JR京都駅の風景
グレーのアーチ型跨線橋は、下の地図でクランク状に曲がる高倉通りです。たぶん歩道があるはずで、ここから面白いアングルが狙えるかもしれません。
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次は神戸方で、4・5番ホームの先からです。
こちらはちょっと無味乾燥です。東海道本線側にYポイントがあるのが目に付くくらいです。この左の写真は2・3番ホームからです。
ところで、これらの写真を見ていると、たくさんの線路が雑然としていて、アメリカやヨーロッパのように幾何学的な整然とした様子がないのが不思議でなりません。他の駅ではどうなのでしょう。
連想を飛躍させて暴論を吐かせてもらうと、日本に線路が美しく並んでいる風景が少ないことが、レイアウトが普及しない一因になっている、というのは言い過ぎでしょうか。
標準軌と狭軌だと、狭軌の方が線路と線路の間の空地が広いからスケスケ感がある。あるいは、蒸気機関車の時代には給水塔や機回し線等たくさんの設備が必要で、狭い面積に線路がギッシリと敷かれ整然としていたのだけれど、徐々に電車の時代となってそれらが必要なくなり、歯抜けのような線路配置になってきた、などということなのでしょうか。
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京都駅の西方が梅小路機関区(梅小路貨物駅)です。そちらの方が美しい線路配置が見られるかも知れません。線路を跨いで大宮通りの跨線橋がありますが、徒歩で寄りつくのが面倒そうです。実は先日、彦根駅南の跨線橋上から写真を撮ろうと10分間ほど付近に車を止めていたら……(>_<)
■高倉跨線橋については別記事もご覧ください。また、この橋は松尾橋梁が施工したとのことで、同社の歴史に登場します。1954年完成で、意外にも国鉄発注となっています。2009-05-03
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コメント
こんにちわ。たまに生きている証をかねて書き込ませていただきます。
京都駅の配線、楽しいですね。私など普段見ているようで覚えていないのは、車両ばかり追いかけているせいでしょうか。
上り方で再発見したのは、上り列車が奈良線に入ってゆくルートでした。以前奈良線の沿線に住んでいて、D51の牽く天理行き団臨をしばしば見ていましたので電化された今も進路があるのを懐かしく思いました。
下り方も、はるかはどうやって下り列車線に入るのだったかなと興味深々です。そうそう、近鉄京都駅の配線は結構無理がありそうで、栗生さん好みではないですか?でも終端駅はレイアウト向きではないかもね。
投稿: 澤村達也 | 2008/06/27 23:00
こんばんは。中書島ではお世話になりました。
京都駅は両渡りを多用して全方向から自在に行き来できる配置になってますね。高倉陸橋は蒸機時代によく登場するアングルがありました。市電が走っていました。
そういえば、大阪駅は曲線分岐がわりと多用されているのでは。
>澤村さん
はるかの下りは梅小路の構内を走って向日町で下り外側線に入ります。
投稿: ヤマ | 2008/06/28 00:38
お早うございます:
>アメリカやヨーロッパのように幾何学的な整然とした様子がない
これは、鉄道に限らず日本の文化受容そのものの内包する問題だと考えます。
仏教や漢字の伝来以来、日本の海外文化受容は「形」の習得が主で、その背後にあるコンセプトは無視してきたように思います。
水墨画などその際たる物ですが、近代(20世紀初頭)になっても鉄道車両など、「サンプルを輸入し国産化」などと剽窃行為なのに堂々と言明していましたからね…
投稿: eltonjohn | 2008/06/28 10:55
澤村先輩、ヤマさん、コメントをありがとうございます。残念ながら若輩者の私には0番線から奈良線まで、このオネオネを渡っていくD51牽引の客車列車を想像できません(^_^;)
eltonjohnさん、文化や産業における模倣と学習とは紙一重で難しいところがありますね。それらが上手く行かないと某国関連の不祥事になってしまいますが、それにしたところで何年か前の我が国の写し絵の様な……
投稿: ワークスK | 2008/06/28 23:27