工場萌え!ブーム
Factory MOE! boom, We all would love to plant that mess.
新年早々の1月5日、読売新聞の夕刊に「工場の美、再発見」と題して近年、剥き出しの配管や巨大タンクに萌え~というブームが起こっているという記事が掲載されました。
「剥き出しのパイプや夜間照明に浮かび上がるプラントなど、工場を造形美として鑑賞する動きが広がって」いて、写真集が出版され、工場を見学するツアーが企画されているのだそうです。上が、その先駆けとなったという写真集「工場萌え」(東京書籍)です。 アマゾンコムを検索すると、これ以外にも多々あります。
この感覚は、イナ@ペンさんの「イナの独り言」というブログでの記事の中程にある古い溶鉱炉跡の写真を拝見すれば、大いに理解できることです。
もちろん、モデルの世界では以前より注目されている分野で、アメリカではMR誌からThe Model Railroader's Guide to Industries along the Tracksなるシリーズが2冊、出ていて、大いにお勧めです。次の表紙画像をクリックしていただくと出版元のサイトへ飛んで、中身の一部を見ることが出来ます。
MR以外でもウォルサーズ社がしばらく前に次のハードカバー4冊を出し、同時にそれをテーマとしたHOのストラクチャーや車両のモデルを発売しました。
The History, Making and Modeling of Steel
Modeling Railroads and the Automotive Industry -America's Driving Force
Railroading Along the Waterfront
The History, Making and Modeling of Lumber and Paper -Trains, Tracks & Tall Timber
1冊目の製鋼業はUSスチール社、2冊目の自動車工業はフォード社の協力を得たという本格的な書籍です。
私も10数年前、シアトルで見た小さな製鉄所が忘れられません。パイプ類が錯綜して、機関車や貨車がタムロしていました。ハイウェイからの夜景だったので写真撮影もままならず、悔しかった記憶だけが残っています。それがあってウォルサーズの製品はホットメタルカーやスラグカーを揃えたのですが、工場のストラクチャーは余りに大きいですね。
製材所などは昔からナローの連中が盛んに取り組んできたところで、資料さえ揃えば近代的な設備も確かにオツなものです。ただしスペースのことを考えると、こういうものに興味を持たれるのはNゲージャーの皆さんの方が多いと思います。アメリカといえど、その辺りがWalthersの企画が持続しなかった最大の要因ではないでしょうか。
というわけで4冊は絶版になっていますが、古本市場では十分に入手可能ですから、工場萌えの連中が気が付かない内に……。
【追記】カームバック社から、「線路際の産業」シリーズの第3巻が出たと案内メールが届きました。第1章が「エタノール」とあって、この事業がこれほどまでに社会に浸透しているのかという驚きを禁じ得ません。第2章の「セメント」には鼻がヒクヒク動いています(*^_^*)
既刊と同じように出版社のHPから、目次と見本4ページを立ち読み("View a portion of this product!"のところです)することが出来ます。 08-05-25
| 固定リンク
「建物、自動車etc.」カテゴリの記事
- ミカン山のラック式モノレール(2012.11.17)
- 五新線のコンクリート連続アーチ橋(2012.08.15)
- モデルカーのクリエーターたち(2011.11.16)
- 浜大津付近の街並み散策(2011.11.05)
- 京都の四条大橋界隈今昔(2011.05.02)
コメント