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2009/12/31

ピーター・デニー師のバッキンガム・ブランチ

We old modelers all remember Peter Denny, and will never forget the "Buckingham Branch."

Peter1  アメリカのトレインオーダーズ・コムに英国モデラーの訃報が掲載されました。
 Buckingham Great Central Railwayで有名だというPeter Denny牧師です。

 私は、この「バッキンガム」でハタと思い当たりました。
 鉄道模型趣味誌の主筆、山崎喜陽氏が大昔に紹介されたことがあるのです。
 それは、ヨーロッパを巡られた折り、「本物のバッキンガム宮殿には見向きもせず」、「ロンドンから汽車で7時間、西端のニューキーというところに行って有名な"Buckingham Branch"を撮ってきた」と記されたレイアウトの作者です。【画像はクリックで拡大します】

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2009/12/30

ウォルサーズHOカタログの10年-2段式オートキャリアー

Do you know about difference between three Walthers auto rack models?

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 明日は大晦日で、激動の2009年がやっと終わります。
 と同時に00年代、21世紀の最初の10年、第1ディケイド1st decadeが終了することになるのですけれど、この「00年代」は一体、なんと読むのでしょうか。「1980年代」とか、「90年代」だったらそのままですが、「00年代」は困ります。
 そんな話題がアメリカでも沸き起こっていると、28日の朝日新聞朝刊にありました。記述方法自体は、「1980's」や「90's」ですから「00's」のはずです。

 そういえばちょうど10年前、1999年の12月31日は、例の2000年問題で徹夜をしました。何か大昔のような感じがしますね。そして、この趣味の世界も大幅に変わってきたような気がします。
 2010年版のウォルサーズHOカタログを入手しましたので、10年前の2000年版も引っ張り出してきました。【画像はクリックで拡大します】
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2009/12/27

NYC鉄道スリーナイン"999"

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 19世紀の後半においては、鉄道こそが時代の最先端を行くハイテク産業として君臨するとともに、世界博覧会は、その技術力をアピールする格好の舞台であった。

 その中でNYC&HR鉄道(後のNYC)は1893年、コロンブスの新大陸発見400年を記念して開催されるシカゴ万国博覧会に合わせて、地球上での最速のタイトルを得ようと考えた。
 極秘裏に、自社のウエスト・オルバニー工場で技師ウィリアム・ブキャナン指揮の下、直径86インチ(2,184mm)という巨大な動輪を持つ4-4-0、アメリカンを建造したのである。
【画像はクリックで拡大します】

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2009/12/08

緩和曲線が無い軌道の体験

Why do we need the transition curve on railroads

京橋大カーブ

 12月号とれいん誌の製品紹介によれば、Nゲージの線路はトミックスでもカント付の線路が売り出されたとのことで、時代が進んでいるなあとつくづく思います。
 では、その傾く角度はいかほどかと、写真から割り出すと、約6°でしょうか。9mmの軌間では、外側の線路を1mm持ち上げていることになります。カトーのものもサイト写真から割り出すと似たような値でした。実物の最大値は以前にご説明したとおり、標準軌が180mm/1465mm=0.1254=傾き7.2°、狭軌が105mm/1067mm=0.0984=傾き5.6°ですから、ほぼ実物通りということでしょう。
 またこのカント付き線路は複線間隔も大き目で、さらに実感的です。

 ただし、ガッカリしたのは、前後に取り付くアプローチ線路がただの単一半径で、緩和曲線になっていないことでした。【画像は全てクリックで拡大します】

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