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2009/02/03

NACCプレッシャーデファレンシャルPD3000(1)

The kit conversion from Walthers' Trinity PD5125 to North American Car PD3000 was done with shortening 2.250 inch and lowering 0.250 inch.
Pd3000a
 今回は、前回お見せした5ベイのパワーフローPD5125を切り詰めて、一回り小さい3ベイのPD3000という型式にコンバートする話です。

 発端は昨年10月、エアースライド貨車を話題としたときにウェブサイトを彷徨いていたら、BNがなんとPD3000というプレッシャー・デファレンシャルの型式を保有していたことが判ったことです。

Pd3000b  パワーフローそっくりですから、真ん中を切って短くすれば簡単に出来上がる、と踏んで、直ぐに新たなキットを求めました。しかし、詳しく見ていくと、背丈も切り詰める必要があることも判明しました。私の腕では無理かなと思い出した頃に、cncpsoo2006さんのブログでレイアウトを走行中のOMIブラス製品を拝見しました。では、これを買って塗り替えようと苦労して入手したら、その仕上がりの見事さに、無味乾燥なロゴ無しBNスキームとする気が失せてしまいました。で結局、ウォルサーズを改造することとしたわけです。

Pd3000c  さて、BN車の情報はRailcarPhoto.comというアーカイブサイトのたった1枚の写真です。これと他の車やOMI製品を並べて、キットと較べると、細部まで拘るのは無理です。単純に、長手方向で57mm切り詰めて、高さで6.5mm縮められれば良しです。

Pd3000d
Pd3000g  要は、車体は下辺を6.5mm切り取り、真ん中を57mm短縮する。車端のハシゴ枠と妻板は上部を切る。歩み板は真ん中を切って詰める。床板は両端のボルスターとカプラーポケット辺りをそのまま使い、車端寄の排出口2つを切り取って3ベイ化する。すなわちハシゴ枠の保持は、歩み板とカプラーポケットに任せる。配管は適当に切り詰めるだけ……ということです。

Pd3000e  一番の問題は半月形断面の側板ですが、これは一度は縦と横に切り刻んで何とか形になったものの、詰めの段階で失敗してしまいました。結局は、プラ板を5mm厚に積層したものから削り出しています。力仕事なだけで、難しい工作ではありません。
Pd3000f  ボツとなった3晩掛かりの側板については、別稿でお話しさせていただきます。

 最後は、車体とハシゴ枠を繋いでいた桟をプラ材で、テスリを0.3mm黄銅線で復活し、折れてしまった四隅のステップは0.4mmリン青銅線ででっち上げました。おまけとして、車端のブレーキ弁回りの配管と、側梁下辺のブレーキ管は0.5mmの黄銅線を追加しています。後者のサポートは1mmのプラ角棒です。

 ここまでで2週間です。
 このあと、全体のグレー塗装は適当に缶スプレーを探すとして、レタリングは種々調査してデカールを自作しなければなりません。BN写真がロゴの無い見栄えのしないものですから、別の写真をもうしばらく探したいと思います。トレインオーダーズ・コムで頼んだら、誰か、情報をくれるでしょうか。
 ところで、組み上がってから塗装までしばらく時間をおくという意図には、ジャブジャブ使った流し込みタイプの接着剤によるヒケやヒズミ、変形が出尽くすのを待つという面もあります。もちろん心配なところは瞬間接着剤としているのですが、今回はフランケンシュタインのように切ったり貼ったりしましたので……。

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