« DDA40XはCB&Q生まれ? | トップページ | カスケード・グリーンの残影 »

2008/03/14

フラッグスタッフ・デポ

A visit to Amtrak Flagstaff Depot, Arizona

All Photos on Feb. 13, 2008
フラッグスタッフ

 昔のサンタフェ鉄道AT&SF、今のBNSFの本線に寄り添ういにしえのルート66、現在のインターステート40号線を東へ進み、アリゾナ州のキングマンKingmanに宿泊しました。さらに東へ向かい、休憩でフリーウェイをフラッグスタッフFlagstaffという街で降りたのです。そして旧道を行くと、一目で駅舎と判る古い建物が見つかりました。【画像はクリックで拡大します】

 陽が照っているところは暖かいものの空気は冷たく、ところどころに雪が積もっています。見れば見るほど立派な造りです。列車が来そうにないのでグルッと一周してみました。1階部分がレンガ、2階から屋根が木造の漆喰壁でしょうか。赤と緑と白が素晴らしいマッチングを見せています。屋根にはアムトラックのマークがあります。

フラッグスタッフ

フラッグスタッフ

フラッグスタッフ 建物内に入ると、東側がアムトラックの駅となっていて、真ん中は観光案内所の様な雰囲気。さらに西側はお土産売り場となっています。
 壁に掛かっている時計は、当地の時刻や4つの標準時を指していると思うのですが、それにしてはちょっと変です。フラッグスタッフ

 次は少し東に離れてあった石積みの建物です。貨物用でしょうか。

フラッグスタッフ

 地図によれば標高が6,910フィート、すなわち海抜2,100mという高さです。こんなところに当たり前の様に鉄道が走っていて街があるというのは私の想像のラチ外です。
 これだけ魅力的なのだから紹介されているはずと雑誌で探すと、果たせるかなメインライン・モデラー誌の2000年6月号p58にありました。図面は折り込みページに東西南北の4立面と平面です。写真は古いものが2葉掲載されているだけです。まあ「詳しく知りたければ現物が残っているよ」ということですね。
 この号の頃は定期購読していたはずなのですが、迂闊にも覚えていませんでした。

メインラインモデラー
Mainline Modeler Magazine June/2000 p58, AT&SF Flagstaff Depot

 添えられているコメントに拠れば、建設はサンタフェAT&SFの手により1925-26年で、それが1992年にフラッグスタッフ市に買い取られ、1994年に大改修されてビジターセンターとアムトラック・ステーションとなっているとのことです。
 フラッグスタッフとはどんなところかとウィキペディア英語版を引けば、この駅舎が紹介されていてビックリです。ただし日本語版には出てきません。

 まあ、これだけ格好が良くて、図面も存在しているのですから、思い入れのある人間がいて、模型化なり製品化なりが必ずなされているはずです。異邦人の出る幕はないと思いますが、レーザーカットのキットがあれば……。

■次のGoogleマップで、ちょうど真ん中の東南東に細長い屋根の建物です。

Photo
Google Mapで見る

Atsfflagava0801a ■塗り替え前の写真が見つかりました。やはりグリーンの方が感じがいいですね。Fallen Flags Railroadのサンタフェのページで、だいぶ下の方に「Other Photos」というカテゴリーがあって、「Station - Flagstaff AZ」として何枚かがあります。いずれも撮影が2001年です。

■2000年3月の様子をイナ@ペンさんが「昔写真・おじラスで,3度目の大陸横断」として披露されています。2008-08-05

■1995年8月に訪問された姿が須藤康夫さんの「百年の鉄道旅行」にありました。2008-09-23

|

« DDA40XはCB&Q生まれ? | トップページ | カスケード・グリーンの残影 »

鉄道マメ知識」カテゴリの記事

北米鉄道巡り」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: フラッグスタッフ・デポ:

« DDA40XはCB&Q生まれ? | トップページ | カスケード・グリーンの残影 »