« ブラス・トレイン・ガイドブック | トップページ | 幻のコール・タービン機関車 »

2008/03/02

カブースのハイブリッド・キット

 先日、「催し物では親交を深めたい」と書きましたが、まあこれが過ぎると思わぬ散財をしてしまうこともあります。一時の血の迷いというやつです。

 Oスケール・ウエストの会場を巡っていると、箱を積み上げてキットを販売しているブースを見付けました。
 木製カブースなどを各鉄道で揃えていて、よくあるレーザーカットによるキットだろうと組立見本を手に取り裏返すとビックリです。なんと台枠鋼材をリベットで組み立てている様子が実感的に再現されているのです。レーザーカットでアクリル板や薄合板を切り抜くというキットと、日本でも盛んなエッチングによってステンレスやブラスを抜き落とすというものは知っているものの、両者を組み合わせた製品というのは初めてで、目から鱗です。【写真は全てクリックすると拡大します】
G248_2

G247 G246_2 G249 G250
 拙い英語での質問に応えてはもらえたものの、どうもイマイチよく判りませんが、エッチングはイギリス製のキットを参考にしたもので、リベット部分は裏側を凹ませてあり、それをパンチで突いて実現するようです。そのやり取りの感激にホダされて120ドルものキットを買ってしまったんですね。新発売のSPカブースC-30-1です。

Img_1476a
 左から屋根板は長手方向に筋が彫ってあり曲がる。裏側にリブを取り付け、リブと一体のウォークウェイ脚が屋根板のスリットを貫く。側板と妻板はコアを挟んで内張と外張の3枚構成、それにステップ回り。

Img_1478a
 下回りや窓ガラスなど。厚さを種々変えている。一番右の屋根板の抜きカスの様な薄紙は何に使うのだろうか。

Img_1479a
 こちらは台枠関係のエッチング・パーツ。他にデカールと紙製のサンバイザーが付属する。

 一番の疑問は、車体の接着剤に何を使うかということでした。私がLaBelle製品を組んだ経験では、水性ボンドでは薄板が反って困り、瞬間接着剤を使ったことがあります。で、説明書を読むと、小文字で始まる「yellow carpenters glue」を薦めています。イエローというのだから合成ゴム系とも考えたのですが、「thin with a little water」=「少しの水で薄めろ」ですから、やはり水性ボンドでしょうね。側板などは広い平板を3枚貼り合わせる必要があって、直ぐに乾いてしまうから手早く作業する必要がある様で、メーカーでは「wall paper roller」を使っているとのこと。接着面積によってボンドの濃度を調節するのは、私的には常識だと思っていたのですけれど、一般にはどうなのでしょう。
 リベットの押し出しはプラ板か板の余白の上ででもやるのだと思います。

 キット以外に必要なものはカプラーや台車の他に、ハンドブレーキ・ハンドル、ブレーキ・シリンダー(多分PSC PSH-4267)、真鍮線、ブレーキロッド・フォーク(clevis)、ブレーキ・ホース、BNW、スタック辺りです。ウエイトは床板の間にでも仕込むのでしょうか。もちろん、実車の資料は説明書だけでは足りません。
 ハンダ付けがあるし、塗装も面倒だし、買ったものの十中八九、一生組むことはないと思います。

 製造販売はウィスコンシン州のMullet River Model Worksという直販がメインのガレージキット・メーカーで、HOやSスケールでも建物を含めてラインナップしています。
 northerns484氏が紹介された3Dプリンターによるロストワックス鋳造といい、コンピューターをモデル製作に役立てる手法がこの世界でも広まっています。ワープロで文書を作る様な感覚でしょうか。中学生の頃だったか、製図用のパンタグラフという道具を知って、これで細かい作業ができればと考えたことがありましたが、「ミクロの決死圏」の世界が実現しつつあるような錯覚ですね。
Caboose, O Scale West 2008, etching, laser cut kit

■ウエイトについてMullet RiverのGlenn Guerra氏に尋ねると、「室内のロッカーに入れろ。台車をロストワックス製にせよ」とのことですが、それで足りるのでしょうか。

|

« ブラス・トレイン・ガイドブック | トップページ | 幻のコール・タービン機関車 »

Oゲージ三昧」カテゴリの記事

コメント

すばらしいキットですね。
リべットの押し出しは、厚紙の上で錐で押せばよいと思います。イギリス製のキットはすべてこの方法ですね。
yellow carpenter's glueは木工ボンドの一種です。最近は東急ハンズでも売っていますよ。白いものより樹脂が硬くて丈夫です。水を5%くらい入れると、粘度が急に下がり使いやすいものです。
確かに錘を入れる場所は少ないですね。金塊を入れるしかなさそうです。人形も金で作っておくとよいかも知れません!

投稿: dda40x | 2008/03/02 07:05

> 一番右の屋根板の抜きカスの様な薄紙は何に使うのだろうか。

RoofingのTar Paper用ではないですか?
向こうでは着色したそれ用の材料も売ってますし、身近な材料ではティッシュペーパーやマスキングテープなどを使うこともありますね。

投稿: RAILTRUCK | 2008/03/02 08:41

dda40xさん、RAILTRUCKさん、ご助言有り難うございます。でも、これを引っ張る機関車が……って誤魔化そうとしても……(^_^;

投稿: ワークスK | 2008/03/02 23:04

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/134375/40289370

この記事へのトラックバック一覧です: カブースのハイブリッド・キット:

« ブラス・トレイン・ガイドブック | トップページ | 幻のコール・タービン機関車 »