文学にみる「アメリカ鉄道物語」
エピソードはどれも短い記述です。バスター・キートンの「ジェネラル」や、ディズニーの「機関車大追跡」の元になった南北戦争時のアンドルーズ襲撃作戦、イリノイ・セントラル鉄道の勇敢な機関士ケイシー・ジョーンズ、N&Wが試作した蒸気タービン機関車の名前となったジョン・ヘンリー、イリー鉄道の権利をコモドア・バンダービルトと争ったジェイ・グールド等です。
圧巻は第8章の「大陸横断鉄道の建設」で11頁にわたり、UPとCP、トマス・デュラントとビッグ・フォア、アイルランド移民や中国人労働者が語られています。
新本(1999年刊)が欲しい方は未だ研究社に在庫があります。
渡り労働者ホーボーについての記述が中途半端だったり、児童文学の分野が省かれている点に物足りなさを感じる方もおられることでしょう。
当方の鉄道模型大辞典をはじめとするインターネット上のテキストを検索する術を持っているのなら、趣味人としてはやはり図書館利用が妥当だろうとは思いますが……。
| 固定リンク
「日本語本やぶにらみ」カテゴリの記事
- とれいん誌03年4月号 NAPMのコンクール作品(2005.02.05)
- PAM誌第4号はバッド社RDCの知識が満載(2004.12.03)
- 鉄模連ショー2002大阪で"ポップ・アメリカン・モデラー"(2004.11.05)
- GEとGM(EMD)の経営者と鉄道(2004.07.02)
- ヴィンテージ鉄道模型大全(2004.04.01)
コメント