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2009/04/20

SPのウッドチップ・ゴンドラ

New product review of ExactRail's SP woodchip gondola. Though I want to convert it to BN's one, it seems to be difficult.

 また新しい模型メーカーが誕生しました。
 ExactRailというブランドで、プラスチックのHO貨車3種類をリリース、すかさずNゲージも出すという元気ぶりです。

 興味があったのでオンラインで注文しようとしたら、送付方法に宅配便しか選択できずにその費用が品物と同等という高さでした。「USPSで送ってくれないか」と頼むと、「選択肢に追加するからしばらく待て」とのことで、3ヶ月ほど掛かりましたが、何とか入手しました。
 今回はその中からSP、サザン・パシフィック鉄道のウッドチップ・ゴンドラを紹介します。【写真はクリックで拡大します】
Img_4990a

Img_4959a  木材チップ運搬車といえば、日本では2軸車でも長めの「トラ」に改造で金網カゴを載せたトラ90000が使われていたことをご存じの方も少なくないはずです。
 アメリカではボギー車、それも専用で大容量のものが新製されました。
Img_4984a 中でもSPは森林地帯を沿線としていましたから製材所も多く……と、BNファンが解説しようと調べ始めると、改造車があったり、ドロップボトムがあったりと訳が分かりません。で、この辺りはネットを探していただくと資料がゴロゴロありますから、興味のある方は御自身で……と、まあ、十分に楽しめます。
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Img_4964a
Img_4971a ということで、今回注文したモデルは、本来のSP色が1両と、未塗装キットが2両です。とうぜん私は、GNとSP&Sから引き継いだBN車に改造しようという魂胆でした。SP色は参考資料という位置付けです。

 GN車の資料データは、MM誌の2004年5月号と6月号に1965年製と66年製の図面が掲載されていますし、写真も手持ちのカラー本にたくさんあって、この面では不自由が全くありません。
Img_4976a
 ただし、このSP車を仔細に見ていくと、車体高さのみならず、トラスのピッチや台車ボギーセンター間が異なるなど、ほとんど使えるところがないことが判ってきました。

 ということで、この記事も1ヶ月ほど前に書き始めたのですが、筆が進まなくなって、紹介するのが延び延びになってしまいました。まあ、写真をご覧頂けば、その辺りのことは御理解いただけることと思います。
 塗装済み完成品とキットが34.95ドルと全く同じというのもガッカリです。新発売当初は5ドル安くしてくれていたのですが、私が注文できたときは一緒でした。

Img_4969a 製品で不満な点は、カプラー高さが低いところと、台車の転がりが悪いことです。台車はブレーキシューが表現されていて、ディテールはよいのですけれど、車軸がプラスチックです。
 また、車体側面のトラス梁は、節のところだけ接着されていて、中間はフリーですから、持つときは注意が必要です。たぶん、レタリングを施してから取り付けたのだと思います。

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ゴンドラゆらゆら」カテゴリの記事

コメント

プラ車軸に金属車輪でしょうか。

投稿: ヤマ | 2009/04/20 01:16

 ピヴォットがプラスティックだとあまり良くないですね。同じ材料が擦れると、摩擦が大きいからです。
 絶縁の問題をクリアする目的であれば、ジャーナル部まで金属にすべきでした。
 たしか、Kadeeがそんな方式ではなかったでしょうか。

投稿: dda40x | 2009/04/20 07:51

現在のKadeeは知りませんが、40年ほど前に購入した同社のディスコネクト・ログカーの車輪は金属軸で絶縁ペイントによるボス絶縁です。
それから数年後に購入したCentral Valleyの車輪も同じような絶縁法です。
両社の台車ともころがりはいいですね。

投稿: RAILTRUCK | 2009/04/20 15:05

車輪は金属で、転がりの悪い理由は軸先端のバリか型ズレです。一度、ヤスリでナメてみます。なお、軸受と軸の両方をプラスチックにすると放熱が悪くなるので……ということだったと記憶しています。

投稿: ワークスK | 2009/04/20 23:04

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