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2009/09/27

メルクリンショップHRSは大阪・枚方

There is a Maerklin specialty store in the neighborhood of my home. It is named "Märklin-shop HRS," at Hirakata-shi along the Keihan-line.

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 先日、家人が言い出した言葉に耳を疑いました。「近所に汽車専門のオモチャ屋が出来た」というのです。半信半疑だったものの、一緒に外出した機会に案内してもらいました。なんと、メルクリン専門店です。【写真はクリックで拡大します】

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 お店に入ると、左手に洒落たショーケースが並び、右手には大きなレイアウトが広がっています。電気機関車の牽引する貨物列車や、煙を上げる蒸気機関車が周回して、それはまさにドイツ・メルクリンの世界です。

 口をあんぐり開けて眺めていると、店主と思しき方がデジタル・コントロールを実演してくださいました。
 タッチ式のディスプレーに動力車のサイドビューが並んでいて、その一つを触り、さらにビジュアル画面から様々な指示を出します。すると、架線作業車の屋根上デッキが上がり、また回転、さらにパンタグラフが上下します。
 ワゴンリーを牽引するパシフィック機を呼び出して、速度計から停止を指示すると、ブレーキを軋まして滑らかに停車しました。

 発煙というと油の飛散が心配になります。モデルの屋根や周囲をつぶさに観察したところでは、何も付着していません。ニオいも煙自体に直接鼻を近づけたら微かに感じた程度でした。ただ頻繁に補充をしなければならないようで、店員の方が走らせながら煙突に注射器のようなもので差しておられました。

 窓際には1番ゲージの蒸気機関車と客車、その前に喫茶店風のテーブルと椅子が置かれています。ここで同行者が入れていただいたコーヒーをよばれながら、モデルを指さして「スペインでこれと似た列車が……」などと話すと、少し前に発売されていたとのことで、本棚からカタログを引っ張り出して、ブルー帯のAVEを見せてくださいました。

 ドイツから取り寄せたというガラスケースにはファーラーの建造物や、プライサーのフィギャーも潤沢で、お店が一つの博物館のようです。入り口の段差が真っ赤に塗った縞目鋼板製の特製スロープとなっていました。
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 帰宅して検索すると、お店のHPが見つかりました。アジアで唯一のメルクリン専門店とのことです。所在地は、枚方(ひらかた)市招提(しょうだい)中町で、この7月に外大前(関西外国語大学、枚方市中宮)から移転したとのことです。電車でのアクセスは京阪電車樟葉(くずは)駅よりバスが案内されています。ただし、最寄り駅は一つ大阪寄の牧野ですけれど、1.5kmの歩くには辛い距離です。
 詳しくレポートされている常連の皆さんのブログや、ホームページもあります。

 京阪沿線では昔、デルラインという店が最初天満橋、その後京橋にありました。何か因縁でもあるのでしょうか。メルクリンについての情報は経営問題も含めて、ウィキペディア日本語版です。

【追記】10年後に、DCC関連装置を買うというヤマさんにくっ付いて行ってきました。小菅一己氏も一緒です。店に入って、記憶のまま……というか、ケースが大幅に増えているんですね。棚に同じ機関車が2台3台と重ねて置いてある……、プライサーの人形も同じものがいくつも並んでいる。それも品番順に揃えて……。以前にも増しての盛況ぶりには呆れました。

 DCCと3線式がすこぶる相性が良いという店主の話に聞き入っていたら、レールの材質がステンレスだといいます。磁性はあるかと問うと、直ぐに磁石を取り出してこられて、レールに吸着しました。「昔、不二商が日本型を」と話しかけると、キハ58の3両セットが出てきます。「ダイキャストの経年割れは?」といえば、50年前の蒸機が現われるという具合です。
 店内にはベビーカーを横に置いて若い父親が熱心に機関車をいじっている……っていうのも信じられない光景です。インターネットのこの時代に、モデルの実店舗が次々と消滅していく時代に、これはどういうことなんでしょう。

 記念にと2,200円のビール貨車を求めたら、無料で2線式車輪に換えてもらえました。この印刷にはうなります。2019-01-27

メルクリンの3線式セクション線路が興味深かった。
 まずレール自体はステンレス製だといい、強い磁性があった。ニッケルシルバーも磁性があるはずだがカトーやシノハラ製では無いに等しい。ケーディーの様なマグネット式のカプラーは、解放器が影響を受けるかもしれない。2線式のトリックス・ブランドもステンレスだという。
 レール断面は実物によく似ていた。ステンレスでも引き抜き加工が容易なようだ。
 また中央の集電スタッドは鉄(軟鋼?)で、黒色は化学処理だという。
 ステンレスと鉄は電気抵抗が高く、特にステンレスは高いはず。ところが道床の裏にブス、すなわち引き通しは無かった。
 なおステンレス・レールは、トミックスNが1970年代後半に採用していて、以後はニッケルシルバーへ変更された(ウィキペディア日本語版)。

 接続を外すときは上下に折るようにするという。引っ張っても外れない。レール・ジョイナーが無く、そのかわり、レールが道床に強固に固定されている。道床基盤に振動が反響して走行音は高いはずだ。店内レイアウトのデモ運転は超低速だったので静かだった。
 電気の接続はレール1本にブラシが2つ付いている。レールと電気接点とは複雑な形状の金属板で繋いでいて、1カ所がハンダ付けだった。レールとは溶接だろうか。2019-01-29

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