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2009/01/30

ACFセンターフロー・プレッシャーエイド

Intoroduction of the Atlas model of an ACF Center Flow Pressureaide covered hopper car, demonstrator scheme.

Acfpressureaide1
 3ヶ月前に言及したアトラスのACFセンター・フロー、プレッシャーエイドを入手しました。正に待望のデモンストレーション塗装で、eBayオークションです。案外に安値で落札できたものの、たった貨車1両ですから送料がモデルと同じほど掛かってしまいました。【写真はクリックで拡大します】

Acfpressureaide2  アトラス社のこの製品は2000年、02年、05年と3回も発売されていますから、そこそこ一般的に目にする貨車なのだろうと思います。鉄道の保有車はスー・ラインだけで、他は全て日本でいったら私有貨車です。

 このモデルでウリの床下配管は十分に作り込まれたもので、グレーの樹脂は折れ難い軟質プラスチックのようです。
 ただ、届いたモデルは新品ではなくて中古ですから、車輪のトレッドに走り込んだ跡が見られます。

Acfpressureaide3  また屋根上ウォークウエイ(歩み板)隅のグラブアイアン(手掛け)が1本折れていました。それがエッチング抜きのウォークウエイからは外れないでぶら下がったままになっていましたので、これ幸いと取付方法を見てみると、グラブアイアンのボスを貫通させて熱で潰してあります。車体と同色塗装ですから材質もポリスチレンでしょうか。なお、この製品は屋根が車体に填め込んであるだけです。

Acfpressureaide4  左の写真が黄銅線に置き換えたところです。製品の孔は取付リベットの位置ですから、この孔を利用すると脚の間隔をスケールよりも広くせざるを得ないところが残念です。右の緑色の方は2年前に入手した同じアトラスのCF4650で、製品の取付方法をお見せする目的で並べてみました。
 グラブアイアンの脚は、片方を長く伸ばして屋根板を貫通させ、もう一方はエッチング板から0.5mmほど出たところで切って、共に5分間硬化型エポキシ系接着剤で固めています。先日お見せしたアサーンのCF5250は、車側の脚も伸ばして貫通させるという、修理前の方法に倣ったので、見栄えでは失敗です。

 なお、このプレッシャーエイドが「いやに重い!」ので量ってみましたら195gもあります。RP20.1では車体長200mmで140gとなりますから、55gもオーバーです。ウエイトの鉄板にCF4650と同じものを1枚余分に使ったのだと思いますが、4枚の内、どれを省いても前後の心皿荷重に差が出てしまいますので、苦肉の策なのでしょう。軸受にグリースを塗った方がよいかも知れません。

 さてこのプレッシャーエイドについては、RMC誌の2000年11月号にEric Neubauer氏の解説と図面があります。記事掲載とアトラス製品登場がほぼ同時ですから、連携があったのでしょう。図面は1983年に作られた5000タイプと、1988年製の5001タイプで、前者がアトラスのプロトタイプです。
 実物のデモンストレーターは2両が登場して、最初のACFX 59267は1979年製で直後は注文が無く、本格的な製造は1982年からとのことです。85年に作られたもう1両のACFX 51011がこのモデルです。ACF社百年史の写真と較べると、カプラーの取付高さや妻面の縦リブの様子が異なりますが、私に思い入れは無いし、このままで十分です。

■この製品の紹介をMR誌2001年10月号に見付けました。重量がNMRA推奨値よりも1オンス重すぎるが、内部は容易に開けられるので取り去れるとあります。MRG誌は2001年12月号p18です。2009-10-10

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