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2007/11/17

B&LEオアカーが完成

I weighted 23 Bessemer & Lake Erie's ore cars today.

 先日、「自作デカールでオアカー編成」という記事でご披露したOゲージのオアカーですが、23両が何とか完成しました。ウエイトを積んで、車輪も取り替え終わりましたのでお見せしましょう。

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 このウエイトの積み方が、いつもホッパー系貨車では悩みの種ですが、今回はよいモノを入手しました。和文タイプ用の活字です。勤務先の引っ越しで倉庫の片隅に見付けたものです。今では無用の長物ですから、大手を振ってもらってきました。ただし、外見から隠せるような隙間がないので、当然、ホッパーの底に並べることになります。

 そして、何グラムとするか、という問いについてはアメリカ型ファンならご存じのNMRA推奨値というものがあります。MR誌の新製品紹介で必ず「RP20.1適合」と書かれているあれです。3つのゲージについて、インチとオンスを、ミリメートルとグラムに直すと次のようになります。"L mm"の車体長で、計算の答えは"g"です。

  Oゲージ (5  +L×1    ÷25.4)×28.35
HOゲージ (1  +L×0.5  ÷25.4)×28.35 
  Nゲージ (0.5+L×0.15÷25.4)×28.35

 私がこの式の存在を知ったのはアメリカ型を始めた直後のMR誌の記事です。当時はまだ技術者の端くれを気取っていましたから、重さが車体長さにどう関係するのだろうと疑問に思ったものです。カーブでの連結器力や、レールの通り狂いの影響を想定してあれこれ計算してみましたが、よく判りません。ただ、その頃はHOゲージのアサーンやラウンドハウスの貨車や客車が軽めで、脱線し易かったものが、この式の通りに補重すると、脱線がピタッと止まりました。

 しばらくして、とれいん誌の松本謙一氏にお会いした折、誌上で紹介したらどうでしょうと提案したら、「数値がちょっと重めで‥‥」というお応えでした。
 確かに私も感覚的には過剰だと思います。本来は台車と線路の整備状況、また台車構造にも因るはずです。機関車に牽引力を必要としますから、勾配設計にも影響して、レイアウト上では大問題です。しかしRecommended Practice=推奨値とはいうものの、不思議なことに市販製品は皆、これに倣うようになってきたようです。
 それで私自身、1、2割、軽めとすることもあるのですが、先日dda40x氏と話題とした“慣性力”を実感したいと思っていたこともあり、今回は車体長156mmに対するNMRA推奨値316gの通りとしました。23両で7.2kgです。

 作業的には活字を貨車の底に並べ、その上から90分硬化型のエポキシ接着剤を流しています。髪の毛を乾かすドライヤーで暖めると、接着剤が透明になって隅々まで流れてくれます。一部の車はその上から塗装をしてみましたが、金属光沢の方が面白いと、大多数はそのままです。

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 車輪に関しては次の写真左のように、ハイフランジの上に軸端がプレーンとなっていますから、あちらの連中は台車ごとアサーン製に交換しているようです。台車がもったいないので、このプラスチック車輪を次写真真ん中のように削って使う手もあります。しかし今回は、金属製のピボット車輪(同右)を装着したら、軽く回ってくれたので、これでいくこととしました。孔径が2.0mmですから機械工学的な通念(?)ではピボットと言えなくもありません。
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 接触面積が小さくて抵抗が大きいようにも思いますが、案ずるより産むが易しで、グリスを塗ったら程々に転がってくれます。8両ほどは入手時に既にアサーン台車に置き換えられていたので、プラスチック車輪を含めてそのままとしました。

 そのグリスですが、量販店の模型売り場をうろついていたら、タミヤのラジ四駆チタン・グリスというものを見つけました。"有機チタン"が入っているそうです。よく判らないものの他になかったので、これを買ってきました。まあ、タミヤですからプラスチックに悪さをするようなことはないでしょう。
 軸孔に塗り込んでみると、粘度というか硬さもソコソコあってちゃんと留まってくれます。車軸を入れるとスムースに回るようになった気がします。またアサーン台車の方は軸が軟鋼ですからサビ防止にもなるはずです。3g入りのチューブで、23両に約1/3を使用しました。

 カプラーは当然、ケーディーです。塗装するつもりがないので、機能本位で#804のプラスチック製としました。取付のビスはM2×8のナベ小ネジがピッタリです。台枠にある六角の窪みもM2ナットがちょうど入ります。小ネジにはネジ専門店で買った黒メッキのものを用いました。

 ところで自作デカールで前回、一つ、書き忘れていました。重ね印刷の件です。アルプスのプリンターが幾らホワイトを印刷できるといっても、実は1回だけでは少し薄かったり、インクリボンの"ノリ"が悪い場合があります。それで3回を推奨する方が多いようで、このモデルも3回としました。ただし少し鮮やか過ぎた感じがして、2回の方が良かった様です。しかし、"純白"を狙うなら3回までなら向上します。4回は、3回と区別が付きません。
 CPハンティントンは、ホワイト1回、イエロー1回の印刷です。撮影した写真を見ると、黄色味が少し薄く、イエローを2回にすれば良かったと反省しています。

 オーバーコートに関しては、インクが擦れて剥がれることがあるので、台紙に印刷し終わった段階で一度吹き付けた方がいいという話があります。しかし厚ぼったくなりますし、第一面倒です。今回はデカールを貼り終わってからしか吹いていません。

 以上、塗装から組み立てまで、安直に継ぐ安直で仕上げています。まあ、私のような者が“完全”を目指すと、完成がいつになるか判りませんから、これからもこの調子でいきます。機関車とカブースは、近所のNYCかC&Oから借り入れとなります。

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コメント

 RP20.1は確かに重めです。ただしそれは車長が短い場合で、長い客車には少ないと思います。Initial Weightの5オンスが大き過ぎます。確かに短い貨車は推進時に脱線し易いのでこの数字を出しているのでしょうが、軸の摩擦抵抗、フランジの摩擦が少なければ、脱線し難いものです。
 客車は最低1kgは欲しいところです。当鉄道ではかなり重いものもあります。ボールベアリングがなければ、ありえない数字ではありますが。

投稿: dda40x | 2007/11/18 09:08

タミヤのラインナップにチタングリスが消えていました。セラミックモリブデンはあります。

投稿: ワークスK | 2008/09/07 01:38

私の手元にはタミヤ「ボールデフグリス」が一箱あります。
ボールデフというのはラジコン自動車用の差動装置で、樹脂の円盤に金属の硬球を組み合わせて摩擦で伝達する仕組みになった物です。
樹脂と金属の双方に潤滑効果があるのだろうと思って購入した次第ですが、セラミックグリスとの違いは確認できていません。

ちなみにチタン配合のグリスは、最近ではパソコンの放熱用として売られているのを見たことがあります。

>>樹脂は元来、熱を伝えにくいので、グリースで金属軸の方に逃がしてやる!という効果も狙っていますが、温度が上がって流れてしまっては困ります。チタン配合がそういう用途で使われているとなると、こちらでも使えますね。【ワークスK】

投稿: YUUNO | 2009/12/20 04:37

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