カナダのCPR ロイヤル・ハドソン
この蒸気機関車はロイヤル・ハドソンと呼ばれて、実物は2860号機がブリティッシュ・コロンビア州鉄道で観光列車を牽引し、またHOゲージのモデルでも天賞堂がPFM向けに製造したことで知られています。
ただし、それらは皆、マルーン色です。この2850号機はブルーとなっています。1939年、イギリス国王ジョージ6世夫妻が乗車した特別列車を牽引した際に塗装された姿だということです。
ニューヨーク万博が主目的のこの旅行は、カナダに加えてアメリカにも足を踏み入れていて、Wikipediaには関連項目がたくさん立てられ、情報には事欠きません。また訪問に特化したサイトまであります。
さて、この製品で書いておかなければいけない点は、2線式なのに、3線式にもコンバート可能なことです。実は私は、ハイフランジの車輪が別添えされているはず、と考えていたのですが、実際には単に中央レールから集電するローラーと自動カプラーが付属しているだけでした。
もちろん、別にハイフランジ仕様もラインナップされています。一方、MTHはRailKingというブランド名で、完全なデフォルメ指向の2線式Oゲージを展開していますので、購入を考えたい方には注意が必要です。この辺りは同社のサイトをご覧ください。
発煙とサウンドの様子はYoutubeに動画があります。1番目はMTH自身のプロモーションビデオで、2番目はアマチュアの手になるハイレール(ハイフランジ)・バージョンの映像です。
ところでこの製品はボディがダイキャストですから玩具臭のあることは否めません。テンダーの背が高すぎるのは、台車の心皿が高いからだと思います。また運炭間が広すぎです。
それ以外で気になる点は、ボイラージャケットのツヤです。次の写真はVan HobbiesがSamhongsaに作らせたHOゲージのブラスモデルで、Canadian Model Trainsという模型店がかつてサイトに掲載していたものです。ボイラーが光っていることがお判りいただけると思います。文献を漁ると、普通はアルミ板のものを、このときはステンレス板としたという記述がKevin J. Holland著"The Steam Liners”にありました。
この辺り、特別な技能を持っていなくても手を入れられそうなのですが、私には特段の思い入れがありませんから、このまま箱に仕舞い込むことにします。
なお、この形式はNゲージでは未だ発売されていないようです。1番ゲージではAccucraftというメーカーのライブスチームがあります。またKumamotoさんという方のサイト(音楽付)に郵便切手が紹介されていました。
■カナダのお土産を販売するサイトで、「カナダ王室造幣局20ドル銀貨ローヤルハドソン 」を発見しました。2008年に1万枚発行で、国内売価税抜き16,000円だそうです。当地では国民的に人気のある機関車なのでしょう。2860号機も復活した様だし、2010年のバンクーバー冬季オリンピックで盛り上がるのではないでしょうか。2009-07-18
| 固定リンク
「流線形ホリック」カテゴリの記事
- スカイトップ展望車の水上レストラン◆高田寛氏のお便り(2021.03.28)
- レイモンド・ローウィとGG-1(2005.03.02)
- UPファン日記◆リバロッシの客車を使えば(2004.07.05)
- スプライトの流線型蒸機はトルペード?(2004.02.03)
「Oゲージ三昧」カテゴリの記事
- 戦前の輸出向けOゲージ汽車セット(2016.12.02)
- ラ・ベル木造貨車キット組立の顛末(2004.08.02)
- 土橋和雄氏の叡山電鉄900型きらら(2014.04.02)
- 伊藤剛さんの4-6-2スノー・ホワイト(2012.11.12)
- ホエールベリィ・タンクカーはグラマラス(2011.09.06)
コメント