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2006/10/14

久しぶりにデカール自作

機関士が殉職して歌になったことで有名なケーシー……
melma! Back Number 2006/10/14 Vol.205 total 307

Casey_jones2 先日お伝えしたように、自宅の改築も進み、部屋を移動した関係で、パソコン環境を変えなければいけない羽目になってしまいました。まず、インターネットの端子がパソコンまで届かなくなったことで、これには無線LANを導入しました。心配していたスピードも、まさかとは思いますが、直結よりも早くなったような気がするほどです。
 
 また、現在常用しているWindows XPパソコンの他に保有していた、Windows 95で動く馬鹿でかいFMVの置き場が無くなってしまいました。今までは廃棄したくても、95でしか動かないデータベースソフト桐Ver.7や、USB接続のないプリンターやスキャナーをどうするかという問題があったのです。

 しかし、桐は単にバージョンアップ版を買ってXPへインストールすればよいだけのこと。アメリカ型の雑誌データと、コレクションの管理に使い慣れていますから、新たな出費は観念することとしました。いざ、XPで動かしてみると、今までの面倒くささがウソのようです。まあ、これで良い記事が書けそうな気がしてきました (^_^;

  またプリンタは、アルプス電気製MD-5000にUSB接続が無いので、てっきりXPでは無理だと思っていました。このMDシリーズは、デカールを自作する者には必須の機械で、最新機種はこれができるMD-5500となっていますが、消耗品を含めて直販でしか購入できません。私の持っているMD-5000用のUSBパラレル変換ケーブルが、気が付いた時には販売終了になっているし、他社製ケーブルがあることはあるもののXP用プリンタ・ドライバの説明によれば、MD5000のUSB接続はサポートしていないとのことで、これはもう最新機種に買い換えなければダメかと思い込んでいたのです。あちこちのユーザー・サイトを見て回っても、この辺りがあやふやです。
 で、ハタと気が付きました。私のXPパソコンの裏を覗くと、なんとパラレル・インターフェースが付いているではありませんか。早速、メーカー・サイトからドライバをダウンロードして、目出度く動かすことが出来た次第です。

 残りはフラット・ベットとフィルムのスキャナですけれど、電気屋に行って吃驚仰天。安い上に解像度が倍ほどにもなって、オマケに使い易さを謳っています。こればっかりは買い換えた方が良さそうです。昔のように日本橋まで行かなくても近所の量販店でいつでも直ぐに買えますから、必要になったら出掛けることにしましょう。
 
Casey_jones1  というわけで、MD-5000が動いて嬉しくなり、早速デカールを印刷してみました。ブツは、8年前にアメリカのスワップ・ミートで入手したリバロッシ製ケーシー・ジョーンズ4-6-0蒸機のジャンクです。一部壊れたところを直しただけで、安易にプラスチック地そのままのところへレタリングを施そうというものです。
 機関士が殉職して歌になったことで有名なこの機関車は、カームバック社の蒸機図面集p109に出ていて、レタリングは、これをスキャナで読みとって印刷すれば済む話なのですけれど、鉄道名がキャブに「I.C.R.R.」、番号はテンダーにゴシック体で「382」と無味乾燥、いささか趣に掛ける装いですので、太めのローマン書体でテンダー側面にフルの綴りで「ILLINOIS CENTRAL」、キャブ側面とテンダー後面に車番を入れてみました。
 私がこのモデルに求めるものは、プロトタイプのトレースではなくて、さもアメリカ然としたスタイルなわけです。とはいっても、煙室扉にモールドのナンバープレートが付いていますから「382」の番号は変えられず、また鉄道名も他に拘りのあるものがないことからオリジナルを踏襲することとしました。
 
 デカールの自作については、色々なサイトで解説していますから参考になさってください。例えば次ぎです。
  http://mkjweb.hp.infoseek.co.jp/decal3.html

 アルプス電気のプリンタは熱転写式なので、印刷スピードが遅く、中間カラーは編み目が粗いという難点を持っていて、一般店頭からは消えざるを得なかったのですが、発色がよく、白やメタリックの印刷ができて、水に強いという特徴により、一部の印刷関係者や、デカールを自作したいファンに根強い人気があります。ソフトは、文字だけならワープロで十分です。アルプス電気のプリンタ直販サイトは次です。
  http://www.alps.co.jp/brand/printer/index.htm

Illinois Central #382, AHM/Rivarossi 1970
 このモデルについては、Oゲージの玉手箱をご覧ください。

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