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2009/02/15

アサーンとケーディーのPS-2

Products review of PS-2 covered hopper models, Athearn's 3-bay 2893 cu.ft. and Kadee's 2-bay 2003 cu.ft.

Ps2athearn
 新製品というには少しトウが立っていますが、アサーンとケーディーのプルマン・スタンダードPS-2カバードホッパーを入手しました。前者が3ベイの2893立方フィート、後者が2ベイの2003立方フィートのタイプです。
Ps2kadee

 手に取ると、両モデルとも凄いですね。ディテールの量と質はこれでもかという按配で付いているし、よく「レーザーシャープ」と形容されるレタリングは虫メガネでやっと読めるほどにちゃんと印刷されています。これで定価が24.98ドルと39.95ドルというのですから、ブラスモデルに出る幕は全く無く、ディテールアップしようというモデラーは余程のクラフツマンでしょう。
Ps2roof

Ps2end  私自身は既に両タイプを4両ずつ仕上げているので、それほどの渇望感は持たず、自分で塗り替えるのも手間なので、BNスキームが発売されるのを気長に待っていたつもりだったのですが、セール価格だったので他の製品のついでに注文してしまったというわけです。

Ps2bottom もちろん、BNに塗り替えようという下心です。特にケーディーについては、たぶんテスリを含む車体全部が材質自体のグレーで、塗装無しとなっているはずなので、レタリングを剥離した後に、直接デカールを貼れないかと思っています。
 また、妻のテスリが1本折れていたり、反対側が温度変化時にタワむ感じになるのは、細くし過ぎた結果でしょうか。妻面に向かって右の側面に2本、水平にあるテスリが、ボディ寄の取付を単に孔に差し込んでルーズとしているのは、その辺りの対策だと思います。写真を拡大していただくと、この大きめの孔が判ります。
 なお台車と車体の間に差してある赤いスティックは、50'PS-1ボックスカーで言及したセルフ・センタリング機構を収納時にも働かせるものです。

 アサーンは、この値段で金属の屋根歩み板やテスリというのですから、価格破壊以外の何ものでもないような気がします。出来映えからいってケーディーが当たり前ですが、一部の奇特な連中以外を相手に競争力があるのか、大いに心配です。
 昔、日本型Nゲージのカトーやトミー製品を見て、鉄道模型に接した最初がこの価格とレベルなら、誰も自分で弄ろうとはしないと思ったものですが、まさに今、それがHOで起こっているのですね。

■改めてアサーンのサイトを訪れると、こちらは既にBN色をラインナップしていました。全く迂闊でした。この辺りが「アメリカ型鉄道模型情報」という名前を捨てた理由の一つだったりします(^ ^; さらに、ケーディーの方は投入ハッチが開くところをお伝えするのを忘れています。2009-02-15

■なんとアサーンから2ベイ、2003cu.ft.タイプも発売だそうです。時期はこの9月で、当たり前ですが、古いMDC/ラウンドハウス製品ということはありえません。それにしてもアサーンは元気です。l2009-02-26

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新旧製品探訪」カテゴリの記事

コメント

私も以前にKadeeのPS-2カバードホッパーを購入しているのですが、今月のMR誌(Mar2009)を見るまで、投入ハッチが開くのは知りませんでした。
造りも細く繊細なのは良いのですが、細すぎて、強度が心配です。
壊すのが心配で、走らせられません。

投稿: up1853 | 2009/02/17 11:51

 本物のセメントをウエザリングに使う記事ですよね。「アンカーセメント」がどういうものか知らないのですが、実例写真があったりと面白い試みです。
 記事の筆者自身は「B&O鉄道歴史協会特注の製品を使ったけれど、入手できなかったらアンデコにスケールコートⅡを塗ってマイクロスケールのデカールを貼っても良い……」というのはマユツバで、歩み板や手すりのプラスチックに塗料がノってくれるのか疑問です。よしんば可能だったとしても、折角の細かい目が埋まってしまう恐れが大です。
 私の折れたり伸びてしまった手すりは金属線に置き換えなければいけませんが、ここでも接着剤が問題になります。

投稿: ワークスK | 2009/02/17 20:04

ワークスKさん、こんばんは。
こちらでは、はじめまして。 です。
ここのところのAthearn製品の出来のすばらしさには驚きですね。最近になって気がついたのですが番号違いで購入した同一形式の機関車が細部で異なる形態、パーツを使用していました。ロード別に造り分けているのは解っていたのですが、番号別だとは思いませんでした。アサーンのサイトで発売されたばかりのMRLのF45(一台購入しました)を見ると、4台リリースされている全てが細かい形態(一部塗装)が違いました。Overlandも真っ青です。

この記事のAthearnの2893も4台所有しています。すみません、内3台BNです。

これからもよろしくお願いします。

投稿: tunnel_no2 | 2009/02/21 22:22

 モンタナ・レール・リンクは雑多な中古機の寄せ集めでした(過去形?)から、ディテールのバリエーションには興味深いものがありますが、それをメーカーがやってしまうとはキットバッシャー泣かせですね。
 またPS-2の3ベイはBN色をお持ちとのこと、羨ましい限りです。

投稿: ワークスK | 2009/02/22 00:58

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