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2009/02/08

インターマウンテンPS-2CD 4750(2)

InterMountain's PS-2CD 4750 covered hopper model has proguressived to Ready-to-Run from craftsman kit.

Ps2cd475010

 イナ@ペンさんのリポートから、ピンク色のカバードホッパーがBNにもいたことが判り、塗り替えてやろうと思って注文していた6両が届きました。インターマウンテンのリブサイド・カバードホッパーPS-2CD 4750で、塗装色はサザン鉄道SRRです。【画像はクリックで拡大します】

 6両、などと"大人買い"ではありますけれど、1両当たりの値段は送料込みで28ドルほどでした。
 キットしかなかった昔は幾らだったのだろうかと、ウォルサーズ・カタログの1996年版を繰ると、本体14.95ドルの他に、カプラーのケーディー#5が2.95ドル/2両分、金属車輪が5.95ドル/1.5両分、プレイノ社のエッチング・ウォークウエイ9.0ドル、ウエイト(これだけ99年版で)2.95ドル/2両分ですから、1両分では30.87ドルも掛かったわけです。
 それが今は、組立済の定価で29.95ドルです。

Ps2cd475011

 さて、この完成品と、以前にお見せしたキット組立品とを並べてみました。右は今回同時に仕入れたアサーン最新のFMC4700です。

 先ずモールドですが、これはほとんど変わっていません。僅かに違うのは、ウォークウエイをエッチング板にした関係で、その脚が屋根から生え、細かいところではブレーキ連結ホースが太くなっているくらいです。ハシゴやステップは同じ金型で、接着が外れやすいのも一緒です。既に壊れているところがあって、品質保証に五月蠅い彼の地での販売が一寸心配ですが、私が簡単に直せるレベルでした。

 アサーンと較べるのは、登場した17年前には驚異的な細密度を誇ったとはいえ流石に酷です。テスリなどが金属線となっているFMC4700が定価24.98ドルと、5ドルも安価ですから、形式に拘る場合を除いては、インターマウンテンのPS-2CD 4750には手を出されない方が賢明ということになると思います。

Ps2cd475012a

 私は桃色化する計画ですから、スキームに明るい色でレタリングが少ないものを探しました。塗装を全剥離するのは面倒なので、レタリングだけ削り取ろうという魂胆です。ロゴや鉄道名の無いものも他にあった中で、これが安かったという理由です。
 プラスチックの角棒に500番程度の耐水サンドペーパーを事務用両面テープで貼り付けて、水研ぎすると簡単に落とせます。ガソリン水抜き剤IPAやシンナーで拭き取るよりも遥かに楽で確実です。
 塗装は、まあ、暖かくなったらやることにしましょう。

Ps2cd475013

 ところで、茶の間で荷を開けたときには何ともなかったのですが、暖房のない工作室(納戸です)に置いたら、エッチング板の歩み板が伸びて写真の通りとなってしまいました。Brass_SolderさんのF7Aと同じです。程度は異なるものの、6両とも出ました。写真の2両目は真ん中辺りが沈んでいます。要は、プラスチックのボディが低温下で縮んだのですよね。

 このエッチング板に磁石を近づけてもクッツきません。オーステナイト系ステンレスでしょうか。これはアサーンも同じで、変形も一緒です。

 ここで思い出しました。オーステナイト系(SUS304)は熱膨張率が大きいから使うときは注意するようにと確か教わりました(普通鋼とは熱膨張率が大きく異なるから、だったかな?)。むっ! ということは、プラスチックと同調して伸び縮みしてくれて問題がないという理屈になるのでしょうか。
 手持ちのモデルを皆引っ張り出して調べると、プレイノPlanoやアトラスAtlasでは昔のものは磁性有りで、このところの購入品は無しです。ステンレス製の物差しやノギスは熱膨張が少なくなければいけないはずで、これはクッツきます。うぅ~む。
 取り急ぎ、同氏の説に従い、寒い内に修理を済まさなければなりません。

【追記】記録によると、この日接着し、さらに翌年の2010年4月に塗装を済ませています。
 そして、その2年後、天気予報が翌朝の冷え込みを伝えていたので、早朝5時にウォークウエイの様子を撮影してみました。接着はほぼ完全に付いています。一方、ステンレス板の波打ちホンの一部で、メーカー完成状態ほどではありません。まあ、これで良し、ですね。
 気温は、京都が氷点下1.7℃とのことですから、窓を開け放った工作室=納戸は同じほどだったはずです。2012-12-25

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98dsc04008

【追記2】アメリカの掲示板Trainorders.comに膨らんだランボードの相談があったので、ステンレスの熱膨張率についてコメントを付けてみました。ただし、反応無しです。日本語でも理解されないのに、貧弱な英語力では当たり前? 2017-01-26

Date: 01/24/17 15:55
The environment of this bonding operation [BN7023]

This problem was discovered when Plano Model Products sold etched running boards. The cause is that the thermal expansion coefficients of most plastics are larger than those of metals. Be aware that this trouble occurs in winter. If models were adhered in a warm room, metal boards buckle when they get cold the amount of larger shrinkage of plastic. Therefore, the measure is to bond the two in near the coldest environment where the model will be placed. Originally, manufacturers must do the work in refrigerators. ;-)

In the Northern Hemisphere the repair is NOW! The point to be noted is to cool the entire model uniformly. I recommend Cemedine's "Super X" for the adhesive, is sold in Japan. Epoxy may be Okay. ACC has none of my experience. Mine that did this treatment have never caused the problem.

Date: 01/25/17 02:12
The material of metal running boards [BN7023]

David, you are right. The models of the photo are the old Intermountain.
By the way, what is the material of your running boards? There are magnetic stainless steel and nonmagnetic one. According to my experience, it used to be magnetic in the 1990's, and what I bought since around 2005 became nonmagnetic. I think there are many troubles in new nonmagnetic. Which has a higher coefficient of thermal expansion? Is the larger one like resembling plastic so it is suitable? In stainless steel there are martensitic, ferritic and austenitic, but I do not know about their characteristics. My caliper is magnetic.

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コメント

あらららら、見事に与太ってしまいましたね。
低温で問題が起こるわけですから保管場所に注意すれば良いということかもしれません。
私のFユニットはこのまま夏まで保管してどうなるか確認してみようと思います。

投稿: Brass_solder | 2009/02/08 20:35

Brass_solderさん、コメントありがとうございます。今、6両分のレタリング落としとウォークウエイ再接着を終えたところです。メーカーは瞬間接着剤でしたが私はエポキシ系として固まるまで重しで押さえておきました。これだけでもだいぶ違うと思います。
 低温の方は、居間でビール瓶が破裂する信州で生まれ育ったものですから……。現住所では戸外でも凍ることは稀です。温度が上がれば元に復するので、実用的にはシャカリキになることはありません。

投稿: ワークスK | 2009/02/09 00:16

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