« 2009年2月 | トップページ | 2009年4月 »

2009/03/31

カーブするトラス橋が実在した!

Though we modelers had learned to make bridges straight, in the real world recently, some curved trusses appeared!

Amagasakixx_2

 このところ、戸外に出ると高速道路でも鉄道でも橋の曲がり具合ばかりを見ているのですが、正直私は「トラスでは絶対に無理だ」と思っていました。
 ところが、dda40x氏のGiants of the Westに「尼崎駅手前にあったような……」というコメントが現れたのです。
 しかも、Yahoo地図(上の写真)を確認すると確かにそんな風にも見えます。航空写真は、飛行機の真下以外は斜めから見た画になっていますから、曲弦トラスだと影が曲がって見えるかも……とは思うものの、そうでもないような気もします。【写真はクリックで拡大】

続きを読む "カーブするトラス橋が実在した!"

| | コメント (13)

2009/03/27

童話の「ちいさいきかんしゃ」はアトラン

I looked at some railroad picture books at a bookstore. I liked in particular The Little Train written by Lois Lenski..

 琵琶湖から瀬田川に流れ出す首根っこのところにイオンモール草津というショッピングセンターが出来て3ヶ月が経ちました。暇があったので入ってみると、書店の絵本コーナーが充実しています。
 と、アメリカ型の蒸気機関車が目に入りました。

 題名は「ちいさなきかんしゃ」、著者はロイス・レンスキーという方で、オリジナル版の出版は1940年、福音館書店の日本語版も71年という大昔です。
 展開は、蒸気機関車がラウンドハウスから出て水と石炭を積み、始発駅から終点までの機関士を中心とした単純なストーリーです。追い越していく流線型「あおいいなずまごう」がM10000、シティ・オブ・サライナそっくりだったり、腕木式信号機が上向き3位式(当ブログ2006-10-15参照)だったりと、知っている者にはそれなりに面白いところがありました。
 主役の蒸機はアトランティック4-4-2で、ボイラーの太さや煙突の長さからしてイメージは間違いなくペンシルベニア鉄道のE6sです。

続きを読む "童話の「ちいさいきかんしゃ」はアトラン"

| | コメント (3)

2009/03/23

PMバークシャー2-8-4は謎だらけ

In the April issue of the Train Magazine published in Japan, Mr. Yoshitaka Matsuo wrote an article about finishing Bachmann's PM 1225 Berkshire. I wonder why Proto 2000 didn't produce the same number.

T0304818  最新のとれいん誌4月号を入手しました。アメリカ型では、佐々木也寸志氏のアムトラック・カリフォルニアゼファーと、松尾彦孝氏のペア・マーケット鉄道蒸気機関車という、いずれも実物と模型とを組み合わせた興味深い記事が載っています。

 私が意外だったのは後者のバークシャー、2-8-4がバックマン製だということです。MR誌昨年10月号の製品紹介は、数年前に発売されたプロト2000の単なる番号違いとばかり思い込んでいましたから、これが別物のバックマンだという記述にはビックリしました。
 中型の貨物用機で、どちらかといえばマニアックな型式なのに、偶然重なったのではなくて、完全な後追いで競作したのですから恐れ入谷の鬼子母神です。値段を半分以下に安く設定していて、"売れる"と踏んでいるのでしょうが、アメリカの市場の大きさを思い知らされた思いです。
 MR誌の製品紹介はプロト2000オリジナルが2004年3月号で、それを引き継いだウォールサーズ・バージョンが2007年1月号でした。

続きを読む "PMバークシャー2-8-4は謎だらけ"

| | コメント (4)

2009/03/22

プラスチック接着変形の研究:第5報

Investigating transformation of polystyrene plates due to adhesion by d-limonene and methyl-ethyl-ketone(MEK), part 5

Plastic51

 今回の報告は第5回目ということになりますが、実は実験開始から33日目以降の測定を行っていません。というのも、前回に報告したMEK 3mm試験片での翼逆反り現象がそれ以外の全ての試験片でも現れたのです。

 前回、試験片が反る現象の原因はクリープと書いたものの、結局私にはよく分からなくなってしまいました。すなわち、変形がいつ終わるのかを確認したいにもかかわらず、別の要素が入ってきたために数値的に追跡する意味が無くなってしまったということです。【画像はクリックで拡大】

続きを読む "プラスチック接着変形の研究:第5報"

| | コメント (0)

2009/03/11

BC、それはビフォー・チャイナ

Meaning of "BC" is "before Christ?" No, it's "before China" for railroad modelers.

 「BC」といったら西暦で紀元前のこと、Before Christの略ですが、我々の世界では違う意味に使われる例が出てきました。そこでアメリカ型鉄道模型大辞典に次のように登録してみました。

【ビフォーチャイナ】"Before Christ"に倣って呼ばれ、"BC"と称す。2008年頃からネット上で散見されるようになった。低価格高品質多品種の中国製品が市場を席巻する前の状態を懐古し、現状を揶揄する表現。その後のプラスチック製品はRTRで、細かなバリエーションも作り分けられた完成品となり、「キットバッシュ」という単語が死語化した。また、その出来映えはブラス製品をも凌いで、韓国業界はアメリカ物HO以外にシフトせざるをえなくなったとも言われる。
 併せて、世紀の変わり目を跨いで起こった、インターネットによる情報交換の高度化、雑誌の退潮、DCCの普及などによって、モデラーのあり方にも大変革があったことを示唆する。

続きを読む "BC、それはビフォー・チャイナ"

| | コメント (2)

2009/03/01

プラスチック接着変形の研究:第4報

Investigating transformation of polystyrene plates due to adhesion by d-limonene and methylethylketone(MEK), part 4

 ポリスチレン(スチロール)樹脂に対するリモネンとMEKという流し込みタイプの接着剤による変形の研究、その第4報です。
 まず、T字形実験の26日経過後のグラフをご覧ください。
Test40

続きを読む "プラスチック接着変形の研究:第4報"

| | コメント (0)

« 2009年2月 | トップページ | 2009年4月 »