります。これをラジコンでコントロールすればいいのです。今は電池もモーターも進歩しているし、路面電車は単車運転が基本ですから、1.5Vか3Vのモーターでも十分なはずです。
aero_rc  隣家の息子が買ってもらったラジコンの自動車は トミーのエアロR/C という商品で、たったの1,050円とのことです。動作が、前後進と右左ハンドリングだけですけれど、この値段で送信機込みです。オン・オフだけでは鉄道模型でラビット・スタートとなるのですが、一考の価値があります。ただし、1.5V~3Vの模型用モーターを使った動力ユニットを自作するなど、昔だったら苦にしなかったのですが、今は……。
 コナミのデジQトレイン は赤外線コントロールでスピード・コントロールも可能ということで、超小型モーターを含めて使えるような気もしますが、CPU制御の勉強を強いられそうなので、ロートルの頭にはストレスでしょうか?

3_tracks  線路側の課題では、モジュール同士の連結があります。MTCCは、カトーのユニトラックを加工して使っていて、作る手間や精度、値段を含めて、これにも感心しました。Oゲージで同じことをしようと探したところ、3線式メーカーのMTHにリアルトラックス という極めて丈夫なセクショナル・レールがあって、これの中央レールを撤去して使えるはずと考えています。
 とりあえずは、しばらく前に トラムウェイ で買い込んだ、ETS社の路面軌道線路で間に合います。

 という具合に、あれこれと妄想が広がって、アームチェアー・モデラーの格好の暇つぶしネタ、という様相になってしまいました。全くの素人の戯言ですので、詳しい方のご助言を是非、お願いします。

【追記】トミテックのエアロR/Cはその後、量販店で840円で売られていて、購入してしまいました。ものによっては630円とのことです。周波数に27MHzと40MHzがあって、2台同時に走らせられるようです。また、BBS掲示板への松本@風雅松本亭さんのご発言から ラジカン、ラジ鉄 なる商品があることも判ってきました。

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コメント

模型はやってないが、2線式と電池式を比べると。
戦後は米国流HOの2線式が主流ですが、これは大電力を長時間供給できるという長所はあるものの、電池式にも長所があります。
1、2線式はレールのギャップが複雑。特に市電のように複雑なクロス(グランドユニオンのような)では、
ギャップや無電区間がないので有利。
2、デティールの細かいボギー台車でも電気ショートしない
3、脱線しても絶対ショートしない。
4、大型模型では組み立て式線路になる可能性が強いが、電池式なら、レール配線の必要がないから、
設置が短時間ですむ。車があれば、山奥の人気のない駐車場等でも簡単に運転できる。
5、電池式で庭園式にした場合、レールの電気的汚れの問題がなくなる。
6、電池式は車両の修理が簡単。机で動いてもレールに乗せると動かないなんて、トラブルがなくなる。

投稿: 鈴木光太郎 | 2005/11/11 05:06

ロートルおやじのブログをのぞいて頂き誠にありがとう。私も模型大好き人間、ほとんどの種類の模型をかじってきました。中途半端とゆうか、興味いっぱい!!鉄道模型はナローゲージを少し、資金がかかる。アメリカ鉄道の機関車大好き、モンスター素晴らしい!!マーレー素晴らしい、かって、アメリカ大陸をあの恐竜が活躍していたことを思うと感激だ!! 面白いアイデアで楽しんでください。ロートルおやじも時々覗きますのでよろしく。

投稿: ロートルおやじ | 2005/11/28 12:15

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