越中高岡万葉線
駅前通りの真ん中に単線が敷かれている。屋根付の歩道を行くと、末広町という停留所の先が急な下り坂となっている。T字形の交差点を右に曲がると交換できる片原町となる。真っ赤な新車が来た。
坂下町を過ぎるとホームの無い交換設備があり、その先の本丸会館前は単線となっている。その手前の歩道橋上から、真っ直ぐに伸びる通りが一望できる。広小路からは複線となる。
息が上がってきて、江尻という停留所で電車に乗る。富山と同じ車両か。聞き覚えのある立川志の輔という落語家のアナウンスが流れている。地元の祭りや自身の母校を案内してくれて面白い。車内の掲示によれば、土日祝だけのようだ。
車庫のある米島口から単線の専用線となりJR氷見線を越える。この辺りは引込線が多くて歩き回れば面白いはずとは思う。スピードは出しても40km/hほどだが、線路は保守が滞っている風で、頻繁にゴッツン、ゴッツンと衝撃がある。空気バネのストッパーが当たっているのか。
30分ほど乗車して終点の越ノ潟に着く。350円。海上を近づいてくる渡し船が強風下、文字通り木の葉のように揺れている。このフェリーは無料とのこと。
一眼レフを持った御同輩が3人ほど下車してくる。付近では港口を跨ぐ大斜張橋(新湊大橋)を建設中で、大きな告知看板がある。
線路のバラスの上に落ちた黒い汚れに気が付く。多分アドコンド・グリースだ。かつては吊掛式が走行する線区の停車位置に必ずあったものだが、ここには未だ走っているのだろうか。
高岡駅前まで直通で戻ると、運賃は行きと同じ350円だった。少々疲れる。もう若くはないか。
■ バラックモデルさんの「鉄道模型机上の空論」で、「尾道の渡し舟」と題しペーパークラフトを披露されています。 で、こちらの本文ではネグってしまった富山県営渡船の動画をおみせしようと思い立ちました。出帆するところと、木の葉のように揺れるところです。画質も悪く、こういう感じというだけの参考用です。2010-01-25
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