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2008/12/27

レベル社の"動く"鉄道模型

32302 自動車で通勤をしていて滅多に書店には立ち寄ることが無いので、偶に訪れると今浦島的な事実に出くわすことがあります。今日も正にそれで、新しい雑誌を発見しました。
 モデルアート誌増刊の「鉄道模型スペシャル」といい、既に「No.3」だというのです。(ちなみに既刊は「No.1」、「No.2」)

 で、立ち読みして驚いた記事は、1956年頃にアメリカで発売されたというRevell社のトレイン・セットの13頁に渡る詳細な紹介です。
 もちろんプラスチック製で、塗装されたF7やSW7という動力付機関車と、数種類の貨車が市販されていたというのです。

 レベルといえば、我々には憧れだったプラモデル・メーカーですが、こと鉄道模型に関しては、例のモノグラム製プラスチックキットのNYCハドソンUPビッグボーイが一時期このブランド名だったり、幾ばくかのストラクチャーを出していたというくらいの認識です。
 "動く"鉄道模型を販売していたというのは初耳でした。

 早速、事実を確認するべく古いMR誌を繰ってみると、1957年12月号に1頁大の広告を見つけました。ただし、1回だけです。Kalmbach社の全雑誌索引ではストラクチャー関連の記事ばかりでした。

Revell

 またeBayオークションを検索してみると、モデルアートの記事通りのHOゲージでディーゼル・スイッチャーSW7などをヒットしました。他にゴンドラ、ホッパー、バルクヘッド・フラットカー、ストックカー、ピクルスカー、カブース、さらにレール・クリーナーなどがあって、そこそこ流通していたと思われます。【カラーイラストは、後述のサイトから引用】
 他にNゲージでは1960年代のArnold Rapido製だというトレインセットなどが出ていました。

 それにしても、プラモデルで有名なレベルが鉄道模型を手掛けていたなどと、世の中には意外な事実が転がっているものです。雑誌がモデルアートですから、記事の執筆者はマルサンとかハセガワとか、その辺りの筋かも知れません。
 ただ、「No.2でも取り上げた‥‥」ということですけれど、これほどまで大々的に扱って読者にアピールするほどの題材かどうかは大いに疑問のあるところではあります。

 ところで掲示板の方(発言番号794)でお伝えした通り、モデルアートの競合誌、ホビージャパンからもトレイン・モデリング・マニュアルのvol.1vol.2が発行されたということで、プラモデル系雑誌社が参入をうかがっている風が見て取れます。雑誌受難の時代とはいうものの、こちらは未開拓の分野、あるいは、個々人の投入金額が大きいと思われているのでしょうか。アメリカでは次々と廃刊となって、MRとRMCぐらいしか残っていないのですけれど‥‥。
 レベル社の歴史についてはウィキペディア日本語版をご覧ください。

【追記】コメント欄にdda40xさんから、レベルの鉄道模型を詳細に解説するサイトを御紹介いただきました。世の中にはとんでも無い連中がいます。2008-12-29

【追記2】Al Armitage氏の訃報がTMS誌2001年11月号p117にありました。レベル社に入って設計に関わったプラ製ストラクチャーは、その後Con-Cor社に引き継がれて長く発売されたそうです。2009-10-10

【追記3】その後、モデルアートの「鉄道模型スペシャル」は「No.4」が出て、最後となりました。2012-09-12

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コメント

ウチには1964年頃に購入したレベルの信号所や給水塔のキットが最近までありました。

Mainline Modelerなどに多くの図面を残し、またモデラーとしても名の知られたAl Armitage氏が一時レベル社にいましたので、同社の鉄道模型にはArmitage氏が関与していたのではないでしょうか?

投稿: RAILTRUCK | 2008/12/27 08:25

RAILTRUCKさん、いつもコメントをありがとうございます。

これらのレベル製のモデルは、当時のアサーンやバーニー、マンチュアに較べても全く遜色ないプロポーションですから、手練れの方の関与はじゅうぶんに考えられることだと思います。

投稿: ワークスK | 2008/12/27 22:01

読みました。面白い記事です。
興味が湧いたのは、電源装置と擬音発生装置です。
「レオスタットを使用した電流制御」という勘違いした制御方法ではなく、分巻特性のマグネット・モータを制御するのに適したスライダックであるところに感銘を受けました。この方式は、日本では一機種のみでしたね。他はいつまでもレオスタットでした。
擬音発生は砂入り箱を揺する方式ですね。なかなかいい音が出ます。(偶然にも)チャグ、チャグという表現がありましたが、汽車の音を表す良い音です。
それと、Oリングでトルク・リミッタを構成しているというところも面白いですね。

Al Armitage氏が絡んでいれば、まともなものが出来るでしょう。彼は足がなく、車椅子に乗っていました。鉄道事故で切断したのだそうです。10年ほど前のMRに追悼記事が載ってましたね。

投稿: dda40x | 2008/12/28 17:54

Revell H-Oについてはこのリンクに詳しい説明がありました。
Oリングとクラッチは、どうも勘違いしているようです。

投稿: dda40x | 2008/12/28 23:09

dda40xさん、素晴らしいサイトを御紹介いただき、ありがとうございました。ネット上にこういう情報がゴロゴロしているのですから、下手なことは活字に出来ないということで‥‥

投稿: ワークスK | 2008/12/29 01:44

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