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2009/04/05

MR誌のブリッジ&トンネル解説本

An introduction of the e-book, "Bridges and tunnels," published by Kalmback Publishing Co. I am dissatisfied with the constitution slightly.

Bridge_and_tunnul 先日はRMC誌が発行した橋の本を紹介しましたが、ライバルであるMR誌の方でもこのところ、販促メールに「ブリッジ&トンネル」の広告をシツコイくらいに出しています。

 ただしこれ、紙の本ではなくて、PDFファイルとしてダウンロードする所謂イーブックとか電子書籍というものです。8.95ドルという値段ですけれど、曲がった橋について、どういう風に書いてあるかを知りたいと、買ってみました。
 クレジットカードの番号を打ち込んでクリックすれば10秒ほどで直ぐにダウンロードできます。もちろん送料は掛かりません。

 で、やはり"べからず"集(Here are some bridge do's and don'ts to keep in mind.)があって、その5番目に「トラスまたはガーダーは、カーブしてはいけません。Trusses or girders shouldn't be curved.」とだけ書いてありました。
 示されている実例写真は次のスルーガーダーです。

Curved_bridge

 この本の中身は、全23頁の内、21頁が記事です。最初のものだけが書き下ろしで、あとは過去のMR誌からの再掲載の様です。この中で私が興味を持てるのは、1882年製で現役だというピン結合式のトラスブリッジの記事ぐらいでした。図面と細部写真が載っています。
 なお、目次と掲載号はこの本には記載されていません。

 3 Bridge Basics: What goes up shouldn't come down
 9 A pin-connected truss bridge (MR 98-04)
13 Modeling a highway underpass (MR 05-06)
17 Workin' on the Railroad: Detailing tunnels (MR 99-10)
19 Tunnel through the wall (MR 04-07)
22 Branch line in a tunnel (MR 05-06)

 実を言うと同誌の1988年7月号から11月号までに連載されたHarold W. Russell氏の記事を期待していました。こちらは図版も豊富で、直接的にモデリングに役立ちますから、古書を探す価値が十分にあります。

 ところで、このPDFファイルの大きさは3.416Mで、コピーが可能でした。それで、一旦は内蔵ハードディスクにダウンロードして、その後に外部記憶装置に移すという扱いができます。ファイルを読むにはアクロバット・リーダーというソフトが必要で、これは無料でどこででも手に入ります。

 ただし、ここで大きな問題が二つありました。
 一つは、ファイルの設定が「保護」、すなわち「プロテクト」になっていて、テキスト部分をマウスでコピー&ペーストできないことです。私は英語が不得手ですから、英文を機械翻訳したいものの、それが不可能なのです。
 ネット上を探すと、直ぐにBrava! Readerという、テキストのみならず、画像もコピーできる代品が見つかりました。利用期限(約半年)が設定されていますが、再度ダウンロード+再インストールすれば、引き続き無料で利用できるとのことです。冒頭の2葉の写真はこれで切り取りました。難点はテキストでアポストロフィー「'」が半角カタカナの「チ」に化けてしまうことです。なお私の使っている翻訳サイトは専らYahooです。
 もちろんアクロバット・リーダー自体に翻訳機能が付与されていれば言うことはありません。確か、古いバージョンでできたはずなのですが、いつの間にか出来なくなってしまいました。

 もう一つの問題は、古い記事がページ毎に丸ごと画像データだったことです。目次で「×」の付いているものがそれです。OCRでテキスト化できるとはいうのものの面倒な上に、データ容量的にももったいない話ですから、出版元で処理すべきものと思います。まあ、向こうの連中に翻訳は不必要なものの、検索の要求はあるはずです。

 さて、日本でもこの出版方法はもちろん可能です。無断コピーの問題はありますが、雑誌社側に手間も費用も掛からないのですから十分に安価な設定をすれば、それもクリアできることでしょう。早く昔の価値ある記事に日の目を見させていただきたいものだと切に願います。よしんば出版社が始めてくれなくても既に報道されている様にグーグルが……。

■カルムバック社のサイトを探したら、この電子ブック以外に紙の本で"Model Railroad Bridge and Tunnels from Model Railroader"がありました。中身が同じかどうかは不明で、21.95ドルと少し高めです。2010-09-18

■鉄橋関係については記事と資料リンク先のリストもご参照ください。

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和洋のモデル本」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。鉄橋の話はまだまだ深いですね。
で、以前に紹介されていた近鉄京都線澱川橋梁の桃山御陵前寄りの曲線の鉄橋を撮影してきました。たまたま通るチャンスがあったので、直前に思い出して撮ってみたものです。自分のブログに掲載します。
結果はやっぱり…でした。

投稿: ヤマ | 2009/04/06 00:26

七条駅の曲線疏水橋梁、写真を掲載しました。

投稿: ヤマ | 2009/04/08 22:01

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