カスケード・グリーンの残影
フラッグスタッフ駅(Flagstaff, AZ)を東へ進むと前方に、ホワイトとグリーンのゼブラ模様をした機関車が見えてきました。
BN機です。早速走っていって撮影したのは言うまでもありません。
4重連の前2両はキャブ側面にFURXとありますから、BNSFではなくてFirst Union Railという会社のリース機ですね。ナンバーの8130と7208がBN時代を踏襲しているとすれば、共に1980年製造の低騒音型ということになります。3両目はBNSF 6853で元ATSF 5124、4両目がグリーンの元BN、BNSF 8039(1979年製)です。4両ともSD40-2です。FURX 8130にはFRAが規定した反射テープが未だ貼り付けられてないのでオリジナルの雰囲気を保っているのは皮肉です。【写真はクリックで拡大します】Feb. 13, 2008
私が拘っているBN=バーリントン・ノーザン鉄道は1995年にAT&SFと合併してBNSFとなってしまいましたから、これらの塗装は既に12、3年以上を経過していることになります。
今回訪れた地域は旧BN路線網とは離れてもいますので、カスケード・グリーンに出会うことを最初から期待していなかったのですが、逆に合併によって旧AT&SF線に進出してきているということですね。
次はモハーベ(Mojave, CA)付近で見かけたSD60Mフェーズ2のBNSF 8189で、車番の千と百の位だけ書体が異なります。BNがBNSFに変わっても同じ9250~9299だったはずで、近年改番されたようです。
ウッドチップ・ゴンドラはユニットで組み込まれていました。西行きでトップに白いネットを被せた積荷状態です。逆光で車番が読み取れないものの全てウォルサーズ社HO製品のタイプです。Feb. 11, 2008
下はユタ州ブレンデル(Brendel, UT)付近で、これも走行中の車から撮影したUPのコール・ホッパー編成です。BN車が混じっているとは予想できずにフレーミングを失敗してしまいました。UP以外にもD&RGW、WP、CHTT(Chicago Heights Terminal Transfer)というリポーティングマークがあり、カラーリングやレタリングも種々あって面白い編成でした。モデルでの参考になります。Feb. 14, 2008
こちらはカホンパスCajon Passの"お立ち台"からで、BNSF線の西行き編成に紛れ込んでいた、大好きなカバードホッパーです。BN 468244は、1993年製のトリニティ社4750cu.ft.、正にInterMountain社HO製品のタイプです。慌ててシャッターを押したので台車の一部が欠けてしまいましたが、今回のベストショットと言えます。ウォークウェイとカバーが金属地で、隅のグラブアイアンだけがイエローというところがよく判ります。Feb. 12, 2008
私が1998年に訪米した折には、なんと28年以上を経過したはずのビッグスカイブルーでGN車番のボックスカーを見ましたから、BNも機関車はダメでしょうが、貨車はグリーンのまま未だ未だ活躍してくれるものと思います。
これで北西部と南西部を経験したということで、次は中西部に行ってみたいですね。
Burlington Northern Railroad, Cascade Green, Present Report
■本日届いた実物誌Extra 2200 South No.131に拠れば、SD60M BNSF 9200-9299は2007年11月から翌年3月にかけて順次8100-8199にリナンバーされたとのことです。8189の改番は2007年12月22日です。2008-05-18
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