ブラス・トレイン・ガイドブック
A review of the Brass Model Trains, Price & Data Guide Vol.1 2008
掲示板の方でレールロード・クラフツマン誌の昨年11月号に広告が出ていて注文したと報告していた表題の本ですが、本日ドサッと届きました。総重量が8ポンド=3.6kgで送料が37ドルも掛かっています。本自体は74.95ドルですから、格安な船便の「Printed Matter」扱いが無くなったことは痛いですね。
中身は予告通り2冊で、一応専用箱入りです。
ハードカバー本は303頁の「The Brass Train Guide Book」。ブラス・モデルの諸々を書き綴り大判のカラーでその魅力を伝えるピクトリアルともいうべきもので、OMIやFine Art Modelsなど1980年代以降のインポーターへのインタビューなどで構成されています。日本製の時代はPFMだけが登場で、中にTenshodo Factoryの60年代初頭という写真が2葉あります。
著者のDan GlasureはフロリダのDan's Train Depotとwww.Brasstrains.comのオーナー、弱冠32歳とのことです。
ソフトカバーの方は520頁の「Brass Model Trains, Price & Data Guide」で、かつてのブラウン・ブック(1993年刊)に代わるものと言えます。モデルの発売年やインポーター、ビルダー、製造年や価格が表になってずらりと並んでいます。これらのデータはハードカバー本に登場したインポーターから提供を受けたもののようですから、リストはほとんどが1980年代以降で、PFMだけが1950年代に遡っています。
少し驚いたのはディーゼル機がブラウン・ブックのような形式順ではなくて、鉄道順に並んでいたことです。実物のバリエーションに特化して製品化されているという証だと思います。
今回はハードカバー本のオマケとしての位置付けのFreeとのことで「Volume 1, Spring 2008」とあり、次号は今秋、6ヶ月毎に発行だそうです。ちょっと心配になるのはその値段が如何ほどになるのか、またデータは追加分だけなのか、それとも全てを並び替えた最新版という形式になるのか、という辺りです。しかし、インターネット時代なのですから紙ベースではなくて、オンライン上で自由に検索出来る方が便利で、有料会員制にしてくれたらと思うのは私だけではないと思います。
両書共、目次を掲げておきますので内容はだいたい判っていただけるはずです。英語の不得手な私は未だページを捲ってみただけです。
一体何部印刷したのか、日本ではムサシノ、ピノチオ、ロッコー辺りが輸入していそうですけれど、いくらで売るのか、興味があります。稀覯(きこう)本になってしまう可能性も大だと思います。注文はBrassGuide.comです。
【追記】今日届いた我が国のとれいん誌6月号p9に、本書をエリエイのCyberとれいんで取り扱うとありました。"Deluxe Edition"を個人直接輸入して112ドルが14,800円というのですから、送料別(?)としてもリーズナブルでしょう。
「おやっ」と思い、出版元のサイトを覗きにいけば、「Price & Data Guide」がSOLD OUTだそうです。ということは、直接BrassTrains.comの方に注文しても本体の「Guide Book」の方だけ送られてくるということなのでしょうか? 購入をお考えの方は掲示板の発言も是非ご一読ください。アメリカ型資料室にOとOn3の掲載インポーター名を挙げておきました。2008-05-21
【追記2】TMS誌の2008年9月号p116に本書の書評が出ていました。2008-09-10
【追記3】第2巻を入手した話は本誌374号です。2009-07-26
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