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2009/01/22

TMS誌2月号にOゲージのビッグボーイ

A criticism of the article about Mr. Kimpei Sofue's masterpiece O scale Bigboys, carried by the Hobby of Model Railroading (Tetsudo-Mokei-Shumi), a Japanese magazine. (Bigboy, big boy)

Tmsbigboy

 久しぶりに鉄道模型趣味を買いました。2009年2月号です。
 同誌はアメリカ型には縁遠いことが多いものの「メディアチェック」のページは要チェックで、書店に寄る機会があれば必ず立ち読みさせていただいています。
 昨日もそのつもりだったのですが、この号は思わず買ってしまいました。OスケールのUP蒸機4-8-8-4、それも日本で作られた最高峰のブラスとも言われる祖父江製作所製のモデルが出ていたからです。【上の画像はクリックで拡大します】

 筆者は、このところ「鉄道模型技術散策」というシリーズで過去の作品を紹介されている平岡幸三さんで、その第8回、なんと10頁が割かれています。
 14年前に計30両が製造されて、その内の前期型と後期型、クリア塗装仕上げ2両をお持ちの川島教昭さんに取材協力を仰いだとのことです。
 数多くの写真は照明に苦労されたと思われますが、端正なモノクロ画面が繊細さと迫力を兼ね備えたブラスの質感を存分に伝えてくれます。そして、クローズアップされたディテールは回転式のフロントカプラーや実際に開くハッチ類、四角錐型の滑り止め模様のステップなど、なるほどと唸るものばかりです。
 ロストワックスの原型が示されていますので、祖父江欣平氏の工房の方も取材されているのだと思います。

Tms0902 残念なのは、モデルを走行させた感想が無いことで、動力関係では「前後主台車用に各1台のコアレスモーターが……第3動輪と第7動輪に3山ネジの一段ウォームギア(減速比28/3=9.33)」という記述しかありません。また、前部台車のボギーの様子はあるものの、私が一番興味があった軸箱可動の仕組みは写真からも全く不明です。
 あと、言及して欲しかったことは、このモデルの持つ歴史的な位置付けですね。このような最高峰のモデルがある日突然に出現したのでは決して無くて、生み出すベースとなった輸出産業という存在を若い読者には是非知って欲しいものだと思います。

 さて、この号で他にアメリカ型ファンとして目に付いたのは、On30の「サンライズマウンテン鉄道を作る」という小泉宣夫さんの記事で、タネ車に使ったバックマン製のシングルドライバー、ラファイエット号が調子よく走るという事実です。改めてサイトを検索してみると、YouTubeにオリジナル製品が走る動画がありました。3両の客車を牽引して結構スケール感があって見直しました。
 さらに「夕張鉄道キハ300」で清水寛さんが紹介された、車体内側寸法に合わせて段ボール紙を重ねた塗装保持具は、真似をしてみたいアイデアです。
 新製品ではNゲージのエアロトレイン(新額堂提供)に、化粧箱の大きさや動力、曲線通過などにリアリティ溢れるコメントが振られています。
 また広告ではアールクラフトが「ミッチャクロン・プライマー」を懇切丁寧に説明しています。630円と、私が求めたものよりも安価な気がしますので、新製品かも知れません。

 もちろん、この雑誌の2月号950円という価値は買う側に拠ることは明らかですけれど、他の号も立ち読みだけで済ませられなくなる中身を期待したいですね。なお、同誌の発売情報が欲しくて検索していたら1件をヒットして、「おっ、とうとう機芸出版社も……」と早合点したのですが、どうも違うようです。

■浜松はアールクラフトの井指隆嗣店主よりメールを頂戴しました。2009-01-25
 祖父江さんのOゲ-ジですが当方ビッグボ-イはもってはおりませんが、それ以前のノ-ザン(4-8-4)が手許に有ります。まだこの少量による生産を始めたころの作品で、6台ぐらい生産したと聞いております。軸箱可動は第2と第4動輪は左右の軸箱をパイプで繋いで、その中にボ-ルベアリングを介して車軸が通っております。(第3軸はギヤボックス、第1軸はサウンド用カム取付のためパイプはなし)
 正直、走行性も各人の見方・価値観で異なると思いますが、テンダ-の軸受けにもボ-ルベアリングがセットされておりますので、目視ではわからない傾斜でも自然と転がってしまいます(テンダ-のみ/本体はコ-ステイングギヤながら転がるまでは……)。
 弊店の「ミッチャクロン・プライマー」の件、有難う御座居ます。広告では缶入りですが、これは主にコンプレッサ-を利用しての吹きつける方が多いかとの勝手な推測で販売したものです。本来は1リットルや16リットル缶で、一般の方には消費しきれませんので、メ-カ-に相談して、小分けにして販売しているものです。テストで ビデオテ-プのケ-ス(PP)に吹きつけ、一般塗装した状態で取れにくいです(爪で少々引っかく様な状況)。なおコンプレッサ-をお持ちでない方や手軽に行ないたい方のために缶スプレ-式(210ml \1,470)も御座居ます。純正プラ(GM等のキット?)は冒す心配が有りますが、ABS のボディに金属パ-ツでディテ-ルアップした場合などは、これ一つで手軽にできるのではないかと思います。

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コメント

機芸出版社は無断画像転載に関して非常にうるさい(問題視する)ので、ご注意ください。

投稿: ぞうさん | 2009/01/23 21:19

 なかなか良い記事ですが、おっしゃるように不満な点もあります。
 肝心の動力機構とサスペンションについてだけでも項を改めて書くべきでしょう。

 全米6都市を巡ったとあるのは間違いです。PomonaとDenverの二都市です。
このとき、Tom Harveyの家に泊まりました。DenverではBigBoyの屋根に登って写真を撮りました。

投稿: dda40x | 2009/01/24 00:04

 ぞうさん、御助言ありがとうございます。この辺り、十分に注意して参りたいと存じます。

 dda40xさん、コメントありがとうございました。
 我々が関心を持っているこの世界について、今まで紙ベースのメディアに載ってきた情報はホンの一握りであることを、この記事で再認識しています。その状況を幾ばくかでも改善したい、という思いがインターネット上で個人活動する私の原点です。

投稿: ワークスK | 2009/01/25 00:14

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