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2007/11/05

BNのオアカーをどうするか(MDC編)

My collection of BN ore cars from MDC models

 阪急宝塚線の雲雀丘花屋敷で1986年にモデルバーンが開店したときには、本当にビックリしました。広さといい、品揃えといい、また外観といい、今までの模型店のイメージからはかけ離れた姿だったからです。今は欧州型が主になっているようですが、当時はHOゲージのアサーンやラウンドハウス、タイコなど、書籍類も含めて、何かアメリカの模型店が引っ越してきた様な感じがしました。

 その頃の私は単にBNのグリーンとマークに憧れていただけだったと言えます。どこを走っている鉄道なのか、前身がGN、NPやCB&Qであることも、1970年に発足したことも全く知らない状態で、偶に見掛けるモデルを1台、また1台と、細々と集めているだけでした。ですからモデルバーンで目の前にゴマンと見せられたときには、HOゲージ製品の安さに釣られたこともあって、片っ端から買ったものです。
 その一つがMDC=ラウンドハウスのオアカーで、お店にあるだけを全て出してもらったはずです。
Bdscf5963

 手に入った10両の車番が一緒ではおかしいからと、直ぐに1の位を削って、市販のインスタントレタリングを貼り付けました。写真でお分かりのように、大きさがミスマッチですけれど、これが市販で最小の大きさでした。
 また、カプラーをケーディーに交換し、ダイキャスト地色そのままの下回りを外して黒に塗装もしています。後で考えれば、番号が4桁というのも大鉄道にしては変です。

 そうこうしていてウォルサーズ・カタログや、Burlington Northern 1992 Annualを入手し、概要が朧気ながら分かってきました。
 すなわち、1970年以降のBN時代まで生き残ったオアカーは、GNとNPの1950年代初頭に製造された77トン型で、1960年代中頃から1980年頃にかけてタコナイト用の増量囲いが追加されたこと。100トンの新車に全て置き換えられたのは1980年中頃という具合です。

 また購入した10両はTaper Sideという名の古いスタイルであるのに対して、BN時代まで残ったものは縦のリブ柱が外板の内側に入ったRectangular Sideと呼ばれるものということと、タコナイト用に改造される前の姿もBN色で存在したことが判りましたので、さかつうに出向き、アンデコを含む十数両を買い込みました。

 デカールは、Herald King(現在は廃業)の品番O-410を一緒に求めました。その説明書で指定されている色名がMineral Redで、同じ頃売り出されたウォルサーズ製ラッセル車のBNバージョンの色とよく似ていたタミヤのTS33ダルレッドを塗ることにしました。その結果が次の写真です。
Bdscf5966

 今はウォルサーズ製品が発売されてしまい、これらMDCのモデルにかつての商品的魅力が失われているからでしょうか、近代的なアイテムを引き取ったアサーンや、古典的なアイテムを引き継いだラウンドハウスのサイトにラインナップされていません。これで長大編成を仕立てることを夢見た思い出を持つモデラーには寂しいところでしょう。

 Jackおじちゃんのグレートノーザン鉄道にモデルパワー製品で鮮やかなグレーシャー・グリーンに塗られたモデルが紹介されていますが、MDCではないと思います。そのBN色はこちらで、塗装は美しいものの、台車回りなどにスケールモデルとは言い難い臭いがあって、私はちょっと手が出ません。

 次の写真は、10年ほど前に購入したライフライク製です。その頃にはGNがBNの前身だと知っていましたから、このスキームのままでも枯れ木も山の賑わいになるから、BN編成に混ぜようと買い求めました。
 ただ、これ、前回紹介したB&LEのスタイルです。端梁部が黒でちょっと分かり難いのですけれど、カプラーが台車マウントで全長がMDCよりもだいぶ長く、イメージに合いません。余談ですが、今でもこの型をアトラスがNゲージで出しています。
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 さて現在、決定版と言えるのはウォルサーズ製品です。ただし、残念ながらこれにも一筋縄ではいかない面があって……

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