JR湖西線の117系電車
Photo shots at old 117 series EMUs around JR Kosei line
とれいん誌が出していた「めるとれ」という名のメールマガジンが、「モデラーな日々」というブログに衣替えしてしばらく経ちます。スタッフが代わる代わる書かれるので、文体に統一感が無く ちょっと読み難いかとも思いますが、鉄道の話題に限れば耳寄りな情報もあります。
そんな一つが松本正敏さんの「今度はココ!」という記事でした。
湖西線を訪問して117系を撮影したというクダリには、当然私は「こりゃ、オレの縄張りだぞ」と頬を膨らませたわけです。そういえば、このところ頻繁に117に当たっていますので、カメラを向けてみることとしました。まず、大津京駅へ進入する京都行き普通列車で、正面に西日を浴びています。【画像はクリックで拡大します】
モデラーとして形式写真やディテールを撮影しようというのでしたら、京都駅が便利です。折り返しで湖西線発着の3番線に停車中の姿を、その南側の4番線から3線ガラ空きで納めることが出来ます。編成は新製時と同じ6連です。
床下機器は海側がバッチリで、山側は、逆光ですが4番線に入ったときに3番線から可能です。113系、221系も一緒に走っていますから、運用とかを確かめる必要はあります。
屋根上も、跨線橋上から次の程度には狙えます。唯一撮影できないのは先頭部のオデコ回りですが、それは駅の少し東寄の高倉跨線橋で待ち伏せという手があります。
ところで、私の117系に対する思いですけど、立場上若干複雑です。
1979年の登場時には異例中の異例、大昔の特ロをそのまま持ってきた印象で、「ここまでやるか」と驚きました。4M2Tの編成や車体長さ、幅、それに窓割りがゆったりしていて、羨ましかったものです。
ゲスの勘ぐり的に言えば、「既に持っているパターンを組み合わせて上手くでっち上げたなあ」といった案配でしょうか。
ケチを付けたところはカラーリング、特に車内です。
天井と側壁面が淡色で、妻と座席を濃い茶色とした理由は、斬新さと高級感を出したいところにあって、車内に入った途端に「おっ、今までの国鉄とは違うな」という感想を持たせる意図だったと思います。そしてそれは、たぶん十分に効果を発揮したはずです。
しかし、実際に利用する乗客は、30分なり1時間を毎日毎日、この雰囲気で過ごさざるを得ないわけです。我々鉄道ファンならいざ知らず、必要に迫られて乗った方々に、この強い視覚刺激はどうなのでしょうか。窓押さえのネジ頭とか、肘掛け形状とか、もう少し競合私鉄の細心の気配りを見習って欲しかったと思います。
この辺り、JRになって出てきた221系には目を見張らされました。やはり、肌身で危機を感じた人間が担当しないと真に良い仕事は出来ないものなのではないでしょうか。
そういえば、「117」を「ひゃくじゅうなな」ではなくて、「イチイチナナ」と我々は呼んでいましたけれど、誰かが乗っていた「いすゞ117クーペ」の影響だったかもしれません。
次の写真は朝、大津京に進入する京都発近江今津行きで、この時間帯はこの向きが順光になります。専ら「普通」に充当され、「快速」の運用には入らないようです。
なお大津京駅は、京都の次の山科から長等トンネルをくぐって湖西線に入った最初の駅で、2008年3月15日に「西大津」より改名されています。
■堅田まで行ってきました。驚いたのは117系の8連が走っていたこと。パンタが3個上がっていましたから6M2Tという豪華さです。内1両はダブルパンタで片方を下ろしていました。2009-05-27
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コメント
私は221・223のクロスシートより117のクロスシートの方が座りやすいですね。特に端部の固定クロスはよいです。もう乗れませんが、嵯峨野線で1時間近く117系に毎朝乗車した経験者のたわごとでした。
>>座席の座り心地は、足の長さ、臀部の肉付き、体重などの体格や、着座時間にも大きく依存します。117系のそれは、我々の年代が1時間までの乗車をするのにピッタリかも知れませんね。それと、私は"お尻が滑り難い"生地を探したのですけれど、逆に"動かせる方が良い"という方もおられました。難しいものです。【ワークスK】
投稿: ヤマ | 2009/05/28 21:37