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2006/07/28

流線形コレクション4:パシフィック競演

JAMコンベンションに行く目的は、限定販売モデルの整理券かな?
melma! Back Number 2006/07/28 Vol.190 total 297 copies

Dscf3862b 今、JAMコンベンション大阪大会に展示する車両を順番に点検しているのですが、買ったままで連結器を付けていないモデルが多いのに閉口しています。塗装済み完成品で、破損もなく一応問題がないとなると、満足してしまって、陳列もせず、そのまま箱に入れて納戸行きとする習性は、阪神大震災の後遺症なのでしょうか。
 
 さて流線形蒸気機関車の車輪配置を見ていて、4-6-2のパシフィックが多いことに気が付きました。また、前号でのサンタフェやペンシーを含め、どれも新製ではなくて旧型機からの改造なのが面白いところです。今回紹介の4例以外でも、フリスコのファイアー・フライ、SRのテネシーアン、NYCのマーキュリー、T&NOサンビーム、NC&StLシティ・オブ・メンフィス、それにMilw、N&W、L&N、SALなど皆、そうです。

 この現象は、流線形の流行が1933年からということが影響していると思われます。4-6-4ハドソンはほとんど新製、4-8-4ノーザン時代は流行が終わっていて数がガクッと減ります。
 
 車輪配置別にめぼしいものを拾い出してみると、
4-4-2アトランティックが、Milwハヤワッサ初代、
4-4-4ジュービリーが、CP、
4-6-0テンホイラーは、Milwノース・ウッズ(改造)、
4-6-4ハドソンは、NYCコモドア・バンダービルト(改造)、20世紀、エンパイアー・ビルダー、Milwハヤワッサ2代目、NHショア・ライナー、CB&Qアエオロス(改造)、C&NWストリーム・ライナー、ATSFブルーグース、CPロイヤル・ハドソン、C&O L-1(改造)
4-8-2マウンテンは、NYCレクサル(改造)、UPフォーティナイナー7002、
4-8-4ノーザンは、SPデイライト、N&Wポワタンアロー、CN U4a、GTW U4b、
 
 一方、全く縁のなかった鉄道は、B&M、WM、GN、NP、SP&S、D&RGW、MoPacなど、数えるほどです。旅客輸送の比重が低かったからなのでしょうか。また唯一、貨物機にペンシーのQ1があります。すなわち、PRRの流線形デュプレックス機は、このQ1と前回登場したS1、T1の3種類ですね。

Dscf3862bレディング鉄道:クルセーダー(G-1sa, model: Weaver)は、フィラデルフィア・ジャージーシティ(ニューヨーク)間145kmで1937年に登場したポール・クレット・デザインのバッド社製ステンレス編成。機関車は1918年製からの改装。また方向転換は機関車だけで、編成両端の丸い展望車の先端がテンダー後部に納まる構造となっている。
 
Dscf3880a
ユニオン・パシフィック鉄道:シカゴ・サンフランシスコ間で1937年に登場したフォーティナイナーは、パシフィック4-6-2(model: Weaver)とマウンテン4-8-2各1両の専用機が牽引した。名前は1849年にカリフォルニアで起こったゴールドラッシュに因む。
 
Dscf3735a リハイ・バレー鉄道:1916年製の古い4-6-2パシフィック型蒸機が改装され1939年、ニューアーク・ウィルクスベア間にジョン・ウィルクス(K5, model: Weaver)として就航した。デザイナーはドイツ出身のオットー・クーラー。
 
Cincinnatiana
ボルチモア・オハイオ鉄道:1927年製パシフィック機P7(プレジデント・クラス)のうちの4両が46年、女性デザイナーのオリーブ・デニスによって流線形P7d( model: Weaver)に改造され、ボルチモア・シンシナティ間のシンシナティアンを牽引した。5304号機はオットー・クーラーの手になるローヤル・ブルーと呼ばれる流線形になっていて、生涯で2種類のシュラウドを被ったという珍しい存在。
 
 ところで、4-6-2の車輪配置をパシフィックと呼ぶ由来は、カームバック社の蒸気機関車図面集では、ミズーリ・パシフィック鉄道に因むことを匂わしてあって、古いモデラーは信じていた(?)のですが、齋藤晃著「蒸気機関車の興亡」p180には、世界初の4-6-2(広火室)を1901年、ボールドウィン社がニュージーランド国鉄向けに"太平洋"を越えて納入したので、この名で呼ばれる旨の記述があります。パシフィックと名の付く鉄道は、NP、UP、SP、WP、CPなどゴマンとあり、MoPacに因むなら「ミズーリ」と呼ぶのが妥当なところだと、昔から疑問に思っていた点ではありました。ニュージーランドの方が遥かに合点がいきます。
 1893年の日本向けから始まったミカドにしろ、当時は輸出の比重が大きかったのでしょうか。
 
前回アンケートでは、JAMコンベンションへの参加回数をお聞きしています(明29日18時締切)が、結果は、割と皆さん、行かれていないという印象ですね。私自身も「無理してまで見物する催しではない」と思っていますから……。そうは言ってもこの第7回は一応出展者ですので、盛り上げなくてはいけません。というわけで、今度もJAMネタで、この8月11日(金)から13日(日)まで開かれる大阪大会に皆さんが行こうと思われる主目的をお聞きすることにしました。実際には行かれなくなっても構いませんから、次のうちどれか一つを、本音でお答えください。
 
◆行くつもりは毛頭ない
◆一生に一度ぐらいは行くか
◆友人が参加するので義理
◆お盆休みの暇つぶし
◆子ども等への家族サービス
◆コンパニオン見物(今年は?)
◆ニュートラムに乗ってみたい
◆会場販売の駅弁を食べたい
◆ファンとしての義務感
◆アマチュアのレベルを知りたい
◆鉄道会社の出展に興味あり
◆メーカーや販売店を見たい
◆限定販売の整理券が欲しい
◆所属クラブ・会社・自分が出展
◆興味深い展示・クリニックがある
○結果を見る
http://clickenquete.com/a/r.php?Q0015925Cb783
○コメントボード
 
締切:2006年08月05日18時00分
協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/

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【追記】クルセーダーをOゲージの玉手箱にアップしました。2012-01-29

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