ヨセミテ・ショート・ライン
Oスケール・ウエストに展示されていたレイアウトの中からYosemite Short LineというOn30ナローゲージの森林鉄道を紹介します。
配布されていた説明に拠れば、1905年から06年にかけて実在した鉄道の名前ではあるものの、それをモデル化したものでは無いとのことです。肝心なことは、連結に自由度のあるモジュール式ではなくて、配置が決まっている分割式の可搬レイアウトである点で、これは一番下の配置図を見ると理解できます。
伐採キャンプや採石場から製材所、標準軌への積替設備までと、機関区で構成されていて、基本的にはポイントtoポイントのプランです。Yosemite Short Line自身のサイトもあり、作り方とかが解説されていますが、手前味噌ながら全体像は以下の写真の方が分かり易いかと思います。なお、動画を撮影するのを忘れ、サウンドがあったかどうかの記憶はありません。【画像はクリックで拡大します】
積込ホッパー上の軌道はOn18とあるので18インチ=475mmを9mmで敷いていると思います。ただし、動力車は無い様子でした。
このボックスキャブが調子よく走っていました。ヘッドライトの流れ具合から、カメラの手ぶれ補正機能の効果が解っていただけると思います。ストロボを全く使っていないことに注目してください。
上の画ではスタンダード・ゲージのフラットカー上に複線が敷いてあって、ナローの貨車が6両も乗っているのですが、こんな実物があったのでしょうか。スタンダード・ゲージは単なる飾りの様です。
このレイアウトは、全体を10人で作って、機会がある毎に持ち寄るというスタイルで、2002年12月に言い出して2004年には一応の形になり、フレームとか背景画は特定の一人が担当したとあります。それがあるのでシーナリィのレベルといい、全体の調和が取れているのだと思います。グループを抜けるときは自分のセクションを、残ったメンバーに引き継ぐ約束なのだそうです。
どういう切っ掛けで作り始めて、最終の目的が何なのか、ちょっと不思議なところがあります。普通に考えたら、各メンバーは他に何か持っていて、こっちは余技なのでしょうか。
■「紹介させてもらった」とメールしたら、Jim Eckman氏より「ヨセミテ・ショートラインの実物解説がある」と返事が来ました。モデルの通り、アメリカでは珍しい30インチ=2フィート半軌間です。2008-03-02
■dda40x氏のGiants of the Westでも本レイアウトについて言及されています。2008-05-21
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