ラジコン路面電車の試作
形は写真を見ていただくと一目瞭然で、キットの動力ユニットにトミテックのエアロR/C本体ユニットを載せただけです。モーターはエアロR/Cに付属のものがそのまま使えます。チラリと見える薄い水色のピニオンが、モーターシャフトに圧入されています。車輪は当然、キットに含まれていたプラスチック部品です。
エアロR/C本体ユニットの加工は、まず操舵と駆動のメカ部分をノコギリとニッパーで除去します。これで、プリント基板と電池を納めたケースだけが残ります。次に、リード線の長さが操舵モーター用が駆動用より長くて扱いやすいので、こちらをモーターにハンダ付けして、輪ゴムで動力ユニットに括り付ければできあがりです。すなわち、2台目に駆動モーター用を使えば、1つのコントローラーで、2台を別々に制御できるわけです。
グルグル巻きの赤い電線はアンテナ、灰色のレバーは電池スイッチです。剥き出しの小さなプリント基板は駆動モーター用ですから、今回はそのままです。
早速、フレキシブルレールを引っ張り出してきて走らせると、ゾロゾロゾロと程良い遅さで動き出しました。もちろん、スタートとストップがギコチないのですけれど、これは仕方がありません。ジジジーという音も、フェースギア1段、平ギア2段のオモチャ用ならこんなものでしょう。アンテナがこの状態で電波到達距離は1mから1.5m、もう少し伸ばしてやると2mから3mで、それ以上離れると停まります。
鉄道模型として軸受の耐久性に問題があるものの、これで一台は、凝らずにキットのまま完成させてみようかと思っています。
ところで、ラジコンの基礎を知ろうとネットを探すと、次のサイトがありました。
「ラジコンの基礎知識」
「はじめようラジコンカー」
「ラジコン用語辞典」
オン・オフだけでなく、操作量を伝えられる機能をプロポーショナルという様です。船と自動車が2チャンネルで、ヘリコプターや航空機は3チャンネルなのは、平面と空間の次元と一緒、すなわち、鉄道なら線路上を動くだけですから1チャンネルだけでよいわけですが、もちろん市販品にはありません。
ですから CVP Products が発売する AirWire900 というラジコンは、希有な存在ということの様です。 T9000E の方は市販のNMRAスタンダードDCCが使えるシステムだと思います。ただし、900MHzという電波が日本ではたぶん不許可ということと、受信機の大きさ、電圧が問題でしょうね。
なお、掲示板で御助言をたくさんいただきました。
完成は、ラジコン路面電車の怪走……(笑)
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コメント
はじめまして、青野といいます。
鉄道模型用の車載用ラジコンとしては、
http://www.rcs-rc.com/
http://www.aristocraft.com/catalog/crest/trainengineer/index.html
このあたりがポピュラーなようです。後者は基本的にはワイヤレスのパワーパックですが、車載用レシーバーやバッテリーなども用意されています。アメリカのGゲージレイアウトではよく使われているようです。雑誌にGゲージ車輌のラジコン化の記事がありましたが、そこではアンテナ線を車輌の集電ブラシに繋いで、レールをアンテナとして利用するようになっていました。
CVP Products のAirWire900は、車輌を個別にラジコン化するのではなく、DCCスロットルをワイヤレス化するだけですから、線路には電気を流さなければいけませんね。他のDCCメーカーから出ているワイヤレススロットルと変わりありません。各社のシステムに対応した製品を売っているというところが独自な点ですね。
投稿: 青野@洞爺鉄道 | 2006/01/11 23:18
ごめんなさい、AirWire900はDCC信号を個別に受ける車載デコーダー/レシーバーでしたね。適当なことを書いてしまって申し訳ありません。
投稿: 青野@洞爺鉄道 | 2006/01/12 00:30