インターマウンテンPS-2CD 4750(1)
と、考えつつ手に取ったのは、インターマウンテンの表題のキット5両分です。プラスチックといっても、古いアサーンやラウンドハウス等とは月とスッポンの、プラモデル感覚で組むハイディテール構成の製品で、十年ほど前に評判となったものです。
で、止まっていたのは、屋根上のハッチ、それに台車の取付でした。理由は、ウエイトにコーキング材(シール材)を使ったのでそれが乾くまでハッチが閉められなかったことと、デカールを一部追加してオーバーコートした後に台車を取り付けようと考えていたからです。と言い訳……・
参考までに、このコーキング材充填の様子をご覧に入れます。左から2番目がそれで、流れ出ない様に白いプラスチック板で穴を塞いで、茶色のコーキング材を入れています。表面が少し硬くなってきた頃に指で押して平らにしたらこんな感じになります。コーキング材は水性で、蒸発により2割程度目減りします。
求めた商品は、セメダインの「木質フロアー目地補修用ウッドシール・アクリル系充てん剤水性」、値段がNET500グラムで530円。20℃のときに、表面に皮が張るまで3時間、硬化は24時間だそうです。
その右はインターマウンテン社が発売した鉄板製ウエイトです。
もちろん、数年が経過してコーキング材は十分に固まっています。
またデカールというのは、サイドシルにスコッチライトを模した白い長方形1両10個程度で、大した手間ではないのですけれど、それはまた何時かということにして、取り敢えず完成させることにしました。要は、これを切っ掛けに仕掛品を一掃しようという魂胆です。
最初の1両を組み立てたのが1995年頃。追加の5両は2002年に着手だったと思います。全てBN塗装済のキットで、前述のようにウエイトは自分で工面しなければならないし、別途、金属製車輪やカプラーも必要という面倒なものではありましたが、組み立て自体を楽しむ趣向という思いでした。
ですから後年、組立済完成品が発売されたときにはビックリしたものです。一番"美味しい"ところを他人任せにして高い値段を払うなど信じられないことだったのです。
さて、最初の1両と追加の5両とでは、製品として若干の相違点があります。BNファンとして大きなところは緑色が少し明るくなったことです。台車もグリーンから正しいブラックとなりました。それから側面にリューブ・プレートという黒地に白枠の表記が追加されました。また、次の写真をジックリ見ていただくと判るのですが、屋根上ウォークウェイ・パターンの一部が潰れています。これは、5両に共通していますので、金型の欠損だと思います。
1994年当時は1両が定価で14.95ドルもしたのですけれど、今は組立済で29.95ドルで金属車輪、ウエイト、カプラーが付き、ウォークウェイはステンレスのエッチング抜きというのですから、隔世の感があります。キットの方はアンデコのみで13.95ドルですが、少し値上がりしています。たぶん車輪やカプラーなどが含まれているとは思います。
ところで、この製品のプロトタイプは、トリニティ社の4750cu.ft.ということなのですが、もちろん、買収前のプルマン・スタンダード社PS-2CD 4750といった方が通りのよい型式です。BNでは1977年から1995年のBNSFへの統合まで4,000両以上を増備し続けて、細かなバリエーションがあります。
実は別に、友人から譲り受けた4両をキットバッシュ中です。参考書はMM誌1994年7月号や、Society of Freight Car Historiansという団体が1992年に発行した総16頁という薄っぺらな写真集などです。プレイノ社から発売されている改造用のパーツを利用して、いとも簡単にデっち上げるつもりだったのですけれど、中々進みません。今回の5両が片付きましたので、次はこの4両です。
■近年の組立済完成品についての記事も併せてご覧ください。2009-02-08
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コメント
>部屋を片づけていると組み掛けのモデルが後から後から出てきて・・・
呆れるのは私だけではなかったので安心しました。
先日は私のブログにコメントを下さりありがとうございました。
私のブログにもこちらのブログ版のほうへブックマークさせていただきました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
投稿: Brass_solder | 2007/12/18 07:00
こんばんは.
インターマウンテンのキットは自分もカナダホッパでびっくりしました.当時メーリングリストとかで,『1両何時間で組み立てられるか競争』とかされてたのも懐かしいです.
そんな自分ですが,未だにカバードホッパを完全に見分けられないのが情けないです.そもそもアサーンのでとっても満足していましたので,まだまだ先は長いのだと思います.
今年はいろいろ教えてくださいまして,有難うございました.
来年も,また遊んでやってください.どうかよろしくお願いいたします.
投稿: イナ@ペン | 2008/01/01 13:09