国鉄103系通勤電車のプラモデル
これはヨーロッパ型標準ですから当然、NWSLの品番37168-4(軸長0.970"=24.5mm)の出番です。6軸で10.95ドルとちょっと高めです。まあ、ブツがあればアっという間に済んでしまう作業です。1軸だけ、これでは緩くて25.0mm長を入れました。
弄っていると昔のことを思い出してきますね。
M車とM'車にはストックしていたカツミのダイキャスト製DT21(10.5mm径≒860mm)を使っています。
本来は片押し式のDT33(910mm径、軸距2,300mm、T台車はTR212で860mm径、軸距2,100mm)で、DT21の前後に出っ張った両抱き式ブレーキを切り取ればそれなりなのですけれど、将来転用できる可能性もありますからそのままとしています。
動力はM車の1台車にDV181とインサイドギアを仕込みました。車体側のボルスター、ネジ座は単なる1mm厚の黄銅板です。
なおキットに含まれるスチレン樹脂製の台車枠は側枠部が弱くて、4両分8台車のうちの3台車が折れてしまいました。それが、モーター付でないM'車もダイキャスト製とした理由です。
車体の組立に関してはキット本来の構造とは違えて、ボディを床板に接着して屋根を取外式としています。ブルトレと同じです。この方が窓ガラスや室内装置の取付が安定し、モーター付車の強度もアップすると考えたからです。
屋根板取付用のナベ小ネジM3×30mmを、ボギーセンターの両車端寄に1本ずつ設けました。また、屋根には1.2mm厚プラ板2枚を重ねて接着し、ネジ孔を切ってあります。
ここでシデカした大失敗は、パンタ付M車用妻面の電線管モールドに気が付かず、M'車の床板と接着してしまったことで、取り返しがつきません(涙)
このM'車の床下機器は、さすがプラモデルと感心するほどに組み立てるのが楽しかった記憶があります。モーター付M車の床下にはウエイトをぶら下げました。
塗装のグレー、スカイブルー(青22号)とブラックは缶スプレー、正面のシルバー帯は台所用アルミテープ、ヘッドとテールのランプは色差し、車番はインレタです。それぞれ30年経っても変化がありません。
ここでの反省は、側板下部にあるモールドのヒケを塗装前に気が付かなかったことです。窓のサッシはシルバーとしたかったものの、上手く塗れるはずも無く断念しました。
連結器は先頭、中間ともKTM/エンドウで、胴受はカワイ、パンタは宮沢でしょうか。
さて、このキットについてもRMモデルズ誌の「鉄道模型考古学」で解説されています。1995年10月号と96年3月号です。それに"とれいん"誌の2004年7月号が103系の大特集で、1/80だけでもカツミ、エンドウ、カワイ、宮沢、東京理工、リマなどというメーカーが紹介されています。
それらに拠れば、このアリイ製は最初、ナカセイが鉄道模型として売り出し、アリイが引き継いで、電源とレールを含めたトレイン・セットとした。さらにその後、プラモデルになったとのことで、私の購入品はプラモデルの段階ということになります。
こういう製品史を自分のモデラー人生に重ねてみたいのですけれど、それぞれの具体的な時期について、言及が無いのが残念です。
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