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2008/03/23

カリフォルニア州鉄道博物館(2)

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 California State Railroad Museumは上の写真が玄関です。壁面やバナーにCPハンティントンのシルエットをシンボル・マークとして掲げているのがお判りいただけると思います。【画像はクリックで拡大します】

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 左は博物館の入場券の表裏です。大人一人8ドルです。拡大してみるとサンタフェのF7と、SPのE9が描かれていますが、両方とも現在は展示されていません。正に羊頭狗肉。ウォーボンネットのドッグノーズに憧れて訪問されたF'Trackさんにとっては「詐欺」ですけれど……(^_-)

 博物館自体についてはオフィシャル・サイトの他、ウィキペディアの説明をご覧ください。後者に収蔵品リストが掲載されていて、一部はそれぞれの解説にリンクしています。ただし、この全てが陳列されているわけではありません。
 日本語では、とれいん誌1981年11月号に8頁にもわたって、前里孝氏による開設時の詳しいリポートがあります。この時の入場料は2ドルだったそうです。1両毎のコメントもあるので、もしお手元にあるなら、行かれる前に一読されることをお勧めします。当時とは、E9Aがいなくなっているくらいで、展示はほとんど変わっていないようです。

 博物館の位置は、次のGoogleマップにおける転車台に付属した建物です。入り口は東(右手)部分で南向きです。南北の高架道路の下が駐車場となっていて、ここへ車を止めます。なお、Googleアースの方が関連情報等にもリンクできて面白いですから、インストールされている方はそちらでご覧ください。博物館の名前をコピペ(「コピー」+「貼り付け」)していただくと、そのまま飛んでいきます。
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Google Mapで見る

 この博物館の左(西)がサクラメント川で、架かる橋が1912年建造のI Street Bridgeです。回転式かつ2階建てとなっていて、上がI Street(アイ・ストリート)、下がアムトラックも通るUP(元SP)線です。サクラメントの通り名は北からA、B、C、D……という風で、この通りが9番目の"I"というわけです。ちなみに1つ川下がサクラメントの名所だというタワーブリッジです。

 F'Trackさんは昨年夏に念願だったサクラメント訪問を成し遂げられ、御自身のブログで、このI Street Bridgeに列車が渡る様子を「動く橋」と題して報告されています。
 他にも、川沿いの観光列車の駅や、博物館から東へ高速道路を越えたところのアムトラック駅の紹介があります。

 極めつけは、アムトラック駅の北側にある元SPのサクラメント工場で、こここそが、レストア前の膨大な実物が眠っている秘密の花園!、「禁断の地(2007.07.15)」です。F'Trackさんは、保管されているはずのATSF 347Cとの対面を渇望しておられるのです。

Roseville  ここの様子が判るのは、まずdda40x氏が紹介された、Errol Spangler氏のYard and Shop Tourというアルバムで、2006年5月に撮影されたものです。ここへジャンプすると、長いイントロとローズビル・ヤード紹介の後に、ヘルメットを被って機関車工場跡を見学するツアー風景が現れます。
 SPデイライトの客車群やトンネルモーター、サンタフェの2-10-4など、私だって博物館よりこちらを見たいですね。

 Little Yoshiさんの紹介になる2001年10月のツアーは、ここが古い車両を仮に置いている単なる倉庫などではなくて、レンガの建物やターンテーブルなどの建造物こそが歴史的遺産だ、という色合いが濃い内容となっています。ただし、こういうものを大事にするアメリカとはいうものの、余りにも広大で、周囲を見渡せば便利な土地の様ですから、将来どうなるかは未知数でしょう。

【追記】旧サクラメント工場に保管中の車両はカリフォルニア州鉄道博物館の保有で、同サイトの中に、蒸機ディーゼル機客車貨車などのリストがあり、展示されていない数の多さには圧倒されます。その中にウォーボンネットのF7Aがあって、Errol Spangler氏のアルバムでもチラッと見ることが出来ます。2008-03-30

(7) 08/08/16 戸外展示
(6) 08/04/03 貨車とディスプレイ
(5) 08/04/01 客車
(4) 08/03/30 古典蒸機
(3) 08/03/24 蒸機とディーゼル機
(2) 08/03/23 博物館の全容
(1) 08/03/21 CPハンティントン

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コメント

dda40xさんが紹介していたYard and Shop TourのSPサクラメントショップ レンガ積み建物の中に憧れの347C(サンタフェ ウォーボンネトF7)が眠っていたはずです。

それを見つけ出した時愕然としました。その場所の見学許可を何回かトライしたのですがとうとう実現しませんでした。

投稿: FTrack | 2008/03/24 03:36

ああっ! ちょうど半分くらいのところに、シルバー・メタリックのBエンドがチラッと出てきます。赤と黄色のストライプがあって、間違いなくウォーボンネットですね。切符に描かれているくらいですから、いずれは……

投稿: ワークスK | 2008/03/24 21:19

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