カリフォルニア州鉄道博物館(4)
一般的なアメリカ型ファンが念頭にある車両は前回の1944年製AC-12か、1950年製F7Aまでで、1920年代のハリマン・タイプに食指が動くなどという方は、ちょっとアブノーマルだと思います。しかし、博物館自体の本来の目的は、鉄道ファンのためというよりも、市民に歴史を知ってほしいというところにあって、機関車でも客車でも古典車両が主体となっています。ですから、この辺りにご興味がおありだと宝の山です。【画像はクリックで拡大します】
Central Pacific No.1, Gov. Stanford, 4-4-0 Norris 1862
UPと共に最初の大陸横断鉄道となったセントラル・パシフィック鉄道の1号機で、元カリフォルニア州知事で初代社長を務めたレランド・スタンフォードの名を冠した機関車です。"Governor"は知事の意です。後にサザン・パシフィック鉄道の1174となりました。スタンフォードが創設したスタンフォード大学に寄贈され、現在も所有者は同大学となっています。F'Trackさんのブログ、博物館の説明文
Virginia & Truckee No.12, Genoa 4-4-0, Baldwin 1873
V&Tはネバダ州のリノでSPと接続していた鉄道で、後年まで古典機を稼動していて、映画のロケに数多く使われました。また本機は横断鉄道開通100年記念行事にジュピーターの代役として駆り出されたことがあります。ピン結合トラスの鉄橋は1884年フェニックス鉄工所製。同型機No.11、Renoも健在。リバロッシ社が製品化したこともあってモデラーに知られています。博物館の説明文
Virginia & Truckee No.13, Empire 2-6-0, Baldwin 1873
名はカーソンシティの3マイル東に位置するエンパイア・シティに因むとのこと。後にNo.15と改番、1924年にセメント会社へ売却、さらに1938年にPacific Coast Chapter of the Railway & Locomotive Historical Societyへ寄贈されました。天井と床面を鏡として、ディテールがよく判る展示となっています。Nevada State Railroad Museumのサイト、博物館の説明文を参照。
Central Pacific No.60, Jupiter 4-4-0, Schenectady 1868 (Model)
ユニオン・パシフィック鉄道の119号機と共に大陸横断鉄道開通時にプロモントリーでのゴールデン・スパイクに立ち会った機関車ということで、モデルで再現されていました。縮尺を見落としましたが、1/4程度でしょうか。本機は1891年にSPの1195号機へ改番後、1894年にGila Valley, Globe & Northernへ売却されてその1号機となり、1906年頃に解体されたそうです。詳細はCentral Pacific Railroad Photographic HIstory Museumの解説を参照
North Pacific Coast No.12, Sonoma 4-4-0 3-foot gauge, Baldwin 1876
NPCはサンフランシスコの北にあった鉄道で1871年から1907年まで営業していました。機関車の名は鉄道沿線のソノマ郡に因みます。1879年にNevada Centralに売却されて5号機となりました。博物館の説明文
(7) | 08/08/16 | 戸外展示 |
(6) | 08/04/03 | 貨車とディスプレイ |
(5) | 08/04/01 | 客車 |
(4) | 08/03/30 | 古典蒸機 |
(3) | 08/03/24 | 蒸機とディーゼル機 |
(2) | 08/03/23 | 博物館の全容 |
(1) | 08/03/21 | CPハンティントン |
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