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2010/02/18

オート・キャリアーを再びイジる

Improvement of Walthers' Enclosed Auto Carrier Old Products

Auto_017b

 先日、全く新しい設計となったウォルサーズ社のバイレベル・オートキャリアー、2段式自動車運搬貨車を取り上げましたが、この製品で一つ、意外だったことがありました。
 それは、重さです。【画像はクリックで拡大します】

 近年発売される各社の新製品は押しなべてNMRAの推奨値RP20.1に倣っていることが多いのですが、これが重過ぎたのです。計算では89フィート、HOスケールで311mmが203gのところを、245gと2割もオーバーです。
 もちろんRP20.1は下限値ではなくて、最適値optimum weightを示しています。重い車の中に軽い車が混在すると脱線し易いとか、重いと走行抵抗が増えると書いてあります。
 さらに作る側にとっては材料がたくさん要る、すなわちコストが掛かるということですから、やはりこれは明確な意思を持って採用されていると考えざるをえません。このタイプには車体長以外に、背が高く、車端のオーバーハングが大きいという走行安定上の不利な点もあります。

 余談ですが、私はHOでの経験から、36~50フィート程度ではRP20.1推奨値を下限値と解釈しても良いのではないか。RP20.1ジャストの車を、それより重い車の中に混在させても脱線し易いことは無いと思っています。RP20.1の説明では、89フィート車の中に40フィート車を挟む場合の、重い軽いをどう考えるのでしょうか(笑)

 さて、ウォルサーズ社は過去に自動車運搬貨車を2度製品化していて、当方にも合計10両が在籍しています。1992年の2段式が190gで、1999年の3段式が205gです。後者はRP20.1どおりです。

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 この際ですから新製品に揃えることにしました。抵抗が増えて機関車1両で無理なら、重連にすればよいという安直な考えです。

Auto_016b 1999年の3段式の方は、屋根板がはめ込み式で簡単です。少しコゼれば外れて、キャラメル形のタックシール付ウエイト7gを6個=42g、床上面に貼り付ければ出来上がります。
 床下の梁の間に貼り付けようとも思いましたが、ウエイトに厚さがあって、サイドからモロ見えとなってしまいます。

 なお右のモデルは、墨入れをして、メリハリを付けたつもりだったのですが、編成になると埋没してしまいます。

 問題は1992年の2段式の方です。屋根が接着済ですから、相当に力を入れる必要があります。中には割れたものもあったものの、再び接着すれば遠目には判りません。

 ところで、こちらは一つ、ついでに解決したいトラブルがありました。
 それは、車輪フランジが床下面、ウエイト鉄板に擦れ易いことで、クリアランスが少ないことが原因です。後年の1999年の3段式や新設計の2段式は、この部分を大きくエグってあって解決済です。

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 単純な方法は、車輪の当たるところの鉄板を切り欠くことですが、あまりにも大変です。そこで鉄板の厚さが1mmという点に着目して、同じ厚さのプラ板に置き換えることとしました。要は、このプラ板の車輪と干渉する部分を切り欠くということです。

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 鉄板の方は車内の床上に両面テープで貼り付けます。追加のウエイトは、さらにその上に接着します。
 このアイデアの元は、本誌第71号(2001-10-29)でアサーンのボックスカーに適用したものです。具体的には写真をご覧いただければ一目瞭然です。ほんの僅か重心が上がる点には目をつむりました。

 1mm厚プラ板は梁の方に接着します。変形の恐れがありますのでリモネン系接着剤を使いました。また、これ一体で塗装できるのですが、面倒なので、そのままです。
 鉄板を貼り付ける両面テープは、以前にも紹介させていただいた自動車用の厚手のもの(Scotch KCP-15)です。
 車輪(33"、9.6mm)の金属化は言わずもがな。カプラーのシェルフ化は自然解放防止策で、本誌第240号(2007-11-10)に説明したとおりです。

 さて、2段式と3段式の違いです。3段式の方の車輪径が小さめの28"(8.1mm)で、床面高さが明らかに低いところにご注目ください。屋根高さは一緒です。

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 次の妻面は、左から3段式のOMIブラス製品、ウォルサーズ3段式、さらに新製品の2段式という順番です。

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 この中でOMI製品は、クラムシェル・ドア、すなわち妻面の扉がハマグリの貝殻のようにパカッと開く可動式という甘言に釣られて購入したものです。
 残念なことに、扉の形が実物と異なっていたり、チャンと閉まらず、台車の転がりが悪いうえにカプラーがスイング式ではありません。

Auto_045b でも、このエッチング抜きされたシースルーにX形の補強が微かに浮かび上がる様子は、プラスチック製品では味わえない貴重なものです。

 このBNロゴの配置が他と異なる点は、ちょっと判りません。冒頭に掲げた小さいパネルに納めたタイプは希にあります。
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 手持ちのエンクローズド・オート・キャリアーをCascade Green Forever!に、2段式Bi-Levelと、3段式Tri-Levelに分けてアップしておきます。ウォルサーズ社の2段積新製品(2009-12-30)や、緩和曲線通過の動画(2010-05-21)の記事もご覧ください。自動車運搬貨車 Auto Rack Car

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