ソルトレークのライトレール(1)
昨日紹介したソルトレーク・シティを中心とするフロント・ランナーというコミューターレールはUTA=Utah Transit Authorityという公共企業体の経営とのことで、既にバスとライトレールを運営しています。このうち、我々の趣味の範疇であるライトレールはTRAX(Transit Expressの略称)と呼ばれ、ウィキペディアに解説がありました。上の2枚の写真はその終点であるデルタ・センター付近です。
右に示した路線図で、ここから東へ向かうユニバーシティ線(赤)と、南のサンディへ向かうサンディ・ソルトレーク線(青)が現在運行中です。さらにこの2008年4月開業予定という、デルタ・センターから西南のインターモーダル・ハブという地点までの工事が訪問時にたけなわでした。
このインターモーダル・ハブにフロント・ランナーも発着となるわけです。写真のトラックは軌道工事用です。んっ?、屋根の向こうに……!
デルタ・センター駅の突き当たりが元UPの駅で、その証拠に見慣れた大きなヘラルドが掲げられています。この建物の裏(西)側へまわると「The Gateway」の看板がありました。それを頼りに検索するとGateway Districtという都市再開発事業が付近で進行中ということが知れます。交通網の整備もそれに組み込まれている様です。
Google Mapで見る
次の写真は宿泊したミッドベールのDays Innに隣接する7200 South(Midvale Fort Union)駅に進入しようとするサンデイSandy行です。Googleアースを辿れば、ソルトレーク市内を抜けると専用軌道になっています。途中に側線がたくさんあって、何かの路線を流用したのかも知れません。車両についても調べたのですが、日本製だとか、サンノゼから中古を買ったとかいう話はあるものの確かなことは判りませんでした。
【追記】再度Google Mapを覗いたら、菱形の建物「Delta Center」の名前が変更されて「The Energy Solutions Arena」となっていました。UTA TRAXの駅名も変えられているかも知れません。2008-03-29
【追記2】ユニオン・パシフィック駅とリオグランデ駅の、絵葉書と1992年当時撮影の写真が須藤康夫さんの「百年の鉄道旅行」にありました。また、1945年まで存在した路面電車の車庫がトロリー・スクエアという名のショッピングセンターとなり、その中に昔の車庫の様子が模型で再現されていたそうです。ことによると、その路線の一部がこのライトレールに再用されているのかも知れません。2008-09-23
【追記3】写真を3枚、付け加えました。また、このLRTの連結器とパンタグラフを別稿に仕立てました。2010-12-31Salt Lake City, Light Rail, Intermodal Hub, Delta Center
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